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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその66

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飲茶セット 1300円

麻腐豆腐のセット 1100円


過門香
東京都中央区銀座1-10-6 銀座ファーストビルディングB1
TEL 03-3563-7900 ランチ・飲茶タイム 11:30-15:00

 先日森田画廊さんで瓜南直子さんの作品を拝見していて・・・。
『この人は何を考えて作品を作っているのだろう。そう言えば軍歌を聞きながら絵を描いていると言ってたな〜』
を思い出し、思えば直ぐ行動のオサルスです。

 以前ネットで見た銀座の過門香がいいや。たまにはネットのランチ情報をたよりに行ってみるのもいいかも! 決定! でも過門香のドアは凄いですね。見るからに高そう。入り口を入ると何となくハリウッドチャイニーズ映画のヒロインになった気分で、耀くような柱を進んで行くんです。
ここは香港? でもランチの値段は以外と安く1000円から、今日は森田画廊さんにご馳になるので大船にのった気分の『ランチdeチュ』さあ!始まり始まり・・・。

●突然ですが作品の題材は日本の民話とか神話の中からとっているんですか。

 「私の中にはもうあるみたいで何かのお話からとった訳ではないんです」

●美術家になろうと思った切っ掛けは?

「なんなんでしょう。絵を描くとは全然思ってなかったんです。大学は芸大の工芸科の鍛金でした。鍛金は大学をでてから設備がいりますよね。友達は埼玉や千葉の奥の方で皆で工房を作ったりしています。
自分も近所に家を借りてやろうと思いましたが、なんせお金がなくて、それに何よりもお酒飲むのが忙しくて・・・。卒業後10年位は何も創作はしてなかったんです」

●じゃあ、突然絵を描こうと思い初めたんですか?

「絵を描く前に文章の時代がありまして物語を書こうとか思って・・いくつかやって見ましたが、ネタがすぐ簡単に尽きちゃったんです。ちょっとやるだけならいいんですが、続けられないと思って・・・。
でも何か表現をやろうと考えて・・・それは立体ではなくて絵の方が近いかなと、それで突然絵を描こうと・・・。それまで絵を描いた事がないから何をすればいいのか判りませんでした」

●それは何才位ですか。

「32才の頃です。絵を描くには取りあえず発表しなくては意味がないと一年後に貸画廊の予約をいれました」

●どうだったのですか。

「どうだんのかどうか? 5年間は貸画廊を借りてやろうと思っていました。丁度その頃『欠陥美術』に勤めていた塚原さんに会って・・・」

●ああ! 当時 『月刊美術』 の塚原さんは名刺に 『欠陥美術』 と書いていましたね。懐かしいな〜。

 「その塚原さんが 『月刊美術』 の市場頒布(マッドコレクション特集)に掲載してくれてすぐ森田画廊さんが申し込んで買ってくれたんです」

 高橋さん(森田画廊):「そうでしたね。本を見た瞬間に何としても欲しいと思って・・・」

失礼します。麻腐豆腐のセット(和え物・スープ・お粥又はご飯・ザーサイ 1100円)でございます。他に飲茶セット(蒸し点心五種・和え物・スープ・お粥又はご飯・ザーサイ 1300円)と週替わりのセット(五目野菜炒め1300円)以上で宜しいですか。

瓜南さんが飲茶のセット、高橋さんが麻腐豆腐のセット、オサルスが週替わりのセットを頂きました。三人ともお粥を注文。

『頂きま〜す。』

 「これお椀はこないのかしら、この大きなスプーンで食べるの? 給食じゃないですよね」

それはないんじゃないですか。スープは貝柱のスープですね。和え物はナムル風。スープは美味しい。

●麻腐豆腐はどうですか。結構凄い量ですね。


高橋:「山椒がきいてます」

「 本当のマーボは唐辛子じゃなくて山椒が利いてるんですよ」

そうなんですか。では少し味見を! かなり辛いや。

高橋:「でも、辛さは平気だけど。麻腐豆腐ばかりだとあきますね。何人かで分けて食べないと・・・」

●お粥はどうですか。オサルスは横浜出身なのでお粥にはうるさいんです。これはちょっとドロドロしすぎているようで・・・。ザーサイをお粥の中に入れると邪道かなーー。

高橋:「オモユのようですね」

なんかね。今回はネット情報だからなあ・・・。

「ここの照明はハロゲンですね。ハロゲン電球は料理の『シズル感』が際立つんです」

●『シズル感』て何ですか。

「写真なんかで使うんですけど、水は瑞々しく、青いものは青く、赤いものは赤く、要するに美味しそうに見えるんです」

ん〜。シズル感で美味しく見える事もあるって事かな。かなり演出効果を狙っているんだ。そんなに凄くまずい訳じゃないけどね。定食食べずに麺を食べた方が良かったかも。

●少し作品の話に戻しますが。作品の中に出てくる独特の人物は女性ですよね。そのイメージは?。

 「最近判ったんですが、日本の大地のようなものなんです。 私は痩せたものが嫌いで、お相撲さんとかもあんこ型がいいんです。大昔の『鏡里』が好きでした。
まあ、それは好みですが、形としてはタップリしたものが好きですね。この頃考えるんですが、大地と何かがセックスして出来た精みたいなものだろうと・・・大昔から私の中に住んでいたようなものが・・。あれは一つには以前立体をやっていた事があったから出てきたのかもしれません」

●立体はボテロのようなものを作ってたのでしょうか。

「割と手堅く伝統工芸的なものを・・・。卒業制作は写実的な鉄の犬でした。金属は今も凄く好きなんですが、でも日本の工芸の中に金属が生き残るすべがないみたいに思います。日本文化の中に金属はないでしょう。刀は使わないし、金属の食器もないし・・・」

