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山本直彰展 2003年 4月7日 - 19日

コバヤシ画廊企画室
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1F
03-3561-0515 11:30-19:00 日曜休

 四月の中頃に新聞の文化欄の山本直彰展評に 『日本画の表現に新鮮味』 とか 『日本画らしからぬ日本画』 と書いてあるのを読んで、タイトルだけ読むと日本画はもう駄目みたいな感じを受けるし、正直に言って私もいまの日本画に対してはにえきらない気分を感じているのも事実。でも逆に言うといつも日本画は気になる存在なんですよね。・・・では改めて日本画って何?。
山本直彰さんにお話をお聞きしましょう。

・・・何故、創画会を選ばれたんですか?

 「大学は愛知芸大だったので、そこは殆どが院展系の人たちが多かったんです。69年、18歳の時大学に入って丁度その頃は学生運動が盛んだったので反体制が一つのシンボルだった。ですから主流に対して一歩距離をおく気持ちがあったね。
それに絵が現代を表現しているとは思えなかったし、表現という事は、近代にもう一回戻って近代の優れた作家を目指す事ではないと思うから。見る側の立場でもそうだと思うし、まして作る側の立場は今を表現したいのだから、戦っていかなければいけない。」

・・・私も日本画出身です。

「え! 何だ。」

  ホントに当時は公募団体が主流でしたね。今から思えば公募展に出品すれば絵描きとして認められるんではないかと思っていました。まあ、学生の頃は何が何だか判らないから、絵とはこいうものだという風に廻りも自分も刷り込んで思い込んでいたような気がします。

「当時はガチガチに固まってはいたね。それ以外に生きる方法はないみたいに・・・。それで新制作の日本画、一番最後の時期に見て出品するならこっちだと。その時の印象と今の公募展とは全然違うけどね。やはり公募展も50年を過ぎると形骸化しくるね。」

・・・当時の日本画の方々には力強さを感じたし、凄いな〜と思っていたというか憧れを抱いていました。それがいつしか何も感じられなくなってしまって・・・。

「憧れとか誇りをもてないよね。横山さんが亡くなった時に加山さんに 『後を頼むと。』 言ったけれど、今の僕たちにはそういう形では無いね。」

・・・何故でしょう。

「色々な原因があるけれどね。その後の時代の人達がドンドン誇りをもてなくなってきたというか、あの辺までは日本画としてのジャンルもしっかりしていたんだけれど、60年代70年代、公募展がまず馬鹿にされる対称になってきた、何故一人でやらないのかと。
それが一つと、社会的には90年代から三大新聞が文化覧で書いていた公募展の批評を書かなくなった事。取り残されたんだよ。僕たちもその中にどっぷり浸かっていた訳だけれどその位魅力のないものになったし。でも、今は又違うね。」

・・・どういう風にですか?

「日本画には材料の持つ魅力があるんだ。僕はチューブ絵の具でない事が可能性を持っていると思う。
つまり調教されたり規制された絵の具を与えられてそれでいかにも自由な表現をしようとしても無理。日本画の画材はその辺にあるもの泥とか土とかな訳だから、チューブ絵の具よりもより自由な表現が出来るという事なんだ。
その辺に可能性があるように思う。現代美術の作家達は、それを使いだしている。もう一つは日本の古典に対しての目の向け方が変わってきたから、インターナショナルな見方で目を欧米に向けるのではなく、アジアの中の日本、自国の美術をもう一度見る事で可能性がでてきたように思う。
それに今の日本画は伝統美術とは繋がってはいないから。今の日本画は明治に出来た訳だから新しい。でも今まで何処かで一般の人たちも僕たちも伝統美術と繋げて考えてきたんだ。80年代の終わりに北澤憲昭さんは発表しているがあれは明治に出来たものなんだよ。」

・・・そうなんですか。明治なんですか?

 「それは材料だけの話で、伝統は日本人皆が繋がってもっている訳で、日本画だけの問題じゃない。材料が同じで日本画と名乗っている以上、その辺はちゃんと勉強しておかないと話にはならないと思うね。
その古典に対する認識は日本画は材料でしか考えてないから弱い。やはり材料は表面的なもの。実際そのうちにあるものが人の心を動かしている訳だからね。
別に日本画の画材を使わなくても表現できる訳なんだけれど、日本画家はそれに頼ってきたから、技法ばかりにしか目を向けられなかったからね。でも日本画のこれからは面白くなると思うよ。」

・・・そうですか期待します。

 やはり見つづけていかなければ判らないし、確かに昔のものと比べてどうこういうのも可笑しな事なのかもしれない。今度は北澤憲昭さんの本を読んで勉強します。でも、オサルスは今はまだどうしても後ろを振り返ってしまいそうで、だから余計これだと言うものに出会える事を期待したいのです。眼が飢えてるんですよ〜。
 実は山本さんの作品のお話を色々お聞きしたんですが、今回は日本画のお話のみにしました。こちらの勉強不足もありますので、次回に再チャレンジでインタビューさせて頂こうと思っています。

関連情報 2001.4 2000.6 1998.7

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