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RICA BANDOのニューヨークレポート
(Vol.8)

NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Tuesday, Jun 26, 2001

 今回は、オサルスでレポートされていたマスク作家の池田緑さんとフィラデルフィアへ行ってきました。
緑さんは、9月から3ヵ月間、北海道文化財団の芸術指導派遣でニューヨークに滞在するための下準備に来ています。

お目当ては、文化庁在外研修でフィラデルフィアに1年間滞在しているアーティスト、間島秀徳氏のペンシルバニア大学内のギャラリーでの展覧会。
”どうしてフィラデルフィアを選んだのですか?”の質問に
 ”ロッキーに憧れて。。。なんてことはないです。 ””!? あー。映画のロッキー。そういえばフィラデルフィアが舞台でしたよね。フィラデルフィア美術館前でトレーニングするシーンがあって街を一望していましたよね。あの頃のこの街にはシティホールしか高層ビルがなかったのよね。今は、ガラスのスカイライン。”
”映画に出てくるイタリアン街も今でもあるけれど、あの頃のフィラデルフィアは荒んでいたと思うよ。”
話しは横にそれてしまいましたが、質問のお答えは、ペンシルバニア大学の教授、Hitoshi Nakazato氏の紹介で、ビジターステューデントとして大学院生と同じ待遇で滞在することができたからとのこと。

通常は和紙をパネルに張って制作するそうですが、この地で手に入る素材で制作しようと、大作はキャンバスに描かれています。
耐水性の下地を作った上に水を張り、大理石の粉等と特製の樹脂を混ぜた絵の具を乗せ、本体を傾けたりなどして流れを利用して仕上げていく、彼独特の手法です。
アップの画像では小品の色が出なかったのですが、本物の色は会場画像に写っている小品に近い色です。
神秘的な青緑。水の静けさと小川の流れを感じる作品。
とても気に入りました。

フィラデルフィアはニューヨークから、車で2時間。
友人がフィラデルフィアのロフトの家賃はニューヨークの半分。
一緒に借りようよ、と言ってきたことがありました。
私は今の仕事場が気に入っているので断わりましたけれど、これだけニューヨークの家賃が高いと、2時間のドライブだったら往復も楽だなー、と考慮の余地ありと考えたことも事実です。
間島氏もニューヨークには繁く通ったとのこと。
”ニューヨークとこのくらいの距離があるというのは、自分にとって良かったなと思う。”
それだけ、自身の仕事に集中できたということかしら。
”今後の仕事の行方は?”
”仕事をしていくなかでしか変化を見つけられないから、仕事をしていくだけです。”
自己確認の意識のあるしっかりと心に響く返事でした。

フィラデルフィアはオールドシティの2丁目辺りがギャラリー街、毎月第一金曜日がオープニングの日となっていて大勢の人々が繰り出し、お祭り気分を楽しめます。私も1度、秋の宵を楽しんだことがあります。

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はハンタードン美術館をはじめ多数コレクションされている。
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