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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその40

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カプリチョーザ
ピザ 1680円

地鶏のグリルのレモンバターマスタード
1800円

TRATTORIA Italia イタリアグルメ&ワインの店
東京都中央区日本橋室町1-7-1 スルガビルB1 TEL03-6202-0095
ランチタイム11:30−17:00
http://www.kyoei-kikaku-group.co.jp

10月11日にオープンしたばかりのTRATTORIA Italia へ。今日は、画廊歴24年のツァイト・フォト・サロン(http://www.gaden.jp/zeit-foto.html)の石原さんのお薦めです。
こちらのピザは石窯で焼き上げる本格派。

「日本橋も随分色々な所で食べたけれど、どこもあんまり美味しくないね。丁度この画廊のすぐ下にイタリア料理の店がオープンしたばかりだからどうかな。ナポリ生まれのガブリエルって面 白い男が焼いているんだ」 と、石原さん。
石原さんは 江戸っ子なのかな?。伝法な言いまわしの中に、温か味を感じる方です。

 見て下さい。このピザの大きさを。普通 の2倍はありますよ。(プルシュート、サラミ、キノコ)の定番ピザ。値段は1680円一人では食べきれません。生地が薄く食べやすい、最初に口に入れた時よりも噛むほどに味わいが広がります。
先日、「料理を食べて美味しいと言うのは誰でも言えるんだ。そこでどうして美味しいのかと書けなきゃな。開高健はその辺が上手いんだよ。」耳の痛い言葉を頂戴してしまいました。そんなのが書ければオサルスはとっくに開高健になってますよ。
一時期凄いファンになって読んだんですけど・・・。そうなんですよね、漠然と言葉にならないモワァ〜としたものを言語にする作業。美術作品を見て感じる何かを言葉にする事の難しさと共通 してます。
白州正子や開高健・・・読めば同じように・・・できる? そんな訳無い。


美術は子供の頃から好きだったという石原さん。積極的にアートしかないという訳ではなかったけれど。法律とフランス語、ドイツ語を勉強していて33年前にある人に誘われて美術の世界に・・・。

 「法律と美術は共通 点と共通でない部分があるが、僕の場合は法律は与えられた空間の中でいかに物事を処理するかなんだよ。現代美術はいかにそこから出る事じゃない」

●写真の画廊を始めた切っ掛けは・・何ですか・・。

 「絵は重かったから、大きさが100号なんていったら重いでしょ。当時は版画は全盛期だったし、写 真はまだ誰もやっていなかった。最初にやった奴は成功するんだよ。そういうジンクスがあるんだ」

●今、若い写真家は、写真だけで食えるんですか・・・・・。

「少ないね。いけないのは若い作家が芸術写真をやって食えないもんだから、、、コマーシャルフォトをやってしまう。中々元の領域に戻れなくなるんだ。学校で教えてる方がいいんだよ。写 真だけ売って食えるのはネームバリューのある5〜6人だよ」

●作品は作家の人柄が関係してると思われますか・・・。

「作家が面白いからって、面白い作品が出来る訳じゃないよ。荒木なんて例外だよ。杉本博司はつまんない奴だけど、いま500万円もするよ」

●人は食べていかなければ生きてはいけない。美術の世界も例外ではないですけれど美術業界が衰弱し、現在袋小路に入ってしまっているように思うのです。経済的な事を追えば追うだけ遠くなるような・・・。何か打破する道はありますか。

 「例えばハンス・ハーケのように国や大企業を批判する写 真を撮っている作家がいる。 ナイロビで黄金のメルセデスベンツの後ろに難民がいる写 真を撮っている。それをドイツで展覧すると社会批判になる訳。
コングロマリットに対する批判を・・それをやり続けると、企業が逆に自分の企業に取り組む事で社会的に作家を擁護し始める。作家に資金を与える事で作家が作品を何億円で売る事も起こる訳です。
写真が美学から社会評論という機能になってきて今までの枠を越えている。日本人は公立学校を出ると美学が強すぎるから中々解らないのだけれど、そのうち気がつくと思いますよ。そうすると社会批評を始めた作家に外国からの引き合いがくると思う。まだ少ないけれど・・・ね。そういう時代になってくる。だからこれから面 白い作家が出てきますよ。
アートがフルメディアになって表現形式も無限だしどんどん伸びるから、これから面 白いと思いますね。でも、経済的なものとの結びつきは具体的な自分の仕事でしか解らないけれど、作家の無から有を生み出す力には経済的なものは必要です。社会主義でいい作家はでてこないし共産主義ではプロパガンダしか出てこないでしょ。経済的な事は、それが見え見えな露骨なものがあると美術の悪い部分がクローズアップしてしまう。マフィア的な面 がね。そうなると汚らしい面が見えてきて・・・、大きなアートフェアーなんかは一部の人が牛耳っているからね」

