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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその69

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ダチョウの砂肝、サラダ、スープ付 1200円

アフリカ料理店 ローズ・ド・サハラ
東京都渋谷区代々木2-10-10 東京プラザ2F TEL 03-3379-6427
http://www.sahara.co.jp/

 以前福井江太郎さんの個展でダチョウを食べさせるお店が見つかったなら『ランチdeチュ』で紹介しますよ。なんていい加減な事を言ったら・・・。見つかったんです。
福井さんから新宿のアイランドタワーにありましたよ。と連絡を受けて、ネットで検索してみると新宿の甲州街道沿いに本店がありました。残念ながらアイランドタワーのお店は今年の夏で閉店してしまった模様です。ん〜。ダチョウか? 牛肉に近い味だというが・・・。


オサルスは趣味的にはゲテモノ好き! でも食べ物はイマイチ駄目なんですよね。共食いになるもんね。言われる前に言っとかないとね。まあ! 食べてみましょう。いざ新宿へ。
え! でも何故ダチョウなのかって、だって福井江太郎さんはダチョウの絵を描いている作家だからですよ。でも、何でダチョウなんだろう?

●もう何年位ダチョウを描いているのですか?

 「最初は人物を描いていました。94年の多摩美術大学の日本画科の卒業制作がダチョウだったんです。大学院を出てから人物を描いていて96年にダチョウを描き始めて・・・もう7年目ですね」

●ずっとダチョウ一筋ですか。なぜダチョウがいいんですか?

「なんでしょうね。 本人が一番判ってないと思う。何故ダチョウなのか自分が一番知りたいのかもしれません」

●他の鳥では駄目なんですか?

「ダチョウに惚れたのではなく、偶々ダチョウだったんです」

●昔、創画会でダチョウによく似た鳥を描いていた人がいましたが、モチーフとして動物や鳥の生態を描きたいのか自分を鳥に託して描きたかったのか判らないんです。美術系の学校に行っている人は絵とはこういうものだという思い込みがあって描いているように思うのですが?

 「よく言われるのですが、ダチョウの次は何と・・・。でも自分の中では次から次にこれしたいな、あれしたいなが生まれてきて・・・、ダチョウを描いていて面白いんです。ただそれだけです。最初に描いたダチョウは写実に近かったんですから・・・自分の中ではかなりの変遷があるんです。僕が絵を描くスタンスは自分が変ると絵が変るという事です」

●ん〜。でも見る側からするとダチョウに対する思い入れが凄くあるように・・・。

「ドラマチックな出会いがあったらいいなと思うのですが何も無いんです」

お待ちどう様でした。写真に撮り易いように二人前を一つに盛り付けました。(これは日本橋の『デパ地下』のお弁当のコーナーで扱っています。)砂肝なんですよ。

- - - - ひえ〜! 砂肝に見えないなあ〜。オサルスは鶏の砂肝が好物で毎日食べてもOKなんですよ。ダチョウが家の近くで買えたら嬉しいかも。大きいから食べごたえがあるし。歯ごたえがいい!

 石井社長:
「ダチョウは赤みの肉で牛肉に似ていて美味しいんです。今中国では国策としてダチョウを飼育しています。成長は早いし有性卵と無性卵が半々になる。皮はバックや靴として売れるし羽も角膜も 使える、爪も漢方薬になる。捨てる所がないんです。
日本でもダチョウ農園が増えていますよ。ただ日本は農業法でダチョウは家畜には指定されていない獣禽類、動物園でしか解体できなかったんです。
それでは食肉にはならない、でも最近世界的な需要が高まっていますので財団法人農業管理省が取り組み始め準家畜扱いで動いています。ダチョウは高蛋白低カロリーバランスがいい食材です」

●なるほどありがとうございます。如何ですかお味は?
  (ダチョウの砂肝、サラダ、スープ付き 1200円。デパ地下はこれのミニチュア版)

「ダチョウの砂肝は初めてです。砂肝っぽくないですね。ダチョウと言われなければ判りませんね。ダチョウの肉はもっと牛ひれの味がしますが」

- - - - 辛いですね。ケチャップが絡めてあるので砂肝と言われなければホンとに判らない。不思議な味だ! でも、コリコリして食感はgood!

●話は変りますが福井さんの作品はよく売れるという事ですが、やはりダチョウ好きの方が買うんですか?

