青山の骨董通りに面するこちらの Cafe a coteさんは一階がアジアン雑貨、二階がカフェ。ちょっとおしゃれなお店です。
幼少時代から賞には無縁なオサルスが受賞の喜びを聞いちゃいました。 ●VOCA展・アートスカラシップ受賞おめでとうございます。 ●あ! すみません。その時の気分は? 「ん〜。小学校で絵で賞をとった時のほうが嬉しかったです」 ●賞には縁がある方ですか。 「そうですね。やっぱり上手かったから、小学校の美術では賞は随分もらいました。そういうツワモノが全国から集まって来てるんじゃないですか美術の世界は・・」 ●確かにそうだけれど、選ばれて先へ進む人は一握りですよね。
●北浦さんの満足度はどの位 ? 「賞が云々ではないです。自分の作品は趣味でやっている訳ではないので・・・第三者がどう評価するかでしょ。どこまでいっても満足はしないかもしれない。コンクールは年間何十本もやっているから、どれををとったってたいした事ないし毎週誰かが賞を貰っているじゃないですか」 ●では、今度の賞では感動は無かったのでしょうか。 「ん〜。仲間に入れたかなって気はします」 ●VOCAは今年で9回目、誰が活躍しているのかパッと思いつきません。その点は?
お待たせしました。 ●どうですか、お味は?
●おいくつなんですか。 「35歳です」 なんだまだ若いじゃん。 ここのお店は流石に青山、さばのお皿にアルファルファがのっている。このアルファルファがなければただの定食。 「普通はこういった取り合わせはないですよね」(北浦さん) ●玄米は如何ですか? 「もうちょっと食べずらいかと思いましたが食べやすいです」 小鉢のもやしは洋風で、味噌汁の中にはとろろが・・・。ふ〜む!これは和食をベースにしている無国籍料理、これから先の日本を暗示しているような・・・・。 ●若い人達は回りを意識しながら時代を感じてるの。
●流行りはそうかもしれないけれどない事はないような。例えば 横山大観なんて石をガンガン彫って、地球の核まで突き進むぞなんて、評論家から言わせれば新しくも何ともないかもしれないけれどゴジラのようなエネルギーはあると思う。人間としての強さがなければグローバルスタンダードは渡りあえないのでは・・・? 「でも、評価する側はあれが今の日本のスタンダードの標準基準であの感覚が優れたものとしているのが今の時代の感覚であると思います」 ●それは確かだけれど、もうフィクションはフィクションで終わりにして次に移行して行かなきゃ受け手は満足できないのだけれど・・ね。 「日本は評価軸が少ないと思います。西洋なら色んな評価軸があって、ある種流行はあるんだけれどそれと違う評価軸で見て評価すべきものが一杯あるから、見る人も自分の評価軸にあったギャラリーとか探す事ができる。日本は流行があるけれどそういうものは少ないかもしれないですね」 ●何故ですかね・・・。 「自分独自の目がないっていうか・・。日本人は隣を見て回りと一緒に動いている農耕民族気質が反映されている。全部とは思わないけれど、回りにあわせる傾向はありますよ。評価軸が少ないし、マーケットが貧弱だったり売れ筋に収斂 していかないと買う人がいなかったり色んな理由があると思います」 ●では、北浦さんの中での「絵描き像」とは・・・。
●1999年から2000年の間に作品ががらっと変わりましたよね。何か遭ったのですか? 「最初にアメリカに行って帰ってきて・・。改めてアメリカは世界のスタンダードだと、マーケットの中心でもあるし、それを見て日本で自分がやっている事のギャップを凄く感じて・・・。試行錯誤の連続でした。それを踏まえて今の作品になってきたんです」 ●見ている側は随分思い切ったなって・・・。 「共通しているのはある種シニカルな要素とか、不毛な感覚とかを感じさせるようにする事とか・・・。細部はガラッと変わりましたけど内容的な一部は共通 しています。10あればその内の2くらいはひぱってきているんですが」 ●作品が変わってから今回の入選や受賞につながった・・・。目の付け所がよかったのですか。 「それはそうでしょう」 ●それは戦略的にという事ですか。
●発想の原点を教えて下さい。 「ふっと思いつくんです。一瞬インスピレーションというか着想が湧いて・・・、着想があってドローイングで突き詰めて下図にしてキャンバスに描く。簡単そうに見えて結構大変です」 ●着想が泉のように湧いてくるのか、ハタマタキャンバスを見ると見えてしまうのか。 「僕はまず着想がある。そういう風にしたらかっこいいものが描けるという。最終的に自分でいいと思い込まねばできないでしょ。でも実感はあります。やりたい事をやっているというか自分が描きたい自分のイメージに近い感じでやっているという・・。 ●アメリカに半年生活されて、アメリカで勝負する気持ちは・・。
明日アメリカに帰るというお忙しい時にお付き合い頂き誠にありがとうございました。 北浦さんは自分の道がしっかりと見えている作家だと思います。 |