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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその59

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氷白玉宇治金時 730円

あづま 京橋本店
東京都中央区京橋3-6-21 TEL 03-3561-1628

 毎日本当に暑い日が続いていやになりますね。日中東京に来るたびに、すぐに帰りたくなって・・・。何とかなんないのか・・この暑さは・・・と、言って見た処で不毛な叫び。
これでは食欲もわかないので、今日は冷たいカキ氷を食べに京橋の 『あづま』 に行って来ました。このお店は70年前からこの場所に、偶然、藍画廊が直ぐそばなのでオーナーの倉品さんにお付き合い頂きました。

●こちらのお店には頻繁に来られるんですか?

  「よく来ますよ。女子高校生の気分になれるでしょ。私のお薦めは豆かん(540円)、さっぱりしてますよ」

●何で豆かんなんですか。

「寒天と豆だからです」

●夏は必ずこれなんですか?

 「 夏でも冬でもこれなんです。トコロテンとか好きなので・・・。トコロテンに蜜をかけたようなものです」

- - - - なるほど・・・・。塩豆に寒天、黒蜜をかけて食べるんですね。
じゃ! オサルスは氷白玉宇治金時(730円)を注文しよう。白玉に宇治に金時と盛り沢山、お昼を抜いてこれだけ食べても結構おなかが一杯になりますよ。冷たくて美味! ここは流行ってるんですね。お客さんが多いです。
そう言えば白銅てい画廊の工藤オーナーもここのラーメンは昔風で美味しいと話してたんですよね。昔の女子高生が好きなお店なのかしらん?(すみません、失言です。)

 もう来週は、銀座・京橋の画廊はお休みに突入。この不景気に2週間もお休みできる商売はないと思うのだけれど・・・。

●倉品さん儲かってますか?

 「純粋の貸画廊だけでは生活できないですよ。でも、皆さん暮らしてるんですよね」

●え! じゃどうやって暮らしてるんですか。

「売買してる人は売買してるし・・・。貸画廊だけでは無理ですね。アルバイトを雇わずに全部一人で留守番をして月三回貸して家賃を払って経費を出して・・・。以前収支報告を公開した事があるんです。そうしたら笑われてしまいましたね。『大変だよね』って・・・。ずっと私が言っているのはjobではあるけれどビジネスではない。じゃボランティアかというと・・・。それならやめればいいじゃん・・・・という感じです」

●この言葉は凄くわかります。

 「ビジネスとして成立はしていません。美術が好きでなければ成立するのかも知れませんが、好きだと力の入り方が違ってきます。ボランティアなんて言ったら借りてる作家に失礼じゃないですか」

●ん〜。それはそうですね。では、話を変えて美術に関わった切っ掛けはなんですか。

「話すと凄く長くなります」

では、テープ早送り・・・。あ! そうですか。ご主人の福田さんと『西瓜糖』を始めたのが切っ掛けで、1989年に前の藍画廊のオーナーの『わかなみえ』さんから引継がれたんですね。

●1989年はバブル、今より借りる人が多かったんじゃないですか。

「うちは少なかったです、地味だったんでしょう」

●でも当時は皆お金をもってたんじゃないんですか。

 「そうでもないです。画廊自体は1975年から『わかな』が始めて丁度落ち着いて来た時期です。バブルの前だから、作家も自分たちが画廊を借りるのではなく、ちゃんと企画してもらうものだという意識が芽生えて来てる時なんです。私が始める何年か前から貸画廊無用論が出てますよ。
当時藍画廊を引き受けるにあたって『西瓜糖』で展覧会をした作家達から貸画廊なんかやめろと怒られて・・・、ちゃんと企画の画廊になれということだったんです。当時は10年続けばいいと思ってました。もう10年以上これからの事は思案中です」

●それは・・。

 「以前多摩美のシンポジウムでしゃべった事ですが、貸画廊は作家が必要としてあるもので、画廊が必要としてあるものではないと思っています。作家が必要でなければ直ぐにやめると・・・そこら辺が原点です。でも今は画廊の数の供給過剰で、予約が入ってないのはうちだけではないです」

●淘汰されるという事ですか。

「淘汰されればそれで成り立つだろうけれど、淘汰される順番として、うちは資金力がないので早いだろうなと・・・淘汰される側になる確立が高いだろうと思っているので・・・。こういう言い方をすると不遜かもしれませんが、淘汰されるのは質じゃないです。
ここ2-3年で神田の画廊が3軒位なくなりましたが、その画廊は1960年70年の時代から蓄積された質は大きいはずですから、単純に質だけで淘汰されるものではないですね。持久力がその経営状態の体質の中にどれだけあるかという事が大きいので・・・」

