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RICA BANDOのニューヨークレポート (Vol.24)
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NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Mon, 4 Nov 2002


11月2日土曜日、晴れたり曇ったり、雨や雪がぱらつくひどく寒いニューヨーク。
ブルックリン、ダンボーにある Triangle Artists Workshopのオープンスタジオへ行ってきました。
http://www.triangleworkshop.org/
今年は創立20周年。イギリス人彫刻家 Sir Anthony Caro、そしてRobert Loder,ロンドンのコレクターやビジネスマン達によって、アーティストたちに特別な時間とスペース、そしてアーティスト同士の交流の場をつくることを目的として始まりました。
Puroductではなく、Process を重視する事を主眼としています。


1年に30人ほどのアーティストを選び、期間は2週間。住まいと仕事場スペース、食事も提供。
もとはワールドトレイドセンターにあり、セプテンバーイレブンの後、ダンボーに移りました。エレベーターで6階まで上がり、受付の Ms Daphne Cummings が愛想良く迎えてくれました。寄付を兼ねた入場料5ドルを払って会場に入ります。1998-2000年のカタログも5ドルでした。

広いスペースをすかすかに仕切っています。プライベートは殆どなしです。
青のインスタレーションは、クロアチアからの Mr. Anto Jerkovic.

 “他のアーティストは材料を持ち込んだ人も多いけれど僕は全部ここで揃えたんだ。いろんな人が持って来てくれたりね。2週間は少し短かったね。3週間あれば良かった。
ニューヨークは初めて、美術館とか画廊とか少し観て廻ったけれど、殆どの時間をここで仕事していたよ。他のアーティスト? ちっとも邪魔ではなかった。色んな話が出来たよ。なぜ青かって? 青は Sprit の色なんだ。自分のポートレイトの色でもある。君は目を瞑ったら何色が見える? 僕は目を瞑るとね、青が見えるんだよ。”

 クロアチアの美術館で2000年のお祝いの展覧会で青い風船、2000個で埋め尽くしたポストカードをいただきました。とても綺麗。

黄色の壁面インスタレーションは、Ms. Allyson Spellancy.
“今、青の作家と話をして来たのだけれど、あなたは黄色なのね。”

 “そうなの、彼とは対局よね。うふふ。
あの青いオートバイは私の持ち物なの。貸してあげたのだけど。。。コラボレーションのようでしょ?”

”いつも黄色なの?”

“黄色は今回が初めて。私はアイルランド出身なの。アイルランドでは壁面に政治的意見やメッセージを書き付けることが個人の自己表現なの。だから私は壁面に自己表現しているの。キューバへ旅したときに目にした色は鮮やかで印象的だった。それが Macor Center での展覧会になったの。”
とポストカードをまたいただきました。

”壁面に色を塗る、壊してしまうインスタレーションだけれど売る事はできないでしょう? 経済的にはどうしているの?”

”フルタイムで秘書の仕事をしているの。だからこの2週間は密度の高い2週間だった。現在、ニューヨークに住んでいるのだけれど、ダンナと仕事を離れて2週間、近くのホテルに住んで、ここで何処へも行かず製作したの。”

”他のアーティスト達は邪魔にならなかった?”

”もちろん、隣で夕ご飯を食べていたり、こっちで電気鋸を使っていたり、あっちでいがみ合っていたりとかね。でもそのわさわさが変換して私のエネルギーになったのよ。本当に最高の2週間だったわ。”

 モノクロのインスタレーションは、Ms. Shelagh Keeley. ニューヨーク在住、自宅からここへ2週間通ったそうです。

 ”プライベート? 全く平気だったわ。ドローイングも出来たし。”

と素っ気ないお返事。こちらも少し疲れて突っ込む気にもなれなくて退散。

短い2週間で作品を仕上げることが目的ではないワークショップですから、見ごたえのあるものは殆どありませんが、作家同士の交流の話や、オープンスタジオに観に来た人々も親しく作家達と会話をしていて和やかでした。

たった一人での制作は辛いものがある、というのは身に沁みて感じています。
自宅と仕事場の往復だけ、大人との会話のない生活は止めよう! と心に決めて出掛けて来て良かったなあ、としみじみ思うオープンスタジオでした。

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はハンタードン美術館をはじめ多数コレクションされている。
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