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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその70

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ほうれん草の水餃子 お味噌汁付き
700円

チキンカレー 700円


アットマンズキッチン
東京都台東区浅草橋2-13-8
TEL 03-3865-2359

 『オサルス歩けば展覧会にあたる。』 先日偶然に入った画廊のオープニング、この頃は不景気でオープニングも割りと簡素なのにそこは料理が盛り沢山。珍しくて作家のSさんに聞いてみると・・・『知り合いのレストランからのテイク・アウトなんです。ランチもやってますよ。美味しいからお薦めです。』お薦めされるとつい行って見たくなるのがオサルス流。
浅草橋の問屋街に! お薦めランチを求めて!


今日は12月10日から渋谷のギャラリール・デコで展覧会(エル・ニーニョ・ディオス)を予定している作家の鵜飼容子さんとご一緒に。でも何故鵜飼さんは奇形な人物を描き続けているのかな? 聞いてみましょう。

●作品を作り始めた切っ掛けは?

 「芸大の一年の木版画が切っ掛けですね。予備校から大学の初めまでは受験絵画から抜け出すのが大変でした。木版画の授業でやっとそこから抜ける事が出来たんです。」

●何かに影響されたのでしょうか。

「元々興味があって・・・。捜し求めていたのかもしれません。もって生まれた体質かもしれないし。もう16年描いてます。」

はい! どうぞお待たせしました。

早いな〜。鵜飼さんがチキンカレー、オサルスがほうれん草の水餃子(各お味噌汁付き700円+150円で珈琲が付きます。)お皿にはご飯、おでんの牛筋、蒟蒻、ほうれん草の胡麻和え、サラダ、焼そば、チョコンとのったチョコレート・・・。
お味噌汁は油揚げが入った白味噌仕立て、盛り沢山で色々なものが食べられて女性にはいいかな。味は家庭的。凄く美味しいというよりも家庭の味だから毎日食べても飽きがこないと思う。

(でも、鵜飼さんて無口な方だ。)

 「・・・。緊張してるんです。そう言えば子供の頃見た女性週刊誌に頭の二つある赤ん坊の記事が載っていてインパクトが強くて・・・そういうことばかり記憶に残ってしまうんですよね。」

●奇形なものに興味がある訳ですよね。

「例えばルノアールが太った人が好きなのと同じように、モチーフとして凄く魅力を感じるんです。」

●好きだから描いているんだ。

「やり始めは凄く悩みました。純粋に描きたいから描いてたんですが、実際そういう体の人がどう思っているか・・・難しい問題はあります。でも何かを見て描いている訳ではないので・・・。奇形は昔から神様のような存在・・・例えば福助や恵比寿とかも奇形だったんです。そういう存在と同じように考えてます。
今回の展覧会のタイトルの 『エル・ニーニョ・ディオス』 とはスペイン語で小さな神様という意味なんです。先日メキシコに一週間行ってかなり刺激を受けました。メキシコは古い歴史の国、生贄をのせていた像とか土着的で原始的な面があって凄く興味深かったですよ。」

●そう言えば昔縁日に手や足がない傷病兵の方を良く見かけました、今はまったく見なくなりましたね。見世物小屋もなくなったしね。もう昔の話になったのかな。

「そうですね。全然見ませんね。子供の頃に見世物小屋に行った事はないですが、大人になってから見ましたよ。日本には正当な後継者がいないらしくて中国人がやってたんです。」

●例えばどんなものがでるんですか。

 「蜘蛛女とか鼻に蛇を入れる人だとか・・・。」

●え〜! 見てみたい。鼻に蛇はいいな〜。

「首とか食いちぎったりするんですよ。」

●それは好きな世界ですね。オサルスはグロなものを見るのが趣味で、見てきたらこれを見たと自慢したくなるタイプなんです。皆のウェッ! となる顔が嬉しかったりして・・・久しぶりに忘れていた自分を思い出しました。

「メキシコやタイに行くと日本では会えないものに出会えますよ。タイには死体博物館が病院の中にあって大量殺人鬼をミイラにして飾ってあるんです。人権もヘッタクレも無くて・・・。死んだ奇形児とか殺された人の穴のあいた骸骨とか日本では考えられないですよね。」

●そりゃ凄い! ホンとに日本では死体は見ないですね。完全な脳化社会になってまさに養老孟司の『唯脳論』ですね。体は排除されるんですよね。

 「日本にはそういう逆タブーが多いですね。」

●日本にいるとあまりに綺麗に整備されていて実際に死体や奇形なものが排除されている事を忘れちゃうんですね。

「クレームが来るのが怖いのですかね。」

●いや〜。鵜飼さんも 『より見ちゃいけない路線』 にチャレンジしてみたら、グロ〜な感じで社会に揺さぶり掛けてもらうと面白そう。そういう意味で考えると意識するしないに関わらず美術は社会を写す鏡なんですね。
最近頓にそういう作品を見なくなって来てますね。排除されているというよりは自主規制してしまっているような理性的な作品が多いような気がする。
話を少し変えますが最近は貸画廊での展覧会が多いようですが、企画画廊ではやらないのですか?

 「以前は何回か企画でやっていましたが、画廊が潰れてしまったり止めてしまったり・・・ですね。」

●あ! そうでしたね。展覧会はお好きですか?

「その空間を全部自分の好きなように使えるのが凄い快感なんです。出来ればいつもやりたいです。逆に企画の方が制限があって・・・それよりも自分の気持ちが赴(おもむ)くがままに・・・多少苦労しても好きなようにやりたいんです。」

●好きなようにやる事に於いて将来に不安を感じませんか。

「もの凄く不安です。不安だ不安だと言って自分を抑えるよりも・・・どの作家もそうだと思いますが、自分の拘(こだわ)りを自分が納得して初めてOKじゃないですか。人から見れば些細なつまらない事かもしれませんが結局そういう風にしか出来ないんじゃないかと・・・。」

●今更後には引けない気持ちは判ります。でも学校を出て10年・・・続けるか止めるか迷う時期ではないですか。

「全然迷いません。皆何故止めちゃうのか凄く不思議です。何で止められるんだろう。」

●唐突ですがスターに憧れる部分はないですか。

「スターは一過性のもの。私はモチーフの問題もあるし、ねらってやっちゃいけないような気がします。作品から手を抜かなければなんとかなると思うんです。他の人から見たら笑っちゃうかもしれないけれど・・・。」

●笑えないですよ。ん〜。最後にモットーを聞かせて下さい。

 「難しいですね。取り合えずマイペースで焦らないで周りを気にしないでいきたいですね。」

どうもありがとうございました。

見世物の話では盛り上がりましたね。
それまで緊張していた鵜飼さんの気持ちがほぐれたような。結局二人ともそういう世界を見てキャッキャと喜ぶのが好きなんだという事でしょう。
戦略的にモチーフを選んで成功する作家もいれば地道に描き続けていく人もいる。成功する事が目標ではなくて描き続ける事が目標であって欲しいな。鵜飼さんは後者のタイプ。大変だろうけれど幾つになっても描き続けて下さいネ! 例え報われなくてもね。

いつも一言余計なオサルスでした。

 こちらは今年の一月にオープンしたばかり、縁台作家の荒野真司さんの作品に腰掛ながらランチが楽しめますよ。浅草橋の隠れ家的お店。マスターの岩永義人さんです。

鵜飼容子 関連情報 2002.4 2000.10 作家紹介ページ

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