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携帯オサルスのおすすめランチ ランチdeチュその84

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イカもんじゃ 850円

もんじゃ麦
東京都中央区月島1-23-10 TEL03-3534-7795

一年前と随分状況が変わったような感じですが、結局『展評』は廃刊になったんですか?

「廃刊じゃなくて休刊なの!。web展評に引っ越したの」

・・・ふ〜ん。

 お待ちどう様でした。ちくわもんじゃです。

・・・あ! ちくわが切ってある、丸のまま入っているのかと思った。

「それはこまるっしょ」

・・・そうりゃそうだ。今日のランチ何でもんじゃにしたか判る?

「判んない」

・・・だって今美術界は混沌としてるじゃない。もんじゃは混沌によく似合う・・・。

「ツマラネ〜。 クダラネ〜。 美術界は混沌としてないですよ。どうせ象徴するならフランス料理のようにサッパリしてますよ」

・・・ん〜そうかなあ〜。まあどっちでもいいけど、フランス料理は5月に食べる予定が入っているので、今日はもんじゃで勘弁してよ。

「え〜。ずるいな〜」


まあまあ、ここ 『もんじゃ麦』 さんは 『月島もんじゃ振興協同組合』 のネットページから、オサルスが選んだお店。
こちらお店だけのオーナーの顔が写っていたんですよ。
この顔のおかみさんの作るもんじゃなら美味しいはずとメボシをつけて来たんです。案の定オサルスの感は冴えてるな〜平日だというのにお客さんがひっきりなしに来るんだもん。壁にはエレファントカシマシのサインも・・・。どうです松浦さん。ちくわもんじゃ(800円)のお味は?

「おいしいっす」

と、いう訳で今日は『展評』の編集長松浦良介さんと二度目の『ランチdeチユ』 一度目はミルフィーユを食べたんだよね。

・・・所で、展評は本にしてもう出さないの?

「出しますよ。掲載した記事は本にはします。それをオンデマインドにするか普通の出版にするか決めてないけれど・・・」

・・・美術の世界は手にとって見れる印刷物がないと駄目なんじゃな〜い。

 「まだインターネットは日本では普及しているようで普及してないでしょ。オフィスの普及率は凄いけど、僕も家にはないし・・・一般家庭にはないでしょ。特にブロードバンドの普及率が低いでしょ。
コンピューターが普及している割にはブロードバンドがまだ全然普及してない国らしいから、日本は。
だからまだwebって特別な存在かなって、まだ本の方が一般的かなって・・・アメリカはブロードバンド加入率の割合が6〜7割、日本は半数以下、東京だって主要な駅をずれていくとまだ工事ができないんだもの。ケーブルテレビが偶々引かれてあればそれでいけるけど・・・後はISDNかダイアルアップな訳だから・・・そういう状況でいくとこういうテキストを中心にしたものは本にすべきだとは思うね」

・・・美術の世界の人は印刷物の方が安心するみたいだけれどね。

「 安心感はあるかもね。唯、インターネットがもの凄く普及すれば常時見れる訳だし、テレビみたいになれば本にしないで済むからね。それと同じになって欲しいけれど・・・。ADSLをどうのこうのする前に光ファイバーとか言い出してるから・・・困っちゃうよね」

・・・ん〜。所詮ネットはテレビのように万人が見る訳じゃなくて、結局見て利用する人としない人がハッキリ分かれてるように思うけど恩恵の部分もハッキリ分かれるよね。・・・でも一般には普及しててもネットに対する美術の世界の人達の認識は低いような気がするけどね。呑みにいってそんな話題は出ないの?

「呑みに行って美術の話はしない・・・そういう話題の時には僕は仕事だと思っているから殆ど呑みません。酒が不味くなる。普通に酒が飲みたいし、呑みに行くメンバーも決まってるしね」

・・・へ〜。じゃあ、話を変えるけれど先日のVOCA、ゲイサイ、NICAFを斬ってもらえますか?

