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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその35

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ふぐの天丼1500円、三色丼1200円

千ふじ
移転先→東京都台東区根岸2-20-12 青木ビル一階
TEL 03-3873-1129

(取材場所:東京都中央区銀座1-5-14 TEL03-3567-8055)

 久しぶりに 「千ふじ」 さんにお邪魔しましたら、このごろネットを見た人からのアラ(魚)の問い合わせが多いよ! と声を掛けてくれて・・・。忘れている人がいるかもしれないので、旬の魚をもういちどランチで、フッフッフッ。

冬といえば 「ふぐ」 と 「アラ」 鍋物の美味しい季節です。でも、昼間から鍋物をなんて訳にもいかないので、ランチは 「ふぐ天丼」 と 「三色丼(鯛・マグロ・いくら)」 どうです! 美味しそうでしょ。
三色丼(1200円)。ご飯の上には鯛とマグロの舞い踊りと。。。。。。あふれるばかりのいくら、いくら箸ですくってもすくいきれない量 。ふぐの天麩羅(1500円)も丼に一杯です。この美味しさと量でこの値段は安いかな。満足度はGOOD !!

さて、先日ギャラリー山口さんで毎日新聞・学芸部記者の石川さんに
「突然ですがランチ一緒に食べませんか。」  と、いきなり・・。
え!? と、言いつつOKの返事を頂いて・・・。恐れを知らないオサルス、今日はプロの記者に突撃インタビューです。

●定番の質問ですが、美術に関わった切っ掛けは・・・・。

 「学校が東京芸大の芸術学科、専攻は日本近世、江戸時代の絵画です。美術の歴史というか昔の全文献を読むのが美術史の勉強だったんですよ。今の美術に興味を持った切っ掛けは、偶々三年生の時、クリストの講演があって、僕は当時は現代美術を知らなかったんですが。驚きましたね。島を全部コンポウしてしまうスケールのでかさに・・。
本ばかり読んでいる学校での勉強は机上の事、文献からでしか美術史に関われないし。銀座に来てみたら作品や作家に出会えるじゃないですか、話も出来る訳だし、目の前で話す事によって何故作品が生まれたかも同時代だからビビットに実感できる訳だし、作品が生まれる現場に自分も参加して立ち会える。こんな面 白い事はないと思って・・この道に」

●凄く順調ですね・・。

いや、記者になるときは美術記者になろうとは思わなかったんです。学校を卒業してからからイラストレーターになったんですが、全然売れなくて・・。新聞社に入るときは社会部希望で入りました。三年くらいは支局に・・。美術担当になってからは15年かな」

●15年前と比べてアートシーンはどう変わりましたか・・。

 「全然違う。始めはバブルに向かってのとてもいい時期。企業がお金を出して、企業主体の展覧会が多かった、表参道のいい場所に突然美術館が出来るわ、作家には仕事がどんどんくるわ、個展が多かったしイベントも多かった。派手な時代でしたね。
バブルの崩壊以降は完全に右肩下がり、今までの完全に反対で作家に仕事はこないし美術館はなくなるし、展覧会も元気がない。企画画廊はほとんど無くなってしまうし、老舗画廊も閉鎖してしまう。年々こうなってきてますね」

本当に時代は両極端、いい事があれば悪い事がある。

●突然ですけどふぐの天丼、どうですか・・・。

 「ふぐの天丼は初めて食べました。いつもはこんなの食べませんよ。美味しいですね、あっさりしてる。ここのメニューは夜も安い。5000円〜7000円、こんど来てみようかな、展覧会の二次会では居酒屋が多いから。週に2〜3回は飲んでますね。僕は肉が嫌いなんです。肉食べたのは1年位 前、年々魚の方が好きになってきてます」

今日はバッチリでしたね。

石川さんがふぐの天丼、オサルスが三色丼。付き合わせに、黄にらのおひたし(ちょっと酸味がきいて美味)、アサリの味噌汁、香の物。和食はバランスがいいので嬉しいな。

美術もそうだけど、食べ物も美味しくないと紹介できないんですよね。この 「おすすめ情報」 を見て食べに来る人がいるからにはね・・・。

 ここは本当にお薦めのお店ご主人の人柄もいい。今日は奥さんが足の故障でお休みしてますが、いつも二人三脚。奥さんがいると賑やかなんですよ。鍋のシーズン宴会にお薦めですよ。

