gaden presents - gallery / artist / dreamer / exhibition / network
携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその48

バックナンバー(お店リスト)はこちら


仔牛のパナッシュと
パスタ・ピクルスのオイルソース

オーストラリア産牛肉のロースト
パセリと白ワインのソース

デザートのシュークリーム

フランス料理 レ・クリスタリーヌ
東京都港区南青山5-4-30 カサセレナ1F TEL03-5467-3322
ランチタイム 11:30−14:00

 画廊の隣に瀟洒なフレンチレストラン。青山の新生堂さんに行くたびに、ここは高そうなお店と思いながら歩いていました。新生堂の社長の畑中さんにお薦めランチのお店を聞きましたら、ラッキーにもこちらのレ・クリスタリーヌさんをご紹介頂いて・・・。今日は豪華なランチタイムです。

毎日こちらでランチを召し上がっているのですか?

 「いやいや・・。まだ糖尿にはなっていないけれど血糖値が高いので、正月にダイエット入院をしたくらいだから・・・。本来は和食党です。今日は 娘と陶芸教室に通う都合があるのでここにしました。
ここのオナーシェフの田中さんは、渋谷にも店を出していて結構雑誌の取材とか受けてるみたいですよ」

偶然にも入り口のテラスには、雑誌の取材でモデルさんが居るではありませんか。

「この店のランチは1500円で安いのだけれど味は凄いよ」(畑中さん)

そんなに美味しいのでしょうか。楽しみです。
メニューはオードブル・魚肉料理・デザートから一品づつ。オサルスは迷わずオードブルに「仔牛のパナッシュとパスタ・ピクルスのオイルソース」メインに「オーストラリア産牛肉のロースト・パセリと白ワインのソース」デザートに20個限定の「シュークリーム」を注文・・・しました。

 まず始めにパン。表面 はこんがり焼けて中はしっとりとした食感。とてもオードブルとは思えないほど贅沢なパスタのピクルスのソースあえ。酸味が食欲をそそります。メインの牛肉のローストもすこぶる美味だし、デザートのシュークリームは冷たいチョコレートの上に乗って甘さが上品。三品ともかなり好みの味です。超お薦め!早くも今年の洋食部門のベストワンか。

 「夜は、お皿の下から照明がついて綺麗なんですよ。そういう演出が上手いの。土日は簡単な披露宴やパーティーをしてますね」(お嬢様のみちよさん)

やはりこういう料理を召し上がるのはお嬢様でなくては・・・。

畑中さんの生い立ちは、故・樋口文吉さんの「東京ラプソディー」の第10話「畑中ブラザース」(作家が家を取材に来るなんて滅多にないですよ。)で拝見しましたけれど、家柄・学校・・・兄弟三人とも凄いですね。本当にブラザーズ!。
下町の場末の商家に育ったオサルスは、へへ〜〜お代官様状態です。こんな拙いランチの取材では申し訳ないような・・・。でも厚顔無恥のオサルスは行動あるのみ。

いざ!インタビュー開始

美術業界の今の状況は誰に聞いても厳しいと言われますが畑中さんは如何でしょうか。

 「5〜6年前は精神的に鬱でした」

何故ですか。

「金がなくなってきたから」

えっ? そんなご冗談を・・・。

「将来の事を考えるとね。一般の人なら年齢的に定年の時期だと思うし、仕事を止めたらこれをやりたいという事がみつからなくて。やはり仕事一途になってしまうし仕事が大好きなんですよね。古い言葉だけれど生涯現役なんてね。そう考えるようになって立ち直りました」

- - - - - お金があっても悩みは尽きないのでしょうか。う〜ん。

青山での画廊業は如何ですか。

 「銀座から青山に移ってきて良かったけれど・・・。一般 的な感覚で言えばお客さんは凄く少ない。お客さんが来なくていいという事でこちらに越した訳で、最近の流行の欧米のアポイントメントギャラリーみたいに、ボタンを押してから入ってもらうシステムに・・・しようと。そのぐらいお客さんが来ないと考えていたんですよ。
でも現実には展覧会の度にボタンを押して入ってもらうのは無理、展覧会時は開けてます。そうじゃない時はカギは閉めてますが、自己矛盾かもしれないけれど、買いたい人だけ入ればいいと思いつつ、人が来ないと寂しいんだよね。
去年のニカフの会場みたいに人が沢山いると嬉しくなってしまって。売上に繋がる繋がらないじゃなく人に来てもらって喜ぶのは商人の性だからかな」

ニカフが来年開催されますが、参加されますか。

「何でも参加します」

海外のフェアーにも随分出展されたんですね。

「あらゆる種類じゃないけれど、バーゼル・ニューヨークはずっと出したし、バルセロナとかへんなとこまで色々やってました」

何故今は止めたんですか。

 「経済的理由ですよ」

最近若い画廊が海外のフェアーに出展するのがステイタスのようになってきつつありますが、実際に売れるんでしょうか。

「流通はします。適正な値段でだせば売れますが唯経費を出すまではいかない。僕が出品したのは日本画や日本の具象絵画、費用は日本で売る事によって捻出したのです。日本で売れたからできた事なんですよね。
結局最終的には日本の価格がエスターブリッシュされた価格である事を認識させないと海外では売れません。又、美術業界に入るにはジュウイッシュかホモでなければ・・・。入れないという事はなくても美術業会に入りやすいのはそういう事です。日本人の作家でジュウイッシュと結婚した奴はいたけど。ホモは趣味の問題もあるからね。
完全にむこうの世界に入るのでないとすれば、要するに売り買いする時にその値段はある程度それなりのマーケットの値段があるんだという認識をもってもらわなければ進みません。確かに日本は昔から色々な意味で、日本で売れさえすればいいんだという気持ちがあって市場がクローズしてるんです」

