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RICA BANDOのニューヨークリポート (Vol.27)
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NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Tue, 22 Apr 2003

 ニューヨークもやっと遅い春、先週降った大雪が夢のよう。
全ての春の花が咲き揃って豪華な春です。

 東京のあるギャラリーの紹介で、アップタウン、ホイットニー美術館近くのCAROSSO.LLC FINE ARTS へ行って来ました。
42 East 76th Street New York NY 10021 (www.artnet.com/carosso.html)

 Max Ernst / A nutural Histry of the mind 展を4月24日まで開催中。
ギャラリーはブラウンストーンのタウンハウスの4階、全てを使ったフロアースルー。
タウンハウスの良さを生かして、奥の部屋は中庭からの光で穏やかな空間となっています。

 Alejandro Carosso氏は、ミシガン州出身。
穏やかに小さな声で話す人。日本滞在歴8年。アートディーラーをしていたとの事。
ニューヨークに画廊を開いたのは1年前。

”ニューヨークで画廊を開いたというのは、日本でのアートの商業活動を諦めたという事ですか?”

日本の画廊を含めた美術界は、非常に厳しい状況下で四苦八苦していますね。諦めもあったけれど、自分自身にとってニューヨークで画廊を開く適切な時期だったと思う。日本での繋がりも役に立っています。

”それは、日本から作品が他国に流れ出ているという事ですか?”

非常に。。。残念な事ではありますが、良質の作品が出て来ています。

”それはコーポ−レ−ションコレクションからということですか?”

プライベートからもコーポレーションからも出ていますね。この展覧会の内、数点は日本から来たものです。

Front door Front room Gallery view Back room

”美術関係の仕事に入る切っ掛けは?”

子供の頃から絵を描くのがとても好きでした。大学では言語ではなく、アジア文化専攻でした。
最初はヨーロッパで過ごして次に日本へ行き、気に入ったので8年間居ました。
最初は展覧会の企画の仕事をしていたけれど、食べられないのでプライベートなディーラーの仕事を始めました。
私は長い間、ロクジョウに住んでいましたよ。

”ロクジョウ? ああ!、6帖ですね。今、戦争等でニューヨークも日本と同じく厳しい状況なのでは?”

私は日本で我慢強さを学びました。画廊の家賃を低く押さえる等で、なんとかやっていける。そして1年に2−3回、上質の展覧会をしていきたいと思っています。
もちろん、画廊を維持していく為にウォーホールや若い人の作品等の作品を売っていかなくてはならないけれど。
そこにあるのは、草間弥生の作品ですよ。

”質の良い展覧会?”

そうです、回数は少なくても質の高い作品を選び抜いた展覧会をしていきたいと思っています。秋からは Lucio Fontana を予定しています。

”Fontana! それは楽しみですね。”

 ”この夏の間は、Ale Vesel 展。彼は、日本では立川市に大きなモニュメントを制作しています。大きな作品は展示出来ないのでマケットを展示するつもりです。

。。。とドローイングを床に広げはじめ、話に熱が入ります。

Max Ernst 展、御影石の作品は、Ernst が Alberto Giacometti の夏の家で一夏を過ごしたときに、一緒に川へ行き、
探して来た石をそれぞれに彫ったのだそうで、Giacometti にも同じ様な形の別の石の作品があるそうです。
このような逸話を聞けるのは、画廊廻りをする楽しみの一つですね。

Carosso氏のお勧めで、Franz Kline 展,
C&M Arts
www.c-m-arts.com

もう一つのお勧め、The Sculpture of PABLO PICASSO 展
GAGOSIAN
980 Madison Ave.NYC10021
www.gagosian.com

両方とも充足する展覧会。

GGAGOSIANを出て、エレベーターに乗り合わせた紳士、同時に展覧会を観ましたが、エレベーター内で熱心にカタログを調べていて、どれを手に入れようかと思案中の様子。
美術館と違って、画廊の展覧会、手に入れる事が可能なんですよね。
Picassoの彫刻、なんと羨ましい事!

ホイットニー美術館で遅いお昼を取って、セントラルパークの桜を遠目に眺めて急いでバスに乗る午後。
非常に満足のアップタウンの画廊廻りでした。
この充足感は、チェルシーの画廊廻りでは得られないもの。
すでに選び抜かれた作家の作品の街ですね。

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はハンタードン美術館をはじめ多数コレクションされている。
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