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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその32
チャーシュー 麺
冷し中華1500円
私がいただいたチャーハン

中華第一楼
東京都中央区銀座2-6-5 越後屋ビル地下1階 TEL 03-3564-0044・5060

  明治34年創業、中華第一楼さんは、かつて向田邦子さんも冷やし中華 (2001年9月号の文藝春秋) を薦めておられた老舗。冷やし中華は昭和30年代では珍しかっ たんですって・・・。盛り付け方が変わってますね。縦長なんです。何故なんですか ? お聞きしますと、お店の方は「???」。まあ、由来はともかく、美味しそう。

ギャラリー池田美術の池田さんのご紹介で丁度9月22日に個展を終えたばかりの北川健次さんとご一緒させて頂きました。

如何でしょう? 北川さん・・・。

「麺が細くて美味しいですよ。タレが美味い」

あっ! つい食べ物に眼がいってしまって・・。済みません。肝心の作品のお話をお聞 きしたかったんです・・・・。
(今回のお話は専門的な切り口ではなく、普段着のスタイルで語って頂きますので、作品等の詳細は ギャラリー池田美術のページをご覧下さい。byオサルス)

北川さんは、霊感がとても鋭い方なんですよ。と、池田さん。

では そういう体験から、伺っていいでしょうか・・・。

 「今回の個展の前に小指がパチンと切れたみたいになって、曲がらなくなってきて」

えっ!?。

 「個展のための作品をつくっている時、20何年ぶりに昔住んでた場所に行きたく なってね。その側に生体実験をしていたらしいという噂のある所があるんですよ。そ こは知り合いが映画を撮ったら、怪我人が続出して、凄い「気」がたくさんあるらし いんです。そこでどうも取りつかれたらしい・・・。友達に「気」を抜いてもらって 少し楽になりましたけどね。
ポルターガイストも経験したし・・。ある有名な俳優の子供が殺される場面を正夢で 見ました。小学校5〜6年の頃から出始めたんです。ある方に話をしたら、それはサ イキック現象じゃないかと・・。子供の頃に体を突き抜くような体験をしたからだと 言われましたね」

● 凄い体験ですね。

 「不思議な事は色々あります。霊の存在は三次元では割り切れないものが確かにあ る。皆は気がつかないだけで、ラジオの周波数と同じように電気に関連して心霊体験 は出てくるものではないかな。最近つくづく思うけれども、表現ていうのはそれとの 交感じゃないですか。あるものを媒体としてそれをかたちにすること。
僕がインスピレーションを感じるのは、その作者に何かがやどりドラマが生まれる。 作品に「気」がはいるというか。勿論、霊的なモチーフだけではなく閃きがあってエ ネルギーが生まれることなんです。表現は色々な引き出しがあってしかるべきだけれ ど・・、 本当の表現は美術や文学を全部超えるものだと思う。今はそれを忘れてい るんではないかな。フィールドが狭くなってきている」

●私の北川健次体験はランボーなんです。

 「 ランボーは3、4作ほど作つくっています。中でも「楕円形の肖像」という作品 は池田満寿夫さんが凄く気に入ってくれて・・。ランボーへの個人的なオマージュで はなく、あの写真はジャコメッティーやピカソも触発されて作品を作っている事で も解るように、特異な位置を示している。ランボーである以前に、放つ「気」の強 さに対してこちらが何かある表現欲をかきたてられる。
個人的なランボーへのオマージュなら言葉ですればいいわけで・・、触発力を立ち上 がらせてくれるんですよ。時折僕が使う匿名的な昔の写真と同じで何故か解らない けれどある触発力をもって自分にアピールしてくれる。それをなんらかの形で制御し て捕らえこんでいって、マチエールをものにしていく。マチエールという言葉には 色々なものが入っているという事です。
そういう意味ではこの間のカフカの作品も、文学的な思い入れとか個人的なものより もカフカ的なものにまつわるマチエールをこちら側との共振でつくっています。だか ら有名無名な写真でもその中に「気」があればこちら側のバイオリズムがあった時 にクロスする。作品を見た人が、僕を通して又共振する・・・。僕自身は自分の内 面を表現する事ではなく人を揺らす装置を作りたい。表現とはそういうものです。そ れぞれの人が自分の中で詩的に感受してくれればいいんです」