ん〜。

「鍛金でも工芸の方をやる人は少ないし、まず切磋琢磨がないから・・・なのかな」

●よく判りませんが・・・。

「最近は金澤(一水)さんみたいな人が出てきてますけどね」

●ええ、彼はいいと思います。この頃は工芸科も彫刻科のようになってきましたものね。唯、彼はよく船越(桂)さんと比べられるんですが、オリジナリティーについてはどうですか。

 「今、オリジナリティーは凄いものみたいに言われますが、私は全然そう思ってないんです。やはりちゃんと模倣する。一人だけの力はたいしたものではないと思うんですよ。何派とかみたいにごっそりいてその中から一人二人残るものが出てくると思うんです。
中国の北宋絵画やルネサンスは凄いですよね。今の日本のように一人づつが何だかんだとやってても途絶えてしまうから。限界がありますよ。誰かに似てるところから始まっていいんだしそこから自分の形が出るか出無いかだけだと思うし・・・。
個展とかで『誰々の絵みたいですよね。』と言って帰って行く人がいてそれしか感想ないのかと思ってしまいます」

●確かにそんな事言って何になるのかと思いますね・・・。 突然ですが何故軍歌が好きなんですか。

「子守唄代わりに聞いてました。勇壮なのがいいんです。父が昔宴会した帰り歌集を持って来てくれて、聞いた事のない歌が一杯入っていて覚えたくて覚えたくてしょうがなかった思い出が・・・。子供頃よく軍歌聴きませんでした?」

●いやあ〜。いつもはどんな歌を聴いてるんですか。

「言っても知らないんじゃないですか。轟沈・紀元2600年・愛国の花・・・です」

●今日は帽子も軍国調なんですか。

「今日は国防をテーマにしました。後にゼロ戦が見えます。これは愛国婦人会友好証なんです。別に戦争が好きな訳じゃないんですよ。でも皆嫌がるけどいい歌は沢山ありますよ」

●絵を描く時は歌いながら・・・?

「最後の疲れてきてがんばれない時に聞きます。踏ん張りどころで・・・。軍歌の言葉が好きですね。日本のイメージを色々な所で語っているのがあって・・・今はもうない言葉が多いですから」

●日本はそれを置いてきてしまったんでしょうか。

「一つにはGHQの教育で捨てさせられた。それとすすんで捨ててきましたね」

●リセットしたんですかね。

 「そう。何が何でもリセットしなくっちゃという人が教えているから、今の子供は最初からないですよね。だけど私、無い訳ないと思う。遺伝子は凄いから・・・。そんなやわな感覚では無くならないと・・・50年で消えないと思うんです。
今度来月に個展(11月1日から柴田悦子画廊)を開きます。タイトルは『けものへん』空想上のものや生き物を描きます。イメージは自然の中に昔からある『あわい』大地と空気の子供達というか・・そこに生まれてきて変わらないもの・・・目に見えるか見えないかは別として絶対変わらないものがあると思うからそういうものを描きたいと思っています。
物語性は見た方がおっしゃる事だけれども、私は絵を作る時に物語がないと絶対出来ないから・・・。自分ででっち上げていかないと絵は出来ないです。唯ここに何かと何かが描かれているだけでは入っていけない。別な所から入っていっても『こいつ今何してるんだっけ・・・という感じで。そうかそうか今こうしてこうやってる途中なのね。』と、納得すると絵が仕上がるんです。そうしないとタイトルも決まらないし・・・」

●オサルスが最初にお聞きしたのは・・・。何かモヤとした物語りがあるのだろうなと思いつつ色々イメージを連想していって単純かもしれないけれど神話に辿り着いた。でも、筋が最初からある訳ではなくて筋を書きながら・・・。要するに絵の中で小説を書いているんですね。やっと納得できました。

「偶に話の無い状態で絵を書いてしまうと何か気持ちが悪いんですよ。そうすると絵は仕上がるんだけど何もお話がない。タイトルは決まらないぞって・・・。変な絵作りしてるんで時間が掛かるんです」

それが見えるか見えないかで絵の深さが違うんですね。よく判りました。
ありがとうございました。

● 最後にモットーはなんでしょうか

 「は? モットーてなんですか。考えた事もありません。『海ゆかば』 にしておきます」

高橋:「中々モットーなんて聞かないですよね」

●聞かないと思うから聞くんです。

「これはいけない。間髪をいれずに答えるようにしておかなきゃ!」

高橋:「じゃあ! オサルスのモットーは?」

えええええ・・・。

どうもありがとうございました。

 いつもは美味しいですね。と、書くオサルスなのに今日はちょっと辛口のランチ。今回はネットに美味しいと書いてありましたので検証に。オサルスもネット情報だから『ランチdeチュはハズレだよ。』と、言われないようにがんばんなきゃ。
今回のランチ、味は平均のやや上だと思います。ただ凄く美味しいとは思わなかった・・・すみません。
ここ数年、銀座界隈でも増えてきている新しいスタイルの外食チェーン? 内装も料理も奇抜な演出のお店が多いんだけど、オサルス的にはイマイチ気後れしてしまう所が多いんだよねえ。

 瓜南さんと会った日の夜、オサルスは夢を見ました。変な夢で『海ゆかば』の歌詩をじっくり聞きながら泣いてるいる夢だったんです。何かね〜。ホンとかなん(瓜南)な〜。

森田画廊 http://www.ginzamoga.com/

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