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新企画 『ホンとに本と。』
「アートと本」にまつわるお話を、様々な方々に。 内容はオサルス流! そのまんま載せるのが得意だからね。

ホントに本と
浜田浄 作品集1973-2001WORKS


浜田さんは今年の4月に画集を出版。1973-2002年までの作品が収められています。

●1973年から作品を発表されたのですか。

 「多摩美術大学を卒業したのは1961年。73年まで発表しなかった訳ではないんです。初個展は62年の荻窪画廊、その後はルナミ画廊で、並河さんのお父さんが経営されていた時に発表しました。在学中はモダンアートへ出品していましたし・・・」

●作家になろうと思われた切っ掛けは?

 「丁度60年代でしょ。時代が変わろうとしていた時だったんだけれど、今はもうお亡くなりになった斎藤義重さんが『日本現代美術展』に出品して受賞されたんですよ。その時の作品が凄い衝撃的だったんです。
当時はまだ平面で『鬼』という作品を見た時に、こういうのが出来るならばやっていきたいなと、それが最初の切っ掛けだったんです。でもそれでは生活できないし、作家だけでは無理なので教員免許をとって最初は非常勤講師になりその後、正式に都の教員になりました。31年教えていました」

●長いですね。何故お辞めになったんですか。

「途中で何回も辞めようと思いましたが、どうしても生活があったから作品では生活は出来ないという事で・・・定年になる3年前に決心したんですよ。その当時はかねこ・あーと・ギャラリーで発表していました。辞めて何とか作品ひとつでがんばれないかなと・・・生活は大変だろうけれどやってみようという思いがありましたね」

●あと3年いれば定年退職になった訳ですから退職金も違ったのでは・・・。

 「それは大分違いますよ。でもウォーミングアップがあっていいのじゃないかと思ったんです。定年で辞めるのと、定年の前に辞めて生活というものはこんなに苦しいものだと判っていた方がいいだろうと・・・それは自分流の判断でしたよ。案の定生活は苦しくなりましたけどね。ハハハ・・・・」

●そうすると1995年位に作家活動に、バブルが弾けたあとですよね。こんなに景気が悪くなると思われましたか。

「辞めた時は今よりはまだよかったですが最悪でしたね。回りから言われましたよ。『こんな景気の悪い時代に辞める奴がいるか。』と、そういう判断状況は、そういう面では甘かったかもしれないけれど、でも僕にとっては一つの試練だから、景気のいい時代に辞めたからといってどうだったのか判りませんよ。作家活動というかプロ意識が出てきた事はよかったと思うし後悔はしていません」

●この画集を今年の4月に出されて反響はどうですか。

「ありますね。色々な反応があるから面白い」

●本屋さんでは売っているのですか。

「かねこ・あーと・ギャラリーに問い合わせて下さい。値段は5000円。でも僕は売るために作った訳ではないので買ってくれる人がいればいいけれど。無料であげる事もあります」

●最後に浜田さんにとって絵画を描く原点は?

 「やっぱり生き方を自分なりに見ていきたいという思いはあります。生き方ですよ。僕はかっこよく生きる事が出来ないので・・・。足元を見て何かやっていければ、今はあまり余所見をしなくなったね」

●絵を描く事は生き方そのもの、ものを作る事は自分に問い続ける事ですよね。

「自分に問う事と同時に、表現する事は鏡に写しているようなものです。それは還ってきます。自分の顔なんです。自分の顔を作品を通して確認するんです。鏡があってね・・・。いつも写ってるんですよ。嫌な事があれば嫌な顔になる。日々の関わりの状況で変わってくる。
僕は生き方とそれを確かめて行為する行為のありようというか、そういうものをダイレクトに作品の中に出していきたいなと思っています。意識するしないに関わらず出ちゃうものだけどね」

●この作品集は売るために作った訳ではないけれど、見てくれる人が多ければ多いほどいいですよね。

 「僕にとって作品集は個人史ですから、今までの足跡を自分で生き方として振り返ってみるとこうだったよとか、こういう事をしてきたから今こういう風に僕自身が生き続けているんだと、そういうものでありたいんです。そういう視点で作品集を作りました。つまらないと思う人もいるかもしれないけれど、それは僕自身は在り方だから作ってよかったと思います」

私よりも年上の方に失礼な聞き方をした部分もあるかもしれませんが、終止ニコニコしながら率直なお話を聞かせて下さいました。実はチャッカリ作品集、もらってしまったんです。申し訳ないです。でもズシッとした“魂”を頂いたような気がして・・・ありがとうございました。

画集のお問い合わせは・・・
かねこ・あーと・ギャラリー まで
〒104-8312 東京都中央区京橋3-1-2 片倉ビル1F
        Tel. 03-3231-0057
http://www11.ocn.ne.jp/%7Ekanekoag/

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