●体力が必要ですね。

 「体力というよりも資金力です。そうなると資金力・行動力・営業力がないと、そこら辺が客観的に見て弱いように思います」

●難しい問題ですね。まだ景気はもっと悪くなりそうだし・・。

「元々貸画廊はこんなもんです。バブルの時も良くなかったし、今に比べれば予約の入り方が早かっただけで、予約のダブルブッキングはできないし、最高がたかが知れている商売なので最低もたかが知れていているんですよ。低値安定と言っています」

●少し話を戻しますが、今から考えると貸画廊無用論と言っても貸画廊があったからやってこれた部分はありますよね。これからは・・・。

 「当時は色々な所がサポートを始めていて未来がちょっと明るく思えた時期だったんです。真面目に作品を作ればそれなりに評価が上がると思っていた時期だと思うので・・・。 私は貸画廊の場所からコマーシャルのギャラリーにいかれると甘い考えを持ってたんですがその頃はそういう道は少なかったですね。
まだ今のほうが開けているかな 、唯、現状は作家そのものも少なくなって来ているし、若い作家は企画でやってくれるものだと思っていて、画商さんの所に売り込みに行っているから貸画廊を借りないんです。供給過剰だからかなり安く貸す画廊も増えてはきています。
それとやはりマーケットが無い事は大きいですね。美術館が殆ど購入してくれないので画商さんも成り立ってないでしょう。
画商が成り立たなければ作家は成り立たない。でも、 バブルがあったお蔭で個人のコレクターは増えてますよ。好きで買っている人は増えてます。美術そのものは難しいかもしれないけれど、美術を見て歩くのが楽しいという事がもっと普及すればね。やり方によっては増えると思うんですが・・。
まあ、現代美術の世界は作家と評論家とジャーナリストなど全部で3000人で成り立ってる世界だから」

●え! そんなもんしかいないんですか。gadenを見る人はもっと大勢いますよ。

「 その人たちは何で現場に来ないんですか?」

●出かけて行ってまで見ようという気が無いんじゃないですか。

「じゃあ! やっぱり3000人の世界なんですよ」

●この仕事に後悔はしてますか。

 「全然してません。だから続けているんです。何だかんだと忙しいのにね。大きな展覧会を友達と見にいっても倉品のドライブスルーといってチャカチャカみてしまうんです。もし、画廊の仕事をしていなければ好きな作品の前に何時間でも立って見てられるのに ・・・。
時間に追われてやる事はどんどん増えていってしまって終わりが無くて積み残しがある・・・。資料整理だけでも大変でサボっている訳でもないのに仕事が溜まっていく・・・。貸画廊の一週間というシステムが悪いんだと思うんです。二週間にすればいいけれど金額の問題があるし・・・」

●そう一週間だと目まぐるしくて 、見過ごす事も多いですよね。その中で資料作りはホントに大変。gadenの一番最初の動機は、やりっぱなしのように見てる展覧会の資料を作ろうだったんです。まあ、8年近くやっているとチリも積もれば山となって来ました。デジタルなので場所はとらないと言うけれど・・・。この頃量が多いのでそうもいってられなくなって・・・。

「そう、うちも作家の資料は手元に残してあるので資料に埋もれて潜水艦のようになってきてますよ」

●最後に生き方のモットーはなんですか。

「遊んで生きる。昔OLをしていた時に、無理な仕事をしてノイローゼになってしまってゲーゲー吐いて、もうそれにはなりたくないから楽しく遊んで行こうと・・・」

●じゃあ! 倉品さんが画廊で吐きまくるようになったら画廊を閉める時ですね。

 「ハハハハ・・・」

どうもありがとうございました。

「このごろ銀座が面白くないんですよ。何故ですかねえ?」 と倉品さん。
ん〜。確かにそうかもしれない・・・、かといって青山とかが面白い訳ではないんですよね。やはり活気がないのが原因かもね。ムーブメントが起こらないとね。

この秋からは三井物産テレパークの携帯サイトで展覧会のインフォメーションを始めます。雑誌を見なくても情報が見れるんだからいい時代になったもんですよ。でも入力はローテク、見て廻るのもローテクだものね。UUUUUU・・・・。本当に「携帯オサルス」になってしまった。笑えるでしょ。そのうちビックになるからさ! ま! 気長に付き合ってよ。

藍画廊 中央区京橋3-3-8 新京橋ビル http://homepage.mac.com/mfukuda2/

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