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RICA BANDOのニューヨークレポート (Vol.21)
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NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Wed, 19 Jun 2002

 日本からe-mailの転送で来たニューヨークの展覧会のお知らせ。
最近は、ポストカードだけでなくe-mailで画像付き、解説付きの展覧会のお知らせが来るのが普通になりましたね。
ポストカード1枚より情報量は多いので画廊側は良い宣伝、読む方は大変ですけれど。

転送者の紹介文に惹かれて行って来ました。

SEPIA International Inc.
148 West 24th Street 11Floor
New York, NY 10011
http://www.sepia.org/

 24丁目、6と7アヴェニュー間のけっして奇麗な界隈とは言いがたい所、途中でがたがたと止まってしまう恐いエレベーターに乗って11階へ、そこへ表れたのは洗練されたギャラリー。事務所を真中において回廊式にした展示場。
このギャラリーは、Ebrahim Alkazi氏の19世紀、20世紀初頭、南アジア(インド中心)の写真のコレクションの為に創立されたとの事。
1年に1回コレクションの展覧会、商業的展覧会は写真のみ、1年に3ー4回開催するとの事です。
それで壁面を多くする為に回廊式になっているんですね。

4種類のインターンシップ、Intrenational interrnship Program, Museology Program があり、真面目に取り組んでいる様子がうかがわれます。
今回の展覧会もCuratorial Programの1環として行われているようです。

 責任者がAkemi Yoneyama氏です。日本語のできる方。

" Summer 2002 group Show " 6月7日から7月13日まで
Martin brading, Alison Bradley, Fumiko Nozawa, Mayumi Urakawa そして Katherine Westerhout の5人の展覧会。

最初に、Fumiko Nozawa 氏。
" My Mother's Chest of Drawers " 1995年作。
母の箪笥(タンス)の引き出しは彼女の人生そのもの、と言う説明があり、見事にそのまま。

 私の大家さんの奥さまが日本で平凡社にお勤めだったとかで、同僚がいまでも雑誌を送ってくださるそうで2、3か月遅れで私の所に ”クロワッサン”と言う雑誌がきます。1年に1回は収納の特集があり、それを見ると、そんなに収納に困るくらいだったら捨てろ! と叫びたくなるくらい、私は”捨て魔”です。家の中で何かが見当たらないと私が捨てたと言う事に何時もなります。
現在の日本の住宅事情もあるけれど、収納をさんざん頭を悩ませて考えなくてはならない今の時代。もうどこの家にも箪笥は姿を消してしまっている事でしょう。
私の母と亡き祖母の桐箪笥も物置きに収まっています。桐箪笥一竿が母の持ち物全て、という少し前の日本の一般庶民の生活。
物を持ったら世代を超えて大切に使う、先祖を敬う、物を有り余るほど持てない事の潔さ。
そういう事が私の胸をうち、自身の生活を振り返ってしまいます。

作家は私よりも若い方ですが、素敵な母上をお持ちで、とうらやましくなります。
作品は商業写真的な仕上がりですが、下手なメランコリックさを排除する為なのだろうと思います。
1995年作ですが、その後、彼女の父や伯父の箪笥の作品も制作しているとのことです。

Mayumi Urakawa氏、日本在住作家。

作品を制作する、と意気込んで撮る事は殆どなく、行き当たりばったりです、と御本人。
作品の題名は、" There are " と番号のみ。
場所はイタリアのシチリアであったり、住まいの近所であったり。場所は変っても作品は同じ音色を発しています。
本人に聞くまでもなく、作家の原点に一番近い心象風景を追っている事がわかります。
生まれて育った場所は違っても見る人に何処か共通する心象風景を作品に焼きつける、派手ではないけれど、自分自身を見つめる率直さに素直に芸術性を感じます。

Katherine Westerhout 氏、サンフランシスコ在住。
Asian American Woman Artist's Association 会員
http://www.magnoliaeditions.com/Content/Westerhout/Westerhout.htm

背の高い女性でポートレイトを撮るのに一苦労。身長162センチの私ではうまく収まらず、背伸びをしてやっと撮りました。
私が撮った画像より素直に彼女のサイトに行って作品を見て下さい、と言う方が早い。
私好みの美しい光の作品群。

”廃虚となった建築物、そういう所に行くと、まだ残るスピリットを感じるの。それを撮るの。”

と作家はおしゃいますが、その残るスピリットに感化された彼女のエネルギッシュなスピリットが光を最大限に引き出し、印画紙に焼きつけている、そう感じました。
生きる力の強い人。そういう作家の作品を鑑賞するのは、からだの奥まですっきりと洗い直してくれるような爽やかな気分になります。

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はハンタードン美術館をはじめ多数コレクションされている。
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