一年前と随分状況が変わったような感じですが、結局『展評』は廃刊になったんですか? 「廃刊じゃなくて休刊なの!。web展評に引っ越したの」 ・・・ふ〜ん。 ・・・あ! ちくわが切ってある、丸のまま入っているのかと思った。 「それはこまるっしょ」 ・・・そうりゃそうだ。今日のランチ何でもんじゃにしたか判る? 「判んない」 ・・・だって今美術界は混沌としてるじゃない。もんじゃは混沌によく似合う・・・。 「ツマラネ〜。 クダラネ〜。 美術界は混沌としてないですよ。どうせ象徴するならフランス料理のようにサッパリしてますよ」 ・・・ん〜そうかなあ〜。まあどっちでもいいけど、フランス料理は5月に食べる予定が入っているので、今日はもんじゃで勘弁してよ。 「え〜。ずるいな〜」
「おいしいっす」 と、いう訳で今日は『展評』の編集長松浦良介さんと二度目の『ランチdeチユ』 一度目はミルフィーユを食べたんだよね。 ・・・所で、展評は本にしてもう出さないの? 「出しますよ。掲載した記事は本にはします。それをオンデマインドにするか普通の出版にするか決めてないけれど・・・」 ・・・美術の世界は手にとって見れる印刷物がないと駄目なんじゃな〜い。
・・・美術の世界の人は印刷物の方が安心するみたいだけれどね。 「 安心感はあるかもね。唯、インターネットがもの凄く普及すれば常時見れる訳だし、テレビみたいになれば本にしないで済むからね。それと同じになって欲しいけれど・・・。ADSLをどうのこうのする前に光ファイバーとか言い出してるから・・・困っちゃうよね」 ・・・ん〜。所詮ネットはテレビのように万人が見る訳じゃなくて、結局見て利用する人としない人がハッキリ分かれてるように思うけど恩恵の部分もハッキリ分かれるよね。・・・でも一般には普及しててもネットに対する美術の世界の人達の認識は低いような気がするけどね。呑みにいってそんな話題は出ないの? 「呑みに行って美術の話はしない・・・そういう話題の時には僕は仕事だと思っているから殆ど呑みません。酒が不味くなる。普通に酒が飲みたいし、呑みに行くメンバーも決まってるしね」 ・・・へ〜。じゃあ、話を変えるけれど先日のVOCA、ゲイサイ、NICAFを斬ってもらえますか? 「VOCAは推薦性だから選びすぎ・・・今は自由に応募できる賞が少ないじゃない。推薦委員がいるのはその時点でセレクションが始まっている訳だし推薦委員にノルマがなくて活動の範囲内で選ぶ訳だから、さらにそれを一堂に集めて別の人が選ぶ・・・エリートを作るようなシステムが確立しているような気がするけどな。その反面自由に応募して皆でワイワイ・・・」 ・・・ゲイサイは自由に応募できるでしょ。
「ゲイサイはあくまでもイヴェントでお祭りであるのに、ああいった審査が入るのはチョット違和感は感じたけれど・・・」 ・・・最初も二回目も審査はあったよ。今回は疲れちゃって途中で帰っちゃったから誰が賞をもらったか判らないけれど・・・誰がとったのかな? 「知らない」 ・・・その程度なんだ。
・・・参加している人ばっかりだから見ている方は圧倒されちゃったけどね。学園祭は参加するのは楽しいけれど見てる方はしらけるかな・・・。 「熱気があったのは確かじゃない、あの熱気はかつて銀座や神田が担っていた事なのかもしれないよね。月曜日のオープニングで皆が集まって来たのと似ているし、チョット印象に残っているのは新川のオープニング、あの人達を色眼鏡で見る人がいるけれど・・・凄い人数が来てたでしょ。その事実は認めなければ駄目でしょ」 ・・・六本木は行きましたか? 「まだ、行ってない」 ・・・行ったけど結構凄い人だったよ。これから先この人達が集まれば何か出来るんじゃないのかな・・・。
「地盤は変わったよね。貸画廊を支えていたのは何だかんだいって若い人の動きだった訳でしょ。それがかなり動いてしまったかなって・・・」 お待たせしました。イカもんじゃ(850円)です。 ・・・ここは時間差で持って来るんだ。松浦さんは食べ終わっちゃったもんね。確かにビシャビシャしてるからイッペンに鉄板にのせて焼くのはどうもね。 「美術全体の動きからするとそうでもないんだろうけども、長い目で見たらあそこに来ていた若い子達が作品を買ったりするようになれば全然変わるんじゃないの」 ・・ん〜。でもこれからは高齢化者社会に突入するから、若い人達は重税に喘いで買えないんじゃないのかな。 「五年後位に変わるんじゃない。今の奈良さんや村上さんが人気が出るまで凄く時間が掛かったじゃない
。それは徐々に徐々に地盤が移動していたという事なんだよね。 ・・チョット話がそれるけど今日見た編集長の日記で『美術評論は何故嫌われるのか?』と書いてありましたが、何故なんですか?
