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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその45

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ベトナム麺 1000円

レモン風味のギョーザ

八眞茂登(ヤマモト)
中央区銀座2-7-7 伊東屋3ビルB1F TEL 03-3561-6517
営業時間11:00−20:00 定休日 日曜・祝祭日

 月刊ギャラリー2月号になんと「画廊の人行きつけの店」の特集記事を発見。ランチなら「ランチdeチュ」があるじゃありませんか。と、言いたいけれど・・・。紙のメディアには弱い。何はともあれオサルスとしては一度行ってみなければ、本当にアラーキーはこの店に現れるのか?、果 たしてベトナム麺(1000円)は美味しいのか。
44件余りのランチをお薦めしているオサルスですけど。こちらの八眞茂登さんには、まだ伺っていなかったのです。

やっぱり一人は寂しいな、う〜ん。そうだ! 紙のメディアと言えば新聞に勝るものなし。

今回は、月刊ギャラリーお薦めの八眞茂登さんへ、信濃毎日新聞、文化部記者の植草さんにご一緒して頂きました。昨日の夜まで福岡にいらした植草さん。

新聞記者さんって本当に忙しいんですね。

 「先輩の政治や経済の記者に比べれば文化部はそうでもないです」

何人位の方に、インタビューされたのですか。

「そんなに多くはないですね。60人位かな」

- - - うっ!
先生。今回はオサルスにインタビューの極意ご伝授下さい。

「そうですね。すり合わせですからインタビューは」

- - - う〜ん。インタビューの極意はすり合わせ?

「共通点と相違点を見出しながら、何時間話しても、これだって一言がみつからない人は苦しいし、最初の10分間で掴めれば書けますよ」

- - - そうか。ここまで話して10分間、私は掴めているのだろうか?

と、いいつつベトナム麺登場。


ダシのベースは豚骨と鶏がら、麺の上にはチャシューの煮汁とお酢で煮込んだニンニクと、とろみの付いた野菜、風邪をひいた時には、これを食べれば治るという逸品。

どうですか。お味は、

 「僕は細い麺が好きなんです。ニンニクがワ〜って感じかと思いましたが、お醤油系でさっぱりしていて美味しいですね。会社に帰えると匂いがするかもしれないけれど・・。ニンニクがピクルスみたいです」

- - - お酢が入っているせいなのか、少し不思議な味がするんですけど・・・。ニンニクとお酢が大好きな人にはお薦めかな。

「とろみがあって美味しいですよ。野菜も多いし、ボリュームが凄い」

- - - サービスにアラーキーが好きだったというレモン風味のギョーザが・・・。ん!この餃子は美味しい。

ここで山本さんの奥さまに、麺の由来をお聞きしました。

「ベトナム麺はベトナム戦争の時に父がが考案しました。昭和47年に私がお嫁に来た時は、子供を抱っこして、もうてんてこ舞。とても忙しかったんですよ。
それからお店が地下にもぐって、解りずらくなってしまって、うちは口コミのお客さんが多いんです。今は家族だけで営業してます。銀座も以前とすっかり様変わりして、世の中がこんな不景気になってしまって、いつまで続けられるかなって話してますよ。アラーキーさんは、この頃は忙しくって、一人でぷらっとはこれないんじゃないかしら。」

- - - 本当に景気が悪いですよね。でも、寂しい事言わないでがんばって下さい。

それでは、インタビュー再開!

今年の信濃毎日新聞の紙面 で金澤一水さんを紹介して頂いてありがとうございます。では作家の選定の基準は?

「う〜ん。新聞だから大きな賞をとった人とか、長野県出身のがんばっている若い作家の初個展などを選びますね。まあ。私の好みの部分もありますし、仕事上の直感はあります」

作家によっては、何だこれで賞をとったのかと思うような事はないですか。

 「個人的な好き嫌いはありますよ。元々美術史を勉強したので、最先端のコンテンポラリーすぎるアートは嫌いではないし、好きですけれど、言葉は悪いのですが、新聞の読者には最先端であることを、くだくだしく記事で書くのは難しいです。
素朴にストレートに記事になりそうな人を探すのは、こちら側の技術の問題じゃないですか。又、映像の作品は紹介しにくいです。静止画像になってしまうし・・。でも、先日、束芋さんにインタビューしましたが、アーティストにとって社会をどう見ているのか?それを自分の言葉で力強く語ってくれる人に出会うと嬉しいです」

オサルスは、美術は社会ともっとも対極に位 置するものだと、又それは社会と表裏一体であり、社会を写す鏡でもあると常々思っていますが、美術を社会へ意図的にアピールする事に付いてはどうですか。

 「一言で言うのは難しいですね。文藝でも音楽でも芸術というのは、社会から疎外されているから社会に必要なんだと、社会に必要とされないから必要なんだと、例えば、テロもそうだし大地震や大戦争が起きた時には、はっきり言えば芸術は無くていいもの。人間にとってどうしても必要なものは衣食住ですよ。それを効率的に社会の制度的にどう満たすか、それが人間の世の中でしょう。
その中にあって絵画や彫刻や映像やインスタレーションが何の役に立つのか皆心の何処かで思っているのではないですかね。それにもかかわらず尚且つ芸術が好きだと、だからやるんだとその根拠をどうやって満たしていくのか。アーチストも画廊も同様でしょう。
常に答えは出なくても自問自答しながら考えなければならない。かっこいい言葉で言えばアイデンティティーの危機を感じながら・・・。 私は何をやっているのか、こんな役に立たない、飯のタネにならない事を・・・と」

- - - 実際、飯のタネになっているじゃないですか。

「努力してますよ。食えなくなると困るから。貴女が言うように、芸術は社会の向こう側、対極として、社会を映し出す鏡であるもの。結果 としてその作家が死んで残っった作品を300年後位に見ると、あの時代の雰囲気をうよく現しているなあとは言えますが。社会にアピールしすぎる事は歪んだ現象で、作品としてあまり魅力的ではないですね」

- - - アイデンティティーの危機を感じながら、自問自答という言葉は、オサルスにとっては、励まされる言葉です。何でこんな事やってるんだと、思い始めると展覧会を見るのが嫌になりますから。

じゃあ、植草さんはどんな作家が好きなんですか?