 「そんなに売れませんよ。今年初めて地方で展覧会をしましたが、結構受け入れられました。買う方はダチョウ好きな人ではないですよ。ハハハ・・・」

●でも、何故ダチョウなのか、自分の中での整合性は? 具体的な言葉にはならないですか?

「まず色と形、強弱であったり外密だったり、自分の中の色々なバランスがダチョウをモチーフにしていると出て来るんです」

●実際に生きているダチョウというよりは頭の中にあるダチョウが刺激を与えてくれるという事ですか?

「そう。実際のダチョウは僕の絵のようにスレンダーではないです。もっと恐竜っぽい。
次に何を描くかと言ってフラミンゴとかキリンとか僕はそうはいかないんです。ホンとにダチョウが鳥として好きなのであれば他の鳥や動物でも言い訳で僕はそうではない」

●ん〜。ちょっと話がそれるかもしれませんが、先日ある美術雑誌を読んでいたら、ある日本画家が風景を描いていて 『私はこの感動を伝えたくて絵を描いている』 という記事を読んでオサルスは人に感動を伝えてもらわなくともいいやと思った事があるんです。感動は自分で感じるものだから・・・。

 「そう感動は自分でするもの。人の感動をみても嬉しくないですよ。僕もダチョウに感動した訳ではない。以前『週間文春』に連載を書いている中村うさぎさんが僕の事を『何故ダチョウかと』書いてくれたんですが、その中でダチョウに育てられたとか助けられたとかそう言った感動的な話があった方が取材する側は面白いと、でも僕は一般の人に判りやすいようには話せ無かったんです。『何故ダチョウか』と言われても絵を見てもらうしかしょうがない」

●でも、このままダチョウを描き続けてきつくなってきませんか?

 「そこが作家としての瀬戸際だと思うんです。僕は逆に奥が深くなってより面白くなってくると思う。だからこのモチーフを使いたい。一般の人は又ダチョウかという意識でみているけれど僕は結果的にダチョウであってダチョウありきではないんです。
イメージが浮かぶからダチョウなんです。だから面白い、自分が一番不思議ですよ。偶々ダチョウだったんです。最初はリアルなダチョウでしたが、そこから素材も変ってきたし、線や墨の仕事もより深くなってきた。
ダチョウと出合って、素材との出会いや人との出会いが生まれただから面白いんです。ダチョウを描くために描いているんじゃないから。多分僕が死んだ時に僕は線の仕事をしたかったんだな、墨の仕事をしたかったんだな、紙と格闘したかったんだな、で、こういう結果がでた。その媒介としてダチョウだったんだなというだけではないかと・・・」

●でも、死んだらダチョウの作家だって言われますよ。それも本望ですよね。

「それが絵描きでしょ。三木富雄さんなんか耳の作家と言われ続けて死にましたよね」

●耳だと早く死んでもいいだろうけど、ダチョウだと長生きしないと・・・。

「僕はそれで死ねたらいいと思う。何をモチーフにするのかが絵描きはとても大事な事ですよ」

●では最後にモットーを教えて下さい。

 「健康第一かな・・・。僕は酒が好きだから飲む為に健康でいないと。絵の魅力とは僕が死んでも僕の絵がその後の世界を見る事が出来る事。それが醍醐味だと思います」

どうもありがとうございました。

今回はダチョウ一色でした。でも、思っていたよりもダチョウが美味しくてよかった。最初はダチョウのタタキ(生)がでるのかも何て憶測もあったのですけど・・・。
ダチョウの生き作りが出てきたらこわいだろうな。姿も怖そうだけど、金額はもっと怖そう。ダチョ〜ンなんて洒落じゃすまなくなりそう。次回はダチョウ農園から中継で・・・20年後位かな。
その頃福井さんはやはりダチョウを描いているのか? 楽しみです。

福井江太郎 関連情報 2000.6

2002.10.23 - 11.1 ギャラリーイセヨシ個展資料より
左から
黒い塊(The Mass of Black) 900x1800mm, 行方(The Whereabouts) 1800x900mm, Theater 530x530mm

ギャラリーイセヨシ 東京都中央区銀座8-8-19 伊勢由ビル2F 03-3571-8388 http://www.ginza-iseyoshi.co.jp

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