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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその47

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ふぐ雑炊 1200円

天丼 1200円


千ふじ
移転先→東京都台東区根岸2-20-12 青木ビル一階
TEL 03-3873-1129

(取材場所:東京都中央区銀座1-5-14 TEL03-3567-8055)

 幻の魚「アラ」を食べさせるお店は東京ではここだけと、2月26日夜8時の地球まるかじり(12チャンネル)で紹介された千ふじさん。この「ランチdeチュ」オサルスのベストテンでも間違いなくトップに入ります 。こちらのランチは味、量、値段もすべて満足。以前ご一緒して頂いた方々からも美味かったの一言を。
オサルスの お薦めです。

ご主人、ランチを美味しく食べさせるコツはなんでしょう。 「目の届く範囲でなければ、美味しいものはだせないね」

そうか。目の届く範囲ねえ。そう言えば、凄く大きなお店はスタッフもそれなりに徹底されていたし、小さい所はご主人の目が隅々まで行き届いていないと難しい。中途半端が不味いのかもね。何につけてもお店を営業するのは難しいです。いちおうオサルスも商家の生まれ、納得です。

未曾有の不況に悩まされている美術界でも、そんなご時世でも画廊を経営してみたいという方のお話はよく聞きます。食べ物屋さんは味で勝負、画廊は何で勝負するのでしょう。先日画廊から独立したばかりで次ぎの希望に向かって思索中の工藤さんにお話をお聞きしました。

何故、美術の業界に・・・。

 「大学が教育学部の美術科でしたので、卒業してから就職先を探す時に画廊ならば絵に関係しているからと・・。その時点では画廊については全く知らなかたんです。一年半位 ある画廊に勤めたのですが、その当時佐谷さんの『画廊の仕事』という本を読んでショックをうけました」

ショックとは?

「その当時いた画廊はインテリア系のものを扱っている画廊だったので、本格的な画商の仕事とのギャップを感じていたし、『画廊の仕事』の内容は、非常に華やかでポリシーを持つ事だと・・・。その時自分の目指す画商の理想像が生まれたんです」

画廊に勤めて何年ですか?

「以前の一年半を入れないで13年です」

13年だとバブルの時期からですね。この13年間でご自分の理想とした画商道に近づきましたか。

「最初のバブル期は近いものがありました。取り扱っている作家とか商売の方法とかは理想そのものだったと思います」

- - - - 理想に近いという事は、羨ましいですね。

ところで銀座にお勤めの時は、お昼は何処で?

 「千ふじさんはよく来てました。洋食はブルーベリー、お寿司はすしこう、中華は天竜などです」

- - - - ブルーベリー以外は、ランチdeチュで紹介しています。

「千ふじさんでは、しらす定食をよく・・・・」

今日は、工藤さんが天丼(穴子・海老・イカ・キス・ナス・ピーマン・ハス・イカゲソ)小鉢・お新香・味噌汁付き 1200円。オサルスは、ふぐ雑炊(小鉢・お新香)1200円を。

いやあ!ふぐ雑炊を昼間から食べるなんて・・・。贅沢かな。 美味しい!

こちらのお店は、揚げたて、煮立てのアツアツを出してくれるのが、本当に嬉しい。湯気見えますか?卵がふわっとご飯に絡んで、彩 りもきれい、ふぐは白身でさっぱりしているし、ポン酢をかけると口の中でパア〜と広がる心地よさ。

どうです?。美味しいですか。

 「美味しいですね。でもこういう席だと緊張して、味がよくわからない」

- - - - そうなんですよね。オサルスもいつも緊張しまくって味がよくわからなくなるんです。言葉も美味しかったの一言しか使えない。ホント料理評論家を尊敬します。

さあ、お話再開

これから画廊を開くお考えは?

「具体的にはなっていないのですが希望はあります。準備は全然していませんが、準備の為の準備を・・・」

どういう準備が必要ですか。

「どういう処を目指すかでしょう」

どういう処を目指しているのでしょうか。

「それは今考え中です」

具体的でなくてもいいのですけど。

 「難しいですね。これからじっくり練り上げたい。そこが肝心要の部分、その時間は必要です。それがハッキリ見えれば、あとは行動に繋げます。どういう風に店をやっていくか、どうなり立たせるかが問題です」

- - - - う〜ん。

「第三者的に夢や希望を語る事は簡単だけれど現実的にやるとなったら夢や希望とは違います」

それは、そうですね。画廊を経営するのはお客さんが来てくれて始めて成り立つもの。お客さんはどうやって作ればいいのか、よくわからないのですが・・・。

「ディラー的な活動をしていかなければいけないし。それには多大な労力と時間が必要・・。作家を育てるという事とその作家のお客を作っていく事と・・・。お客は簡単には出来ません。時間が掛かると思いますよ」