・・・ん〜。でも評論を読むのは難しいしそれに日本の現代美術って暗くな〜い。 「ハイカルチャーの中でローカルチャー的な事をしなければいけないジレンマじゃない。日本はアンダーグランドカルチャーがしっかり出来てもいないし、バンドでいえば簡単なんだけどインディーズは結局メジャーの為のインディーズだった訳でしょ。
本来違う訳だよね。 ・・・音楽は集まるけれど美術は集まらないじゃない。 「でもギャラリーには集まるようになった訳だし、ゲイサイも一種のそういうものかもしれないし・・・。でもゲイサイはああやって選んだり、ギャラリーの人にスカウトさせているから、そこはどっちかっていうとメジャーにかなり直結する場所なんだよね。 ・・・批判するつりはないけれど、今のイラク戦争でフセインの銅像をテレビ画面のなかで倒した場面を何回も放映する。でもテレビカメラが引いたら周りはしらけてる・・・作られたドラマのようなそんな感じがするけどね。
・・・波に上手く乗れるのが画商だっていうけれど今回は半信半疑かな。 「今、来てるじゃない。あの人々の集まりを見て波とは思えないのは変だよ」 ・・・サルだからかな〜。 「サルとか関係ないけど(笑)皆、作品が良ければどうのこうのとか言うけど・・・ホントは最終的には作品の良さだと言うけれどもそれは嘘じゃん。少なくとも画商がそう言った事を言っちゃ駄目よ。それは趣味だよ」 ・・・そうかな〜。 「ん。株買う人はその株が本質的にいいからとか何かよく判らない所では買わないじゃない。それが仕事だもん。今まで美術は作品が良かったという事で成り立って来たのよ。 ・・・仕事なんだ。 「だから作家にもあなたも趣味でやりなさいと、学校の先生になる道を勧めたり他に稼ぐ手立てをしっかり見つけなさいと商売する側から言ってしまったりしてる訳よ。本来それは仕事放棄に等しい訳だよ」 ・・・それはそうだね。 ・・・でも何処かで安全パイをもちたい部分があるじゃん。オサルスは何もないから今後が不安だな〜。 「街金に手を出したりとか今月どうにかしないと銀行が入っちゃうという訳でもないんだからそれを不安とは言わんよ」 ・・・・。 「やっぱりそういう所が出てきたんじゃないのかな。村上さんの姿とかを見て、勇気をもつ若い子もいると思うよ。自分の作品をきちんと作品として売ってがんばっていく為の道筋を、あの人はあの人成りにやっている訳じゃない。 ・・・では最後にNICAFはどうでしょう。
「NICAFは今一番辛い時。頭数を揃えただけでもたいしたもんだよ。がんばってると思うよ」 ・・・今回は凄く商売の面が出てましたよね。 「もう少し欲を言えばNICAFでしか買えない限定商品を作れば買う側のテンションが上がるんじゃないかな。二年後も厳しいかもね」 ・・・そうかもね。 どうもありがとうございました。 ん〜。やはり展評の編集長だ。オサルスとは違う鋭い観察力に洞察力。話が微妙に噛み合わないズレはいた仕方なし・・・。いや〜勉強になりました。 「web てんぴょう」 http://plaza27.mbn.or.jp/~artv_tenpyo/tenpyo.html gadenのwebmasterより伝言・・・「編集長日記」、毎日楽しみにしているのでサボらないでね。 |
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