 「映画ファンにどの映画が好きですかという質問ですね。う〜ん。アルタミラの壁画を描いた人物です。一人で描いたという話を聞きましたが、旧石器時代、食うに困るような時代に、貴重な灯りを使いながら、なんの役にも立たない壁画を描き続けた事はたいした熱意だと思うから・・。そんな絵を描いているのなら、狩をすればいいだろうと、それは何故なんだろうという疑問を最初に人類に示した人物だと思うからです」

神に狩猟の祈願として描いたものではないんですか。

「文化人類学的には、そうでしょうね。でも、そんな事をしいている暇があったら、狩に行って来いとは思いませんか?」

- - - そりゃあそうかも。狩をしないから、ボランティアですかと言われるんだろうな。皆必至に獲物を追いかけている訳だから。

突然話を変えますが、植草さんにとって新聞の役割とは何でしょう。

 「美術を解りやすく伝えるのが、自分の最大の命題です。いい事も悪い事も含めて、新聞は解りやすい言葉で伝えなければなりません。美術の美の字も知らない人が面 白いと言ってくれればいいし、自分の書いた記事を見てちっとも面白くなかったよと、何の役に立つのかと、現代美術は説明されてもさっぱり解らないよと、そう言う読者がいてくれてもいいんです」

オサルスはそうです。新聞の文化面 のコラムを見てもさっぱり解りません。因みにとっている新聞は毎日新聞です。新聞読んでもサッパリ解らないのは、オサルだから?かもしれませんけど。

「理屈っぽくなる所はありますよ」

- - - 確かに解りやすくする事は重要な事だし、オサルスでも解りやすくしたいと思っています。でも、最大の疑問は、例えば、横トリのEさんの瀧の作品はいいな〜と思ったんです。でも、先日見た箱の作品は箱以外の何ものにも見えなかった。私の感性はどうしてくれるのと。確かに、オサルスの感性がオカシイのかもしれないですが、その箱をもっと噛み砕いてここの部分がとか言ってくれると解ったかもしれないし、見た人の中には自分も箱にしか見えないと悩んだ人もいるかもしれないじゃないですか。(作家の意図としては、考えるという行為が狙い目なんでしょうが)

 「全国紙の展評のコラムは皆さん凝縮して努力して書いています。非常に難しいと思います。本当はそういうところまで書き込んで皆さんに解りやすいように書きたいと思っても新聞の記事は短ければ短い程いいと言われるので、それぞれ苦しんで書いているのではないですか。
苦しんで書いているのなら書かない方がいいっていうか。その苦しみが読者に伝わってしまうのです。確かにどうやって鑑賞すればいいのか。鑑賞の手引きは必要だし、その立場で出来る人はやらなければならいでしょう」

- - - そう意味では、新聞の大変さは解ります。

「インスタレーションの言葉一つとっても和訳として、仮説的空間表現とか設営芸術とかを使います。専門用語は必ず噛み砕いて和訳を入れるんです。そこまで噛み砕くんですよ」

いや〜。本当に大変ですね。又、話は飛びますが、画廊はよく行かれますか。

 「ここ半年位 は見てません。以前は必要に見て回った時期もありました。でも、画廊を借りている若い人が大学在学中や卒業してからの発表でも、甘いなと思って居たたまれなくなってしまってつぶさには見てないんです」

- - - 居たたまれない気持ちは、凄く解ります。実際そう思い始めると見れなくなりますよね。でも、若い人たちも凄くシタタカだし、雨後の竹の子のように出てきますよ。作家になれるのは1パーセントにも満たない厳しい世界ですけれど・・・。オサルスは何時か何処かに、これは凄いと、こちらのアドレナリンが全開になるような人物と巡り会えると信じていますから。
去年の秋以降展覧会がつまらないと言い続けたのは、オサルスの怠慢です。それにボランティアで画廊の宣伝をしているような気がして嫌だったから・・・。だから今年はワンショット、見たものは全部載せますよ。

最後はオサルスの宣伝をしてしまいました。すみません。美術の世界は、ベイスギャラリーの社長の言うとおり誰も知らない世界かも、植草さんがおっしゃるように一般 の美術の美の字を知らない人でも、興味をもってくれるよう努力したいです。新聞とオサルスとは天と地ほど違うけれど志は高く持ちたいので。

植草さんお忙しいのにありがとうございました。
又、がでん・こむをよく見て頂きありがとうございます。
凄く嬉しかったです。オサルスは誉められると木に登ってしまいます。これを励みに一層精進したいと・・・ありがとうございました。

信濃毎日新聞 http://www.shinmai.co.jp/

月刊ギャラリー http://www.g-station.co.jp/

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