●え!バーゼルなんかもそうなんですか?。日本人はバーゼル出るのが理想だという人もいますけど・・。

「まだ子供なんですよ」

●ガデンは中国の人も数多く見てくれてますが、中国人は作品は買うのでしょうか。

 「中国人は好奇心が旺盛です。13億5千万人もいるんですよ。写 真も好きだし絵も好きです。ただ、物価が15分の1だから日本やアメリカのものを持っていっても買えないんです。大学の助教授の給料が2万5千円で、日本の新人の写 真が5万円。給料の倍ですから。だから中国でいい作家を探すんです。今はまだ陳腐なものも沢山あるけれど、どんどんいい作家がでてきている。
例えばベルリンビエンナーレやケルンのメッセ、ロンドンの有名な画廊とかイスタンブールビエンナーレとか、この間の横浜トリエンナーレでもテイ・オツという超平面 の作家が出てきてるんです。国際的になってきている。まだ数がすくないけれど・・ね。
ほんとにジャスト・ビギンだから経済と同じで色々な可能性を秘めているんです。今、中国の状況はアメリカやフランスやイギリスの1960年と同じ。この時代はコンテンポラリーアートが世界的に一気に芽を吹いた時代。これを信じてやるよりしょうがない。他のヨーロッパやアメリカと比べて日本から3時間でいける訳だし」

●では、日本はどうなるんでしょう。

 「日本の作家はどんどん世界に出かけていくべき、グローバルなものになる。でもそれだけではね・・・。
グローバルなものとローカルなものを表裏一体で持ち込む人が成功する。世界の20位 の美術館(ロシア・コペンハーゲン・フランス・ヒューストン・・・ロッテルダム)から問い合わせが僕の画廊にありますが、結局グローバルな表現方法を持ちながらもコンテンツの中にローカルゼイションがある作家。
コンテンツの面白さ、ものの考え方、社会に対する見方が、ヨーロッパ人やゲルマン人・アングロサクソンとは違う事が面 白いんです。そういうものをどんどん求めていく。アメリカなんかなら日本の作家をどんどん買っている人もいる。写 真は世界のターゲットになってきてますよ」

●9月11日以降アメリカでは作品が売れないという事を他から聞いたのですが。

「それはおかしいな。僕の所は関係ないね。ギャラリストの思い込みがあるんじゃないの。確かにフランスのフィアックだとかパリフォトなんかはアメリカの観光客は飛行機乗るのが嫌で少なくなってきているけど、カタログで買う人はいますよ。全然変わりなく問い合わせはあります」

●石原さんの画廊では、どういう基準で作家を選ぶのですか。

 「話の中ではコンセプトやコンテンツや写 真の160年のヒストリーの中でどういうものに興味があるのかは聞きますが、最終的に根底にあるのはその作家が好きか嫌いか、プリミティブで原始的な側面 が機能しています。最初の勝負で何だこれはと思うものを採用する可能性は多いね。まったく不可解で質問を繰り返したものの中にあるみたい」

●秋以降の(企画画廊は別としても)画廊街での展覧会の質が落ちているように感じるんですが・・・。

「そうだね。なんて言うかヘゲモニーっていうか何かもった作品が急に無くなったように思うよ。日本だけの現象だけど、現代美術に於いて日本は発展途上国だよ。ニカフなんて外国の客がこないんだから・・・。クウォリティーの問題もあるけど」

●外国の人たちは日本に魅力を感じてないんでしょうね。

 「そう。アーティストが少ないのとクライアントがいないんだよ。これからはもっと落ちるとこまで落ちるよ。作家はたくましいから生き残るけど」

●では、日本は将来の展望がないですね。

「若いコレクターは増えてきているから悲観したものでもないよ」

●突然話題を変えますが、料理は何がお好きなのですか・・。

 「食べるものは肉が好きファイティングスピリットが沸くから・・・。今食べるのはチャンスだよ。ある美術館の館長と肉食べに行こうと・・。自分たちの年齢からだと発病するまで30年かかる。俺たちには関係ないよ。牛に可愛そうだよ。人間の方がずっとバイ菌もってるんだから」

お話の中で「人はそれぞれ、人それぞれだよ。」という言葉が印象にに残りました。

確かにそうですね。ガデンも、
「アクセスばかり、増えてもビジネスに成らなきゃしゃうがないじゃない」
「ボランティアでやっているの?」
「自己表現か!?」 などなどさまざま言われます。

 「金をとらないのがいいんだよ」 と言ってくれた人は石原さんだけですね。

カネは天下のまわりもの・・・。オサルスの目の前を飛び交っていく姿は見えています。
ビジネスを優先順位のトップから外す事で、なにか大きな胎動が・・・、ほら、動いてる動いてる! 感じませんか?。21世紀はそんな時代になる。と信じて疑わないオサルスでした。

ツァイト・フォト・サロン http://www.gaden.jp/zeit-foto.html

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