- - - - - そうですね。

 「僕が出展していた当時は、日本の美術が世界のマーケットで通 用するようなものになりうるんではないかという幻想を描いてたんですよ。始めから経済的に回収出来るとは思わなかったけれど・・・。今思う事は、作家を世界に通 用させるには最初から日本と世界と同時に売りだすべきという事ですか。
経験から言えば、ある作家は始めは日本の値段でだしたら全然売れなかった。でも3〜4回出品していると雰囲気が解ってくる。そうすると適正値段で売っていかないと無理だという事から完売はなくても何点かは売れた。
又ある作家は日本での値段が高くなりすぎて・・。日本で有名でもむこうでは初めてでしょ。初めての場合の適正値段は30万〜40万位 、そこから始めてむこうと値段をイコールにすればイメージのインターナショナルではなく本当の意味でインターナショナルになる・・・・と考えたけれど、本音を言えば日本に持って帰ってきて売れなければ回収する事は不可能だから売れっ子になりそうな若手を探した。現実に日本に帰ってから売れる作家でないとね。
当時は採算がきちっとあったけれど、バブルが弾けてからは日本で回収するのは無理。でも懲りずに一番初めから出来るいい作家が見つかれば考えます」

そういう作家が見つかれば又挑戦するのですか。

 「そろそろそう考えています。でもまだ作家の問題がクリアーできない。今やってみたいという人はいないな。それと時代が変わってきて、年齢の問題でもギャップを感じますね。
こちらの頭は一世代前の画商の頭。元々僕は骨董屋の出なので商売を考えると具象絵画は切り離せない。抽象は嫌いな訳ではないけれど難しい。他のコンテンポラリーの画廊を見ても金に成る仕事は別 にもっている。それがベースにあって画廊の旗印としてコンテンポラリーをやる訳だから・・・。それは納得できるしわかり易い。
コンテンポラリーだけで成功した画廊があれば考え直しますよ。このごろ周りを見回すと青山には沢山画廊が出来たんですが、新生堂だけ浮いているのかもしれないな。銀座では何処の画廊がどうやって食べているかわかるけれど・・・。ここは周りの画廊の金の流れが見えないんだよ」

確かにどうやって食べてるのか解りませんね。聞く訳にもいかないし。

「それは税務署でなければ突っ込めない」

最後に畑中さんにおける画商とは何かを教えて下さい。

 「ある大手の画商さんは、画商は絵描きより強くなければ駄 目だと言う。でも僕はそうは思わない画商は金が無ければ弱いもの・・・。例えば色々な力関係を抜きにしても僕の関係している作家は皆僕より上で戦略的に自分で考えている作家です。
画商は金だけだせばいいんです。又画商は場所を提供するもの、若い作家であれば羽ばたこうとする最初の場所を提供する事。それから自分たちがVIPになっていくかどうかは本人の努力。
僕は画商が作家を育てたなんていう言葉は昔から嫌いなんだよ。それほど画商にえらい奴はいない。皆無とはいわないけれど自分はそうではないと思う。
大体売れる作家は「泣かせどころ」を掴んでいるんだ。コンテンポラリーでも「泣かせどころ」のあるものはコレクターに買ってもらえる。僕は骨董の出だから売れる売れないで育っているので美術品を商売としてみているから」

お忙しいにも関わらずどうもありがとうございました。

金だけ出せばいいと言うことは、過激だけどシビアーな言葉ですね。実際お金がいちばん現実的。
今までのインタビューでも美術=金の構図はかなりむつかしい問題です。
作家も色々な作家がいるし、特に若い時は売れる作品をつくることを嫌がる人もいる。でも、「泣かせどころ」 が描ける作家は、ある意味で才能がある作家ですよね。
芸術に携わる人々は、芸術を商いのネタにする事はイカガナモノカ? という傾向があります。海外のように美術館の学芸員が戦略的に作家の作品をコレクターに薦めるなんて事もないし・・・。

なにかで読みましたが、商人とは付加価値を創造するビジネスだと。
世の中にモノ(と情報)を流通させたのはいつの時代も商人だったと思っています。何処かの商人が手にしたから世界に広まった。とか、今でも語り継がれている、残っているなどなど。
それは商人の持っているロマンと情報と情熱なのでは?。画商もまた一緒、オサルスが偉そうに言うまでも無いか・・・。

新生堂オフィシャルサイト http://www.shinseido.com/

新生堂 展覧会情報サイト http://www.gaden.jp/shinseido.html

バックナンバー(お店リスト)はこちら オサルスインタビューの一覧はこちら

おすすめトップ RETURN
gaden presents - gallery / artist / dreamer / exhibition / network