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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその81

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いわしの塩焼き定食 1100円

日替わり定食 1000円

割烹 いわしや
東京都中央区銀座7-2-12 TEL03-3571-3000
ランチタイム 11:30-14:00

 店主曰く、世界で唯一軒いわし専門の割烹店「いわしや」。ギャラリー広田美術の廣田登支彦さんのおすすめです。
銀座の七丁目、コリドー街近辺は古くから営業しているお店が多く、暖簾ごしにいささか入り難さを感じるんだけれど・・・実は凄く興味津々。でもオサルスじゃ断られそうなので、二の足を踏んでしまうんです。
  こんな時の強い見方はやはり老舗の画商さん。顔パスで写真OK。家族で何十年も営業しているお店はネット嫌いの方も多いみたい。確かにページだけ作って更新は殆ど面倒みないネット業者も多いしね。実際自分で頻繁に利用してるのなら判るけど、やった事ないと判んないよね。
最近はそうでもなくなったけど・・・これは美術の世界も全く一緒。印刷物は手にとって見られるから信用するけど、ネットはどうもいけません。やはり誰でも簡単に出来ると思うからなのか? そんな簡単に出来るもんじゃないんだけどな。それなりに奥が深いのが gaden なんちゃって宣伝です。
さて、今日はギャラリー広田美術の廣田登支彦さんとご一緒です。

ギャラリー広田美術は1969年に創業。登支彦さんは二代目ですよね。子供の頃から後を継ごうと思っていたのですか?

「何となくそうなるかなと思っていました。でも大学まではスポーツをしていて実業団でやってました」

・・・え! 何をされてたんですか。

「テニスです」

・・・雰囲気はテニスだなって感じですね。

 「ん〜。そうですか(笑) 僕はテニスで就職をして働きながら試合にでていたんです。それが段々きつくなってきて限界を感じて父のギャラリーで働き始めたんです。それが6年前ですね。でもこの仕事は思っていたよりも凄く大変でした」

●唐突ですが新人作家を選ぶ基準はなんでしょう。

「まず作品を拝見して、自分なりに共感を得られたり共鳴できるかが根本にあって・・・」

・・・根本というのは?

「難しいですね。専門用語でテーストと言うんだって習ったんですけど、その基準は古い物とか・・・兎に角色んな物を見る事を主にしていて、その中から自分流に選んでいくんです。最初はコロコロ変わりましたが、段々と統一されてきた感じがします。あとは作家と話をして、考え方や何かを聞いてこの人なら一緒にやっていけるなと・・・それが基準ですね」

お待たせしました。
日替わり定食(お新香、味噌汁、ご飯 1000円)といわしの塩焼き定食(お新香、味噌汁、ご飯 1100円)です。

「ここは味噌汁とご飯が美味しいんですよ」

今日の日替わりは 『鰯のあんかけ』 、これはチョット遠慮したいな。
だってオサルスは鰯というか魚が苦手なんですよ。多分誘って頂かなければ絶対食べなかったかもしれないな〜。
でも、この鰯生きがいい感じ。魚がピンとしているというか。骨離れがよくて美味しい。つみれの味噌汁もGOOD。食べず嫌いはいけないな。反省。
唯、最近は真鰯がかなり取れなくなってきていて庶民の魚から高級魚に変身しているそうです。

 「毎日築地から仕入れてるんですが、この頃漁獲量が心配でね。初代が新聞社を脱サラして故郷の長崎の鰯料理の値打ちを判ってもらおうと、昭和14年から銀座で鰯一筋にやってきましたから・・・」 とご主人。

・・・大丈夫じゃないですか。あんなに立会川に来てるじゃないですか。テレビで見ましたよ。

「あれは鰯じゃなくて鯔(ぼら)よ。鯔!」

・・・え! ●◇▲×■・・・

●変な質問ですが、作家のアトリエに行って作品を見た時と会場に並べた時と違和感はありますか?

「どういう意味ですか」

・・・作品の見せ方というか、空間がかなり重要な要素があると思うのですが?

「見せ方は絶対あるとは思いますね。どっちかっていうと売らなきゃいけないという立場じゃないですか。売れなきゃいけないというのとは又違うと思うんですけど、見せ方によって売れる売れないが出てきますから、多少プロデューサーみたいな要素が画商に要求されると思います」

・・・見せ方と売り方とは違う訳だし、面倒を見ている訳ではなくとも売らなければその作家の生活は困りますよね。それは凄く難しい部分だと思うんですが。どうやって売っていかれるんですか?

