gaden presents - gallery / artist / dreamer / exhibition / network
下薗城二 Jyoji SHIMOZONO
|
でも達磨大師は壁を見続けて何がわかったのだろう。壁の向こうに真理があるとすれば、それを悟ったのかなぁ。 壁に拘る方といえば、ずっと壁を写真で撮り続けている下薗城二さんに今日はお話をお聞きしました。 「何故でしょうね? 聞かれても答えられないんです」 ・・・え? と、いう事で、まずは実際彼の撮った壁の前に立ってみる事に。
「そぅすか。それは良かった。被写体は寡黙ですから」 ・・・そうだよね。壁だもんね。ところでビルを選ぶ基準はあるんですか? 「窓やパイプの配分です。何となく自分のなかであるんですよ。自分だけの感覚ってないすか」 ・・・それはわかるような。でも感覚は人それぞれで難しいからね。やはり作品の前に立って見なきゃわからないという事かな。 2004/6/21ー6/26 ギャラリー山口 http://gaden.jp/yamaguchi.html の展覧会を見に行くことに。
・・・今回の展覧会の作品と前回の作品とはながれは同じなんですか? 「距離感が少し近くなりました」 ・・・そういえば壁が大きくなったような・・・やはり壁を見ていたら近づきたくなってきたの? 「そういうわけではなくて両方撮ってみようと思って・・・」 「パースをつけずに、どちらかというと元に戻すという感じですね」 ・・・なるほど。写真に撮れば角度がついてしまうけれど、自分の裸眼で見えている状態に修正するということですね。やはりパースをつけたくないという事ですか? ・・・確かに『そこにある』という存在感があるのかもしれないね。パースがつくとどうしてもバニシングポイントを探してしまうというか、そこにイリュージョンを見いだしたい誘惑にかられる。でもこの写真はスーパーフラットだから見ている人の目を跳ね返してしまうよね。 「跳ね返すというのは自分で意識はしてます」 ・・・以前はもっと引いて撮っていたから、建物の壁だというのがわかったけれど、今回は何処かの建物の壁というよりも壁の密度を感じる。緊張感のある作品は見ていて気持ちがいい。作品の大きさにこだわりはありますか? 「印画紙の限界なんです」 ・・・でも製作費はかなり掛かるでしょう。作品は誰か購入してくれますか。 「この間一点買ってもらいました」 ・・・それはよかった。この色というかトーンを選ぶ理由はあるの。 ・・・ん〜。確かに。でも言葉が少ないね。今までで一番短いインタビューになりそう(笑)。先日の大谷有花さんとのインタビューで、今描いているドローイングは未来のため、今描いている作品は過去のドローイングからという話があったんですが、今、下薗さんが言葉にしなくてもいつか自分のなかで意識化していくんじゃないのかな。 「それは何となくわかる気がします。意識としてちょっと前をいっている感じが好きです」 ・・・じゃあ、以前の作品をみると? 「何かしょぼい。自分が何処を見ていたのかわかってしまうから」 ・・・結局作品は自分を見る鏡なんだろうね。鏡というと可笑しいのかもしれないけれど、自分に向かってくるというか、自分に出会うというか。 ・・・これからの予定はありますか? 「無いです」 ありがとうございました。
下薗さんの今回のインタビューから、以前読んだ三谷幸喜さんの『気まずい二人』という本を思い出してしまいました。三谷さんが女優さんにインタビューする内容なのですが、殆ど『・・・・』『・・・』ばかり、でも結構面白かったんです。 |
gaden
presents - gallery
/ artist
/ dreamer
/ exhibition
/ network