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有元利彦 TOSHIHIKO ARIMOTO

 オサルスが展覧会を紹介する時に必ず聞く言葉は「今回の展覧会を「ひとこと」で言い表すとすれば、どのような言葉になりますか?」なんです。
『え! 難しいですね。』 とか 『一言では言えないです。』 や 『コメントが書いてありますのでそれを参考にして下さい』 と言われるんですが、それに負けずに生の言葉を聞くようにしています。

何故って? 作品見ただけだと判らない事が多いから・・・作者の気持ちは作者に聞かなきゃ判らないでしょ。それが断絶するとコミュニケーションは成り立たない。
アートもあるいみではコミュニケーション。観て聞いて それがオサルス流。

今回ドリーマーでご紹介する有元利彦さんにも同じ質問を投げかけると答えは、
「一年間の自分の自己確認です。」 と。
  年令は? と聞くとまだ19才。いいなあ! 19才かあ〜! では19才の自己確認とは? 聞いてみました。

 「一年間を通して出会った方とお互いを描きあって・・・出会いを繋げていって一年分の僕の姿が出てくればいいなと。一言で言えば自己確認です。」

●出会いは何人ぐらいですか。

「500人位です。偶々生活している中で出会った人達です。」

●何故始めたんでしょうか。

 「僕は毎日ドローイングをしたり他の人を描いたりしていますが、自分はどういう風に描かれるんだろうなと単純にそこから始まって・・・それがリアルだったんですね。
自分が描くものよりもリアリティーが凄くあってその時自分がそこにいたっていう証言ではないですがそういうものになっていて・・・。
今まで生きている中で実感するものが余りにもなくて絵を描く事を続けていて凄い厚さになっていても実感はあまりしなかったんです。だから自分がここに居るんだと確認してみたいなと・・・。
“ひとつひとつ”“一日、いちにち”の点を結んでみる事は出来るんではないかと思って、確認する作業を繋げてみようと・・・。」

●絵を描いてリアリティーがないと思ったのは?

 「こういうものが描きたいと単純にはあるんですけど、描く題材が出来て、いいものが出来るからリアルなのかと言えばそうではなくて、その続ける行為に対して自分に返ってくるものがない曖昧さや、寂しさを感じて、自分がやっているのだからと、変に自信を持ってもなんか浮いちゃっているように思えるんです。
だからどういう結果になろうとも・・・どうしても地に足をつけたい欲求が強くて、それでこういう試みをしてみました。」

●では、地に足がつきましたか?

「搬入を終えて展示して色々な人が見てくれて・・・社会との繋がりを感じられて『自分はここにいたんだな』と、リアルに思いましたね。」

●この大きい作品は、描かれたものを古い順から新しいものまで重ね合わせてコンピューターで出力しているんですよね。でも行為としては面白いけど・・・これはドットの集まり、生の線では無い事に引っかかりを感じるんですが・・・。

「僕も絵を描こうと思ってやっていますので、自分の手から離れている事に違和感を感じていて、やっぱり自分の手でやりたい部分はあるんですけど、今回は割り切って一年間の自分の結果を見やすくする事が凄く大きくて、それでパソコンをチョイスしました。」

●ところで美術に接した切っ掛けはなんですか。

 「高校に入って大学の準備の為に予備校にいってデッサンをしたら楽しくて、それまで絵は好きでしたが、自分の職業にしたいとは思わなかったんです。それまでは音楽をずっと続けていこうと思ってました。
でもデッサンして・・・ハマってしまって・・・高校にいる時間も描きたいと思って、馬鹿みたいですけど、もう職業画家だと思い込んで高校を途中で辞めたんです。でも芸大の芸祭に行ったら凄く楽しくて、大学に行きたくなって絵の学べる高校に入り直しました。」

●でも、学校で先生に教えてもらう弊害もあるんじゃないですか。

「なにぶん若いので判りませんが、技術を学ぶのは学校に行くのが一番早いと思うので。」

●そうですか。では、最後に今回の展覧で自己確認は済んだ?。

 「まだ暫くですが確認はしたいなと、自分の中で子供を作る段階ではなくて、まだもっともっと恋愛をするように、色々な意味で恋愛をして自分を確かめていきたいと思っています。暗闇を歩いても先に進まなければ・・・。」

どうもありがとうございました。

いや〜。19歳とは思えない。しっかりしています。
こんな子供が欲しいかった〜。お母さんが羨ましい!。

 彼の展覧会を見て思った事がひとつ、ホンとにひとつひとつのドット(皆の描いた彼の似顔絵)は面白いけれど、全体をCGで纏めて出来上がったものは顔のようでいて顔ではないような気がして・・・。
顔がいっぱい集まると顔ではなくなる。

 何処かの外国人が「 日本国は首のない鳥だ」と言ったそうですが、皆それぞれ一生懸命生きているのに国家としての顔が無い、 リアリティーか・・・。
彼はそれを意識して表現したのかどうかは聞かなかったな〜。
重ね合わせた顔はドットインパクトはあるんだけど。なんて感想を綴っているオサルスはスットコドットコイだからさ!。気にしないでね。
ビッグなプロを目指してください。

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