時間を乗り越えるのが壁ですね。

「そこは凄く問題です。画廊はディラーとブローカーの両輪で成り立ちます。それをやらなければ話になりません」

展覧会だけでは、経費が作れないという事ですね。でも、実際画廊を開くとなると資金が必要、その問題は・・・。

「作る為の資金は集められても、どう回転していくか、どう商売していくか、商売の部分と商売だけではない部分もある訳で・・・。プロデュサー的な活動がなければ難しいでしょう」

プロデュサーという言葉は簡単ですが、実績を伴うのは難しいですよね。確かに貸画廊であれば作家がお客様ですから違うかもしれませんが、企画の場合経費を稼がなければならないというデメリットがある。今は見せるだけの展覧会をするのが苦痛になってくるのではないですか。

 「画廊の力が弱くなってきているのはわかります。本当にプロデュサーで活躍して成功している人がいるかどうかも・・・わかりませんよね。そう考えると作家の活動に協力してサポーター的になってくるのかもしれないですが、でもプロデュサー的、ディラー的に作家を育てる活動は必要ではないでしょうか」

作家は一人で育つのでは?、サポートをしなければやっていかれない人もいると思いますが、作家が自分で力を持っていなければのし上っていくのは無理なのではないでしょうか。

「そうは思いません。もっと作家は純粋であって欲しい。戦略の部分は画廊がやればいいのです」

- - - - う〜ん。

話を少し前に戻しますが、13年間の画廊勤めで理想に近いものはあったという事ですが、具体的に工藤さんの理想とは?。

「当時は今と比べてしっかり作品が流通していてそれによって作家をサポートする活動ができていました。理想はそういう事です。今よりずっと自由がきく時代だったんです」

お金が動かなければ駄 目なんですね。

「にっちもさっちもいきません」

でも作家はお金がなくても作品を作っているわけで、お金があれば余裕は生むけれど、余裕があっても出来る事ではない。今の時代は積み重ねてきたものが崩れている訳だし、総崩れではないけれど、悪く行けば日本は崩壊 しかねない。作家を育てるとか、サポートするとか夢の又夢、現実はどんどん離れていってしまう・・・・。あるのは絶望なのかもしれませんね?

 「そうこんな時期でなければもっと出歩いているのです。考えていても駄 目だなって思う事はあるし、思い切って飛んでしまう事は必要かもしれない。だってその位 の事をしなけば駄目ですよ」

では、工藤さんは箱(スペース)にこだわりますか。

「なんか少しこだわりたいと思います」

箱にこだわると維持するのに見えなくなる部分が一杯出てくるように思うし、箱がなければ、どうするんだと・・・いう事ですか?

「そう、画商はそこが問題です。要するにスペースがなければどうにもならない」

- - - - 現実を考えれば考えるだけ、どうどう巡りですね。

最後にご自分がお手本にしたい画廊を教えて下さい。

 「今までいた画廊は勿論ですが、参考になるのは、ギャラリー椿さんと池田美術さんです。画廊のやりたい事や考えている事が企画にはっきり現れているから。各々方法論があって違うのだけれどお客さんを凄く意識していると思います」

どうもありがとございました。

お話を聞くにつれ中々希望に向けての船出は厳しそう。でも、今までの構造が崩れ始めているのだから、その隙間をぬ って見えてくるものがきっとあるはず。お互いに今までの価値観へのこだわりを捨てて行動しましょう。
えっ?オサルスの場合は行動力はあるけれど現実が見えてないって?。うう・・・。 まあ現実問題は、アラ鍋でもつつきながら今度ゆっくり、簡単に結論が出る問題ではないので・・・。

 鍋と言えば「ふぐ」より「あら」の方が美味い。
「あら」は日によって築地に入ってくるのがマチマチ、一番多いときで8匹、まったく採れない日のほうが多いのだとか、だから幻の魚なんですね。
今日は運良く「あら」の解体をカメラに収める事ができました。まず内臓をとって、皮をむいて、三枚におろして・・・骨はぶつ切りに。玄界灘の荒波を潜り抜けて生きている魚、苦労が顔にでています。

 

「魚も人間と同じでまったく同じ味をもっているのはいないよ。油ののり具合も全然違うし・・・」(ご主人)

- - - - ふ〜ん。でも皆同じ顔に見えちゃうけれど・・。

これ一匹で20人前ですって、商売ならやっぱり画廊より食べ物屋さんの方がいいな。

「千ふじ」アラののコース料理の情報はこちら

「千ふじ」過去のランチ 2001.3.7

「千ふじ」過去のランチ 2001.10.17

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