つい、話に夢中になってしまってランチのレポートするのを忘れていました。


北川さんが冷やし中華、私がチャーハン、池田さんが、チャーシュー 麺。
お味は如何でしょうか・・・。

    私がいただいたチャーハン

「チャーシュー麺は、さっぱりしてますね。麺が細くてチャーシューも美味い。」 と、池田さん。
北川さんは、冷やし中華も麺が細くてタレが美味いという感想を。
普通、冷やし中華の盛り付けは丸いのが定番。縦長の印象は、やっぱり高級感かな。冷やし中 華(6月〜10月末まで)といえども値段は1500円。ちょっと奮発して食べてみたくなる逸品です。
銀座通りに面したお店、きっと著名人が数多くこちらで召し上がった事を想像すると、歴史の重みか、北川さんと話をした緊張感か?、チャーハンの味はサッパリしていて美味しかったという印象だけで・・・。
う〜ん ・・。めずらしく緊張してたんでしょうね。
このごろ一週間に一度おいしいものを食べているので頭がちょっとトロくなったのか ?。
  あ! そうだ・・。春巻きも食べたんです。食べやすく半分に切ってあって美味でした。

●作家で影響を受けた人は誰ですか。

 「三島由紀夫さんですね。20歳前の時。「近代能楽集」 に影響を受けて、三島さん の戯曲の舞台装置を作りたくなりました。大学の時に劇団に応募した直後に、亡く なってしまって・・。自分の作品を見せる相手がいなくなって、目標になる指針にな る人がいないというのは僕に限らずさみしいですね。
まだ僕の頃は池田さんとか駒井さんとか実際に会っているし、ジャンルを超えていい 感性を持っているもの同士が会話して共振しあい相乗効果を生んだものです。ちょ うど彼らが解体し始めた時に会っている訳で、時代性かもしれないが、そういう体験 のある僕より後の人は散文的な生き方に成らざるをえないのではないでしょうか」

●これから、舞台装置を手がけるご予定は・・。

「実際、自分の中では作品は一対一だと思っています。舞台みたいに声高ではなく、 もっと密室的な秘めやかな発信をしていきたい。話は色々もらってはいるのですが、 ノバシノバシにしてきてしまいました・・・」

●オブジェと銅版画と文章と・・・ご自身の中では・・。

 「オブジェを作っている時は、銅版画が見えてくるし、逆もしかり。間に文章を描い ています。それは自分の表現とはまったく違う。謎解きなんです。先日「新潮」に発 表したのは、フェルメールの事。又、ダビンチの描いたモデル(モナリザ)は誰かと いう・・。これはかなり核心に迫っています。作品と文章・・、一言で言えば曖昧さ と明晰さかな。作品と文章とは、自分の中でのアンバランスが逆にバランスがとれて いるんです」

池田美術さんのホームページで見たのですが、銅版画のインクや紙 にかなり気をつかっておられますね・・。刷りは・・。

 「 刷り師の人にいうのは「気」の伝わる刷りをしてくれと言っています。官能的で ある事と「気」が入っている事、 刷り師の人には立ち上がりから入ってもらいま す。僕は、作品は刷り師とのコラボレーションだと思っているんです。
刷りを他者の手に委ねる事によって 非常に難しい困難な技術も越えようとしてい る。今の作品もそうですが、次の作品でもこれが版画で可能なのかという作品を開発 中です。今の作家はものを残すことを考えてない。そういう意識が無いことが美術界 そのものの底の浅さに繋がる。何かその場その場で散発的な発信でしょ。作家は材料 にも拘らなければ・・・」

●これから先の作品の構想は・・。

「 次の版画集はかなり構想ができあがっています。タイトルが立ち上がるとイメー ジが見えてくる。第一行が生れれば・・。言葉が決まれば早いです。今度は色彩 で いきます」

●最後に凄く印象に残った言葉を・・・

 前世占いでは、霊媒師に、・・・輪廻を繰り返したけど、一番最初は、ギリシャの大 工と言われたんです。石工らしい・・と。大工道具や定規が好きでしょう。と、何も その霊媒師に情報を与えてないのに解ったんです。確かに具体的に作品にする訳では ないけれども道具を買ってしまう。符号があうというか不思議ですね。
ヒトの姿は仮の宿、生と死は繋がっています。面々と続くDNAが成せる技。DNAには適わないですよ。

う〜ん。いや〜。この他にも色々な体験を聞かせて頂きましたが、語るのが怖くて・・・書けません。でも、お話をお聞きして作品を拝見すると鈍感なオサルスにも何かが見えてくるような・・・。私の前世は、なんだろう。やっぱり・・・かな。
北川さんの …「気」が、薄れたら終わりでしょう。… と言う言葉に、常々 「気がきかない」 と言われている私の中の 「気」 とは?。
えっ?。それって 「気」 が違うって!?。

北川健次 関連情報 2001.9 1998.3

ギャラリー池田美術 http://g-ikeda-bijutsu-std.jp/

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