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RICA BANDOのニューヨークレポート (Vol.15)
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NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Thursday, 6 Dec 2001

長い秋、いっこうに気温の下がらないニューヨーク。
先週末など暖かすぎて、ノースリーブ、短パン,素足にサンダルの若い娘が街を歩いていました。
おかげでクリスマスショッピングをする気にならない、という人もいます。
クリスマス飾りも見栄えがしません。

今回は,あの有名な(!?)柴田悦子画廊とM. Y. ART PROSPECTSの作家交流展第1回、浅見貴子氏の展覧会 ”Rower of Rebirth ”です。
12月1日から1月26日まで。
柴田悦子画廊では、Pouran Junchi氏 ”Antworks” 12月10日から12月29日まで。

浅見氏の作品は昨冬、小品を画廊で見せてもらい、対象の魂や、人々の祈りの精を描く作家だと思い迷わず手に入れました。
1年間、作品と生活しましたが飽きのこない作品でした。

 オープニングにてニューヨークの人々はどう感じるのか、非常に興味がありました。
屏風の作品は音符の連なりの様に見えた、というのは彫金アーティスト。
文字の連なりの様に見えたが、作品全体では水を感じるね、というのはレタータイプを専門にしている美術大学教授。
それぞれ専門分野に関連した印象の表現の仕方ですが、皆一様に水の精、木々の精(Spirit)を感じる作品と言っていました。
人の心に境界線はないなと改めて感じました。

日本画のマテリアルに関してどう思うかとの質問には、日本画という概念のない人々、別 に違和感はないよ、と単純に絵画という受け止め方でした。
Webオーナーのオサルスは、日本での日本画というカテゴリーにこだわっているようですが、ここではマテリアルでカテゴリーとして括る習慣がそれほど強くないですね。
それよりも作家の思想や時代性に重点を置いてカテゴリーとして括る習慣の方が強いと思います。
マテリアルということでしたら、なんでもあり、ですから。。。。

 画廊オーナーの吉沢美也子さん、9月11日以後お客さまの反応はいかかですか?との質問には, ”9月11以前からアメリカの経済状態が悪くなっているのを反映して、画廊を訪れるお客さんは半分ですね。電話をかけても、今はちょっとと買い控えているお客さんがほとんどですね。”とおしゃていました。
日本でもアメリカでもアート業界は苦しいとき。
それでも,交流展を諦めずに開催してくれた両画廊に拍手を贈りたいとおもいます。

 ニューヨークへ来る前に英語の個人教授の特訓を受けたという浅見貴子氏。
オープニングではリラックス、楽しそうに会話を交わしていました。
パーティ後に感想を尋ねましたら、お客さんがそれぞれに短いながら感想を述べてくれるのがとても新鮮だったそうです。
日本では、黙って去るか、なぜ買わないかという言い訳を延々と説明してくれる人ばかり、とか。
日本では画廊の敷き居が高いせいか、作家は先生と呼ばれるためか。。。
感想を本人に伝えるなどは,大それた事と感じている人がほとんどなのではないかと思います。
ここでは作家は積極的に他人からの評価の言葉を期待して作品を人に見せている、と若いときに痛感したので、できる限り展覧会を見たら正直な感想を伝えるようにしていますが、日本の作家に同じ事をすると嫌われる事もあります。
相手を敬愛するからこそ、感じたままを伝えるのですけれどね。

 さて、Pouran Junchi氏と柴田悦子女史とのツーショット。
全身像にしてね、と女史からの注文あり。
着物と帯が同模様、染めと織りで違いがあるという凝った品ですが、一見では帯をしていないのでは?と不安にさせるお召し物でした。
暖かな秋の宵は、華やかな菊模様に彩られ妖しく更けてゆきました。と最後は”悦子の部屋”のようになってしまいましたね。

浅見貴子 関連情報
1999.7 2000.5 2000.9

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はハンタードン美術館をはじめ多数コレクションされている。
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