「VOCAは推薦性だから選びすぎ・・・今は自由に応募できる賞が少ないじゃない。推薦委員がいるのはその時点でセレクションが始まっている訳だし推薦委員にノルマがなくて活動の範囲内で選ぶ訳だから、さらにそれを一堂に集めて別の人が選ぶ・・・エリートを作るようなシステムが確立しているような気がするけどな。その反面自由に応募して皆でワイワイ・・・」

・・・ゲイサイは自由に応募できるでしょ。

GEISAI-3会場
     

関連情報 GEISAI-1 GEISAI-2 GEISAIのHP http://www.geisai.net/

「ゲイサイはあくまでもイヴェントでお祭りであるのに、ああいった審査が入るのはチョット違和感は感じたけれど・・・」

・・・最初も二回目も審査はあったよ。今回は疲れちゃって途中で帰っちゃったから誰が賞をもらったか判らないけれど・・・誰がとったのかな?

「知らない」

・・・その程度なんだ。

 「その程度でいいでしょう。お祭りの一つの出し物としてはいいけれど、あれが今後注目されるとあそこからスターを出さなくちゃいけなくなったり、若しくは何か現実的なものに結びついていくとお祭りでは無くなるかな・・・と、でも一日で一万何千人来るんでしょ」

・・・参加している人ばっかりだから見ている方は圧倒されちゃったけどね。学園祭は参加するのは楽しいけれど見てる方はしらけるかな・・・。

「熱気があったのは確かじゃない、あの熱気はかつて銀座や神田が担っていた事なのかもしれないよね。月曜日のオープニングで皆が集まって来たのと似ているし、チョット印象に残っているのは新川のオープニング、あの人達を色眼鏡で見る人がいるけれど・・・凄い人数が来てたでしょ。その事実は認めなければ駄目でしょ」

・・・六本木は行きましたか?

「まだ、行ってない」

・・・行ったけど結構凄い人だったよ。これから先この人達が集まれば何か出来るんじゃないのかな・・・。

六本木に出来たCOMPLEXビルのオープニング。こちらのCOMPLEX の意味は総合ビル。
「築37年のビルが1Fからルーフテラスまで丸ごとアートの発信基地として生まれ変わりました。住人は同時代のアーチストを扱うギャラリーに限らず、カフェバーあり建築スタジオありアーティストスタジオありマネージメントオフィスあり・・・。」(案内状より抜粋)
ギャラリーは、オオタファインアーツ・HIROMI YOSHII+ギャラリー小柳ビューイングルーム・TARO NASU GALLERY・レントゲンヴェルケ・GALLERY MIN MIN、ホントに盛りだくさんですよ。六本木ヒルズが目と鼻の先に。10月には森美術館もオープン(http://www.mori.art.museum)、凄い! 最先端ですよね。
美術情報MAPも、銀座・京橋から新川・六本木に変わるんだろうか。

「地盤は変わったよね。貸画廊を支えていたのは何だかんだいって若い人の動きだった訳でしょ。それがかなり動いてしまったかなって・・・」

お待たせしました。イカもんじゃ(850円)です。

・・・ここは時間差で持って来るんだ。松浦さんは食べ終わっちゃったもんね。確かにビシャビシャしてるからイッペンに鉄板にのせて焼くのはどうもね。
キャベツとイカとオカカと芝エビ・・・根気よくかき混ぜて、ザッザーーージュワ〜〜〜〜〜。
もんじゃ焼きを食べたのは二回目だけれど、ハフハフ・・・美味しい〜。
ソースの焦げ目が香ばしい〜〜^^。
いつものランチだと料理がお皿に乗って出てくるけど、自分で参加しないと食べられないのがいいね。