●前から聞きたかったんですが、展覧会を新聞に紹介する基準はあるんですか・・・。

 「自分の中にはありますね。客観的に見ようとは努力してます。言葉にすると難しい・・。ひとことで言えば変化、イコール新しい事ではないけれど、往々にして新しい事が重要。
新聞の場合はまずニュースだから、有名な作家の場合は自分の作家歴の中での変化、若い作家は自分が見た経験の中で変化があれば書く基準になります。沢山見てると何となく体で感じられるように、たくさん見る事によってより客観的になってきていると思っています」

●この頃作品の質が落ちてきてるのではありませんか。

 「全部見てるわけでは ないけれど、大きく10年位で考えると貸画廊で展覧している作品が成熟度っていうかな、見せるに値するに相応しい丁寧さや細やかさが足りないですね。いい悪いではなく、どれだけ丁寧で丹精をこめて創っているかってい姿勢が低くなってきてますね。根気がない、粗が多い、成熟度が足りない。
新しい作品や実験作は当然未熟なのはしょうがないけれど・・。そういう未熟さとは違う作品にかけている時間の量 や想いが希薄になってきている様な気がします。安易な作品が多いような・・・、年々みかけ倒しや上辺だけとか、要領がいいとかが増えてきているように思います。何なんでしょうかね・・・」

●テロや世の中の出来事の前では、美術は無力と言う事をこの頃よく聞きますが、どうですか。

「誤解されるかも知れませんが、美術を社会性と結びつけるのではなく。作家はそれとは関係なく自分のアトリエに篭って作品を作り続ければいいわけで・・・。
もっと表現を純粋に造形的に取り入れて冒険をする人はそれでいいし、社会性を取り込む人はそれでいいと思います。飛躍するのはよくないですよ」

でも、美術は社会を反映しているんではないんですか。

 「20世紀の美術は、日常とか社会とか一般 の人が触れる空間から、美術館や博物館への閉鎖的なクローズの空間 へ移って 来た時代。酒井忠康さんが書いてる言葉で、「僕にとっては、アートは思索の対象となるもの」と、言っています。それを切っ掛けにして自分の切実な問題として考える事だと・・・。
ただ、時代は21世紀。いま受けているサブカルチャーっぽい村上隆や奈良さんなんかが出てきた訳です。確かに思索の対象としては違うものだけれど、下敷きにあるものは漫画であったりオタクであったりアニメであったりですよね。でも、そう言う作品が出てきた事により間口が広く容易に入りやすいアートが生まれてきた。それが酒井さんが言うような人の規範とはならないけれど、これからは今までの開発研究方のアートと、そういう受け入れやすいアートの両輪が絡まりあいながら広がっていくように思います。
これからの展望は明るい・・・のでは。5年後10年面白くなると思う。いま、21世紀のアートシーンを見ている次の時代の人たちに期待しているし、希望を持っている。世の中は暗いばかりですが美術のシーンは明るいですよ」

ホントに明るい・・・?。

横トリでもそうだけれど映像の作品が多いですよね。僕は足を止めて見るのは辛いし耐えられないけれど 、まだ新しいメディアだからこれから成熟する事だからね。
だって今の若い人たちは子供の頃からファミコンやビデオや何かで育っている訳ですよ。当然いまの子供は自分たちとは違って自然に入っていかれると思います。どんどん変わっていくと思いますよ。将来的には美術はボーダレスになる。美術という言葉は捨ててもいい。表現のジャンルの中に視覚・文章・聴覚があるようになっていくと思います」

●じゃあ、新聞の未来は・・・。

 「新聞は無くなりますよ。当然。新聞は無くなるけれど・・・、ソフトは残る。新聞業界では死に近づく旅路と言っています。紙で読む必要は無いですよ。いま新聞は情報産業として転化していく道を模索しています」

なるほど、世の中は変わり目に突入してしまった訳で、いい意味で面 白い時代。生きていくのは辛いけど・・・ね。

「美術は美術でなくてはならないというのが美術を一般 から遊離してしまった理由。剣道や柔道のように美術道を貫く道がね。ハングリーではなくフランクに色々な広がりがあってもいいのではと思うし、それぞれのレベルにあったものをつくるべき。新聞は解り易く一般 の方に美術の切っ掛けを話すのが仕事です」

う〜ん。そうかなあ、オサルスにとっては新聞の美術のコーナー、何が書いてあるか解んないだけど・・?。

「文化部の展評は難しいのかも。それは三田さんに聞いて下さい。」 石川さん談。
お忙しいところ、どうもありがとうございました。

毎日新聞社 http://www.mainichi.co.jp/

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