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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその38

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海鮮丼 1550円

マグロ丼 1250円
やネギトロ丼 1550円


和食と懐石料理 一乗寺
中央区銀座1-6-14 TEL 03-6043-6044
ランチ11:30 −14:00 1200円〜1500円

 こんなお店が、銀座に? ・・・。
霧雨がそぼふる銀座の小路・・・雨をさけるように男と女・・・。渡辺淳一の小説 (オサルスは読まない) に出てくるような、そんな佇まい。

室内はクラッシックな基調に何故か御簾(ミス)、店名も一乗寺、雰囲気は居ながらにして京都です。でも、オサルスが一緒じゃあ絵になろうはずもなく、鈴木さんが可愛そう・・・。

Don't worry about it 今日は、素敵な女性が付き添いで。中央エフエム株式会社、制作部の小俣さん。

 中央区のここが好きとかあの人へのメッセージ、会社自慢、店自慢にマイクを持って来てくれる?お姉さんです。http://www.radiocity.jp ただし、中央区でしか聞けません。残念。

今日は、柴田悦子画廊で個展を開催中(11月17日まで)の作家の鈴木強さんと懐石料理をこれまた柴田さんのオゴリで食べに来てしまいました。
こちらは深川どんぶり(1250円)が有名なお店、でも出てきたメニューには、海鮮丼(1550円)やネギトロ丼(1550円)、マグロ丼(1250円)など、ううッッ美味しそう。本当は深川丼を食べなければいけないんですが、つい誘惑に負けて一番高い海鮮丼を頼んでしまいました。
かわいそうに柴田さんはお留守番。でも、おごりだイッチャエ・・・。

海鮮丼(1550円) やネギトロ丼(1550円) マグロ丼(1250円)

どうです? 美味しそうでしょ。オサルスが一番高い海鮮丼、鈴木さんがネギトロ丼、小俣さんがマグロ丼、私達女性は、レディスセットにしましたのでケーキ(クリームチーズケーキを注文、パイナップルが入って美味)とコーヒー(紅茶)が付くんです。柴田さん今ごろお腹すかしているだろうに・・。うふっ。

イッタダッキま〜すう〜。
海鮮丼はまぐろ・うに・サーモン・いか・納豆のテンコ盛り、上にちょこんと乗ったうにの黄色が食欲をそそります。小鉢、香の物、なめこの赤だし、茶碗蒸・・。彩 りが綺麗。長年の経験で色が綺麗だと美味しいんですよ。レディスセットは少し小さい丼なので量 も適量、サスガ柴田さんいつもいいもの食べてますね。

 「ッて いうか美味しいよ。ここ。僕は静岡県出身。マグロが大好物。それも赤みのマグロがね!。江戸時代はトロは捨ててたんですよ。昔、日本テレビで取材を受けた時はデニーズのランチだった。ここは、豪華でいい取材だ。ご飯が柔らかいのも、僕の好みだ」

と、鈴木さん。小俣さんもうなずきながら・・。

●何故ワニを ・・・。

 「もともとワニが気になっていて20代の頃の絵にも包帯だらけのワニが登場してるんです。90年代にフロリダのワニが染色体異常で女性化した話を聞き、元は環境ホルモンの影響なんですが、それが自分の中でクローズアップして何時か表現しようと思っていたので・・。
どういうふうに創ろうかと迷いました。ワニだけ創っても面白くないし、ネオンと合体させたのはネオンサインには息づくような変化があるじゃないですか・・。張りぼてのワニが息づいているような、妖しい世界に? ・・・」

●子供の時から絵は好き?

 「僕は昭和30年代の子供だからチラシの裏に関が原の合戦絵巻を書いて遊んでいました。NHKの大河ドラマの影響があったんです。小学校4年生の頃かな。美術はへたの横好きで好きだったんですよ。中学の時は、星飛馬の影響で野球部へ、ひざを悪くして、美術部へ入ったんです。
僕は早く大人になりたかった。実存主義じゃないけど、自分で経験しないと納得できないタイプなんです。
高校を卒業したら早く就職したかったんです。だから色々バイトをしました。土方もしたし、でも、気がついた事は、高校卒業しただけだとロクナ仕事に就けない・・・。肉体労働はきつ過ぎるし、シャッターの組み立てとかもしましたけどね・・」

じゃあ  苦労した訳ですね。

「苦労で はなく、やってみたかったんです」

●では、なぜ美術大学に・・。

 「 高校2年の時演劇を志したんです。ちょうどそのころデッサンも習い始めました。どちらに進もうか迷いましたけど。
演劇は演出家から裏方まで皆を巻き込まなければ出来ない訳で、自分が脚本書いて主役を演じるのは理想だけど・・。絵だったらら一人でやれるなって。
多摩美は、先生が面白そうだったから。日本画はオープンで良かっですよ。大学2年の講評会の時に100号に大きな顔を描いたんです。加山又造先生に誉められて凄く嬉しかった」

●絵描きで食べていく不安はどうですか?