「美術全体の動きからするとそうでもないんだろうけども、長い目で見たらあそこに来ていた若い子達が作品を買ったりするようになれば全然変わるんじゃないの」

・・ん〜。でもこれからは高齢化者社会に突入するから、若い人達は重税に喘いで買えないんじゃないのかな。

「五年後位に変わるんじゃない。今の奈良さんや村上さんが人気が出るまで凄く時間が掛かったじゃない 。それは徐々に徐々に地盤が移動していたという事なんだよね。
やっと今目に見える形で噴き出してきたというか・・・地下では色んなものに対しての不満とかさそういうものがフツフツフツと見えない形であって、今まで大きな捌け口は無かったんだけれども、ここ数年で大きく出たんじゃないのかな・・・あれを唯単に一過性のブームだと片付けるのも一つの態度だし、見習うべき点は見習うのも有かな・・・と。唯一方で選び抜いていく作業も結構あるしさ・・・」

・・チョット話がそれるけど今日見た編集長の日記で『美術評論は何故嫌われるのか?』と書いてありましたが、何故なんですか?

 「評論自体が確立してない。確立してない中でも個々に発展させたり進化させていったから土台が出来てないものと思われてるんじゃないのかな、一体始まりは何なのというのもあるんじゃないかな。美術評論学科があって美術評論があったわけじゃないから・・・」

・・・ん〜。でも評論を読むのは難しいしそれに日本の現代美術って暗くな〜い。

「ハイカルチャーの中でローカルチャー的な事をしなければいけないジレンマじゃない。日本はアンダーグランドカルチャーがしっかり出来てもいないし、バンドでいえば簡単なんだけどインディーズは結局メジャーの為のインディーズだった訳でしょ。 本来違う訳だよね。
インディーズはインディーズとしてメジャーとは一線をかくさなきゃいけないのに、あっというまに組み込まれたでしょ。あれと一緒だと思う。
俺らはハイカルチャーの美術ではないんだと前衛の人達はしっかり作っていったはずが、ハイカルチャーのなかでクルッと変わってしまったのがその暗さじゃない。きちっとアンダーグラウンドカルチャーみたいなものがあれば、その中で好き勝手が出来てれば楽しい雰囲気になってきてますよ。
例えばトランスとかクラブ事情の方がさ、キチットやっているから・・・『うち等は違うからさ・・・』見たいな感じでメジャーの音楽シーンとは全く別の所でやりながらも野外フェスをやる時にはもの凄く人を集めたりする訳じゃない」

・・・音楽は集まるけれど美術は集まらないじゃない。

「でもギャラリーには集まるようになった訳だし、ゲイサイも一種のそういうものかもしれないし・・・。でもゲイサイはああやって選んだり、ギャラリーの人にスカウトさせているから、そこはどっちかっていうとメジャーにかなり直結する場所なんだよね。
あの中でウワ−と全体が楽しむ面もあるし、その一方でもの凄く現実的な面がある。それが今後どうなるか。まだ若い子が集まって貧乏臭い事やっているな、という程度の注目度だからいいけれど・・・実際主催している村上さんの作品はハイソサエティーの人しか買えないような値段な訳じゃない。
昨日偶々パリで村上さんデザインのカシミヤセーターを買った人から聞いたけど、超高い値段だったんだよね。そういう人がやっているイベントだというのが如実に出てるんだよ。こんなの打ち上げ花火だっていう所もあるけれど・・・しっかりフォローしてる面もある。あれがもうちょっと経って村上さんの手から離れたら面白いかもしれない」

・・・批判するつりはないけれど、今のイラク戦争でフセインの銅像をテレビ画面のなかで倒した場面を何回も放映する。でもテレビカメラが引いたら周りはしらけてる・・・作られたドラマのようなそんな感じがするけどね。

 「今、まだ噴出して来た所だからその余波が今後着実に広がって いくだろうし、それを吸収する所が逆に今無いのが怖いかなっていう気もするね・・・折角出て来た温泉を溜める場所がない。
それを実質受け負っているのが数少ないギャラリーかもしれないけれどそれじゃ受け止められないし、それが銀座に向かう事は絶対ないしね」

・・・波に上手く乗れるのが画商だっていうけれど今回は半信半疑かな。

「今、来てるじゃない。あの人々の集まりを見て波とは思えないのは変だよ」

・・・サルだからかな〜。

「サルとか関係ないけど(笑)皆、作品が良ければどうのこうのとか言うけど・・・ホントは最終的には作品の良さだと言うけれどもそれは嘘じゃん。少なくとも画商がそう言った事を言っちゃ駄目よ。それは趣味だよ」