 「どうやって売っていくか。それは課題でもありますけど・・・僕自身はそれを試している感じなんです。実際に売れた人達にはどうやって売れたのか話を聞いたり・・・それをどういう風にやっていくかは難しい問題ですよね。
小山さんの所は海外の方がレスポンスが早いというので海外に売って逆輸入みたいな感じにしてますよね。それも一つの方法だと思うんです。そういう方法も考えられるし。
日本の中でも、作家に何人かのコレクターがついて徐々に売れていった例もあるし又失敗した例もある。その両方があるので一概には言えないし難しいですね・・・例えば中村徹さん (4月2日-12日 ギャラリー広田美術 今回四回目の個展) の場合は一番いい時期に日本で展覧会をしていないので、お客さんは面白いと見てくれるんですが、評論家や学芸員の方達が廻ってこないんです。
そこを何とかしたいな・・・と。そういう方達が作家の考えに興味をもってくれて、文章にしてくれる等があれば日本国内でももっと注目されていくと思うのですが」

・・・以前東京画廊の山本さんと話をした時にヨーロッパは美術館の常設展で並んでいるものを画廊で売っていると・・・それが美術の活性化につながると。何故か日本はその部分が乖離してますよね。

 「僕はアメリカが上手くいっているのは税制の問題があると聞きました。ヨーロッパに関しては判りませんが、アメリカは展覧会をすると興味を持っている学芸員が見に来てコレクターの事もよく知っていて、学芸員とコレクターとそこに画商が入って話をして作家を推していく。
学芸員のお墨付きみたいなものをもらってコレクターがお金を使う、それを将来美術館に物納してもらう。そこにリベートがあるかないか知らないですがその関係が上手く廻っている。日本の場合は学芸員と画廊が密接に繋がっている訳ではないですよね・・・比較的上手くいっているのは現代美術系の画廊じゃないですか」

・・・理想的には学芸員と画商コレクターが密接に繋がっていかないと・・・活性化が生まれない。それに売るという事を積極的に考えないと生活が出来ないのも事実。又、最近では作家が独自で自分自身をプロデュースして作品を売っていくケースも出てきていますよね。

「でも作家が作品を売ることばかりに頭がいってしまうと・・・それに一生懸命になれる訳ではないですし、それではいいものが出来ないからやはり画商は必要ですよね。それに画商も先を見れる画商と見えない画商の違いは出てくると思います」

・・・なるほどね。今何処でも商売が厳しいという話を聞きますがご商売は如何ですか。

「何とかマイナスはならない程度にはやっています」

・・・何が売れるんでしょう?

「物故作家ですかね。 最近厳しくて良いものじゃないと売れていきませんよ」

・・・所で廣田さんは絵を描くのは興味ないんですか?

 「一応この仕事を始めた時に勉強しましたけれど、今はそういう時間が無くなってきて出来無いですね。どっちかって言うとそっちの方の気持ちはテニスで解消しています。僕自信は凄く似ていると思っているんです・・・テニスで集中した時やいいプレーをしている時は自分で意識しないような状態になるんです。
作家もそうだと思うんですが、書家の人も描く前に精神統一したりとかするじゃないですか。禅の境地みたいな・・・無の状態になった時に多分作家もいいものが描けていると思うんです。そこら辺の精神構造とか考え方みたいなものはスポーツと凄く似て居ると思うんですよ」

・・・ん〜。精神的な流れは変わらないのかもしれませんね。

「以前、学生時代有名なラグビーの選手で今でもラグビーを続けている方と話をした事があるんですが、仕事に於いても人生の考え方に於いても全てラグビーが基準になっていて今の状況をラグビーに置き換えて物事を考えると自分でよく解ると・・・なるほどなと思いました。
僕も考えてみるとそうなんですがテニスで学んできたものを元に考えているのでそう言う風に考えると考え易いですよね。只試合に勝ったり負けたりしても人生と同じと考えては駄目だと言われましたけれど」

まあ! 負けたからもう駄目だと、落ち込むと恐いですよね。では最後にこれからの展望は。

「今の店の継続性を考えていて僕が若い作家をやっているのはプラスアルファの部分で 考えています・・・二十年三十年後の長期の展望を含めて・・・その中からいい作家が何人か出てきてくれればと思っています。
見せるだけの展覧会はいつでも何処でもできると思うんです。それをどういう風にもっといい形にもっていくかは凄い課題で、そこをどういう風にしていくかを考えますね。色々考えて思い付いた事を書き溜めてあとからこれはいけると思った事を行動に移してみるとかはしています」

・・・シュミレーションをするんですか?

「どういう売り方をしようとか、どういう事をやってみようとかは考えています」

・・・実際売れなければしょうがないですもんね。

 「それが一番問題です。売れればいいというのとは違うし・・・。売れそうな作家だけを探す事は多分やればできるかもしれません。まあ実際に売れるかどうかは判りませんが・・・でもそうすると画廊のテースト見たいなものは無くなってしまいますしね。
そこが理想と現実をどうやって合わせていくか、できるだけ理想よりで現実的でなくちゃいけないのが基準ですね」

・・・難しいですね。どうもありがとうございました。

やはり依然として売れるのは物故作家なんですね。現代のものは売りずらいのかな・・・まあ! もしオサルスが凄い金持ちなら、安心して見られて換金価値のあるものに目がいくかも・・・でもなあ〜やっぱりそれだけじゃ厭だよね。冒険も必要だし…ん〜。いちばん必要なのは先立つものでした。gaden も鯔を鰯に変えられるようにがんばらなきゃ!。

ギャラリー広田美術 http://www.hirota-b.co.jp/

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