 「めちゃくちゃ不安でした。男は社会的な動物だから・・、28や29の時、友達がボーナスで100万円もらったとか話を聞くと、実際自分はその月の家賃払えるかどうかで・・。凄い落差を感じました。男は仕事の価値がお金で返ってくるのを基準にするじゃないですか。そうなると皆30過ぎる頃に志したものを止めてってしまうんですよ。結婚したり子供ができたり、僕はそういう事は一切止めました。
何かを得る為には、結婚しない子供を作らない。結婚すれば奥さんを不幸にしてしまう。解っているからできませんよ。画商から声が掛かったのは28才の時です」

●公募展には・・・?

「大学2年生の時、もっとも新しいとされている創画会に自分が出品すれば、会のキャパが広がると、自分の絵を落とせば、自分には合わなかったんだと思ってました」

●公募展のシガラミはどうですか

 「シガラミは一切ないです。20歳の時にある会員の先生に、君は誰に教わっているんだと言われた時に、何々先生です。と、答えましたら・・・。この団体とはある種その先生はその列外にいるから、賞はとれないよと言われました。ですからそれを目指していくのではなく。絵描きとしてこの団体に出していこうと思いました」

賞をもらったからって何かいいことあるんですか。

「国内研修員で半年間、国からお金がもらえるし、創画会賞をとれば海外ナントカが文化庁からもらえるシステムになってるんです」

でも、賞云々よりも、こんな時代だから本音で絵を描かないと誰も評価しないんではないですか。

「それを二十代の頃気付かせてくれた、あの一言は良かったです。淡い幻想にずっと浸っているのではなく。気づかせてくれたのはラッキーかな」

●ワニの作品で環境ホルモンの問題をとりあげていますが、美術と社会との関わり方はどうですか

「 美術は品(シナ)としてのありようと、生身のものとがある。今の時代にメッセージを送る役割は、美術とか芸術のある部分でしょ。今、自分が凄く差し迫った問題としてリアルに感じているものを素直に出していく事が、社会性にマッチしていくものだと思う。最初から作っていくのではなく、自分自身が肉体的に潜在化するまで創れません。時間が掛かる事です」

●これからは?

「今度は障壁画の中に自分がダイブしていく作品を来年計画中です。僕は日本画家だから、日本画のある種の概念を絵にしているんです。象・カバもキリンも漠も描きます」

何で!?

 「嘘みたいな本当の体験だけでど、ある種の枠組みの中で、智と言うものを皆信じてきた。それが壊れたんです。
それは東西ドイツの壁が壊れたのが象徴するように。80年代のマルクス主義の崩壊、今まで絶対に壊れないと思っていたものが壊れてしまって、喪失感というか・・。
今まで 信じていたものが壊れて丁度自分の人生と時代を考える事と重複したんです。これから何をしようと考えましたね。東北に旅行した時、サファリパークで象をみたんです。寒い東北に象がいるのは可愛そうと思うのは人間の奢りで・・、その感覚はモダニズムの考え方ですよ。象は平気で雪を食べるんです。
もっと深く自然や動物を見ていると直接教えてもらう事が多いんです。そういう感覚がないとこれからは生きていけないんではないかと。勇気をもらっている感覚です。まさしく自分が笑ってるなって思った時に笑う象が出たんです。30代前半ですね。動物を笑わせて、旅をさせたんです。その時に日本画の概念の絵の旅とか・・、日本画を一つの風景としてとらえてそこに笑った動物達がいるんです。漫画的イメージですね」

●実際に笑ったのは、誰ですか?ご自分ですか? 作品はある程度売れました? 生活は豊かに?

「全然。やればやるほど、続ければ続けるほど苦しい。こんなに生活できないものかと思いました。30代の悲惨な毎月部屋代が払えるかどうかという生活から見ればいいですけど、こんな生活できますか?」

ええ、やってますよ。実際gadenは、お金になりませんし、ほとんどもらいませんから・・・。あえて、お金をもらわないのは心意気ですよ。(オサルス)

 「動物を描いているからアフリカに行ったらと、言われるんですけど。でも、ケニアの貧しい子供たちは、動物見たことないっていうんですよ。それが現実。絵はイメージの世界。奥が深い。
これからは日本画だけではなく立体を作ってもいいし、インスタレーションをしてもいいし、全然違う音楽をやってもいいし、枠組みをどんどん超えていって、完成した一つのもをつくっていくのではなく。総合的なものでつくっていく表現があってもいい。枠組みでとらえる事が今までと同じ場所に落ちる危険性があるから常に生きている美術としてとらえていきたいですね」

これからは、生き方が問われる時代。まわりに影響されるのではなく、常に自分。自身の生き方。がんばらねば。 byオサルス

鈴木強 関連情報 2000.10

柴田悦子画廊 http://www.shibataetsuko.com/

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