・・・そうかな〜。

「ん。株買う人はその株が本質的にいいからとか何かよく判らない所では買わないじゃない。それが仕事だもん。今まで美術は作品が良かったという事で成り立って来たのよ。
それじゃ堪らんという形に作家側が成ってきた。まあ、それを支えていたのは美術館だった訳だよね。画商の趣味的な態度を美術館が支えていた・・・『ほら、いい作品だから美術館が企画展で取り上げてくれたとか、死ぬ間際に個展をやってくれたとか』・・・唯、いま美術館は予算が一切無い貸し会場だもん。
その後ろ盾が取れたら残るのはお仕事なのにそういった趣味的な感覚でやっている人たちしかいないじゃない。でも作家は仕事でやっている訳じゃない・・・それじゃ合わないよ」

・・・仕事なんだ。

「だから作家にもあなたも趣味でやりなさいと、学校の先生になる道を勧めたり他に稼ぐ手立てをしっかり見つけなさいと商売する側から言ってしまったりしてる訳よ。本来それは仕事放棄に等しい訳だよ」

・・・それはそうだね。

 「そこらへんの意識は変えなくちゃ不味いんだよ」

・・・でも何処かで安全パイをもちたい部分があるじゃん。オサルスは何もないから今後が不安だな〜。

「街金に手を出したりとか今月どうにかしないと銀行が入っちゃうという訳でもないんだからそれを不安とは言わんよ」

・・・・。

「やっぱりそういう所が出てきたんじゃないのかな。村上さんの姿とかを見て、勇気をもつ若い子もいると思うよ。自分の作品をきちんと作品として売ってがんばっていく為の道筋を、あの人はあの人成りにやっている訳じゃない。
その姿は別に新しい事ではなくて、昔の美術館がやっていた事だろうけれど、今はこういう状況の中でそれが非常に特異な行動に移ってしまって、若い人が励まされている部分もあるんじゃないのかな。
それが年の上の人から見てくだらなかったりあまり関わりたくないと思う反応も当然かもしれないけれど・・・唯、それがちょっと周りが取り上げ過ぎかなって気がするよね。
昔の美術書を紐解いても、自分の作品を押し通す為に自分なりに色んな方法をとった・・・特に海外に出てった作家さんは皆やっている事だもの。周りのマスコミの扱い方が騒ぎ過ぎかなって、だから『展評』では一切取り上げなかったんだよね」

・・・では最後にNICAFはどうでしょう。

NICAF2003 Tokyo 
会期=2003年4月4日−4月7日 於・東京国際フォーラム
 
http://www.nicaf.com

関連情報 2003.2 2001.3

「NICAFは今一番辛い時。頭数を揃えただけでもたいしたもんだよ。がんばってると思うよ」

・・・今回は凄く商売の面が出てましたよね。

「もう少し欲を言えばNICAFでしか買えない限定商品を作れば買う側のテンションが上がるんじゃないかな。二年後も厳しいかもね」

・・・そうかもね。

どうもありがとうございました。

ん〜。やはり展評の編集長だ。オサルスとは違う鋭い観察力に洞察力。話が微妙に噛み合わないズレはいた仕方なし・・・。いや〜勉強になりました。
こうやって様々な方々にお話を聞いていると自分が少々利口になったような気がするから不思議だ。
唯、編集長とオサルスの違いは作家に対しての視点かな。オサルスの理想としての作家像は社会の外側というか彼岸にいるタイプ・・・無から何かを生み出せる人というのかな。
結局、オサルスは夢見る人が好きなんだろうな〜。自分も夢を見ているからいつまで経ってもお金に縁がないんだなこれが・・・。

「web てんぴょう」 http://plaza27.mbn.or.jp/~artv_tenpyo/tenpyo.html

gadenのwebmasterより伝言・・・「編集長日記」、毎日楽しみにしているのでサボらないでね。

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