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RICA BANDOのニューヨークリポート (Vol.35)
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NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Fri, 29 Apr 2004

ニューヨークは今、八重桜が満開、染井吉野桜は花見をする間もなくあっという間に散ってしまいました。
何の予定も無い日曜日、さてどうしようか? 春を満喫するにはやっぱり、Wave Hill まで出掛けようか。。。
そういえば学芸員の Jennifer さんから春の展覧会の案内が email で来ていましたっけ、
あら、丁度良くオープニングレセプションの日、それではと行ってきました。

Wave Hill / Glyndor gallery

今週は Earthday のあった週、日本ではあまり話題にならないけれど、
フラワーチルドレンと呼ばれる50代のアメリカ人には地球の環境問題を考える日ということで大切な日なのです。
悲しい事に京都議定書をつっぱねた国と成り果ててしまいましたが。。。
再考する、と最近政府の姿勢が変わったのでまあ、行く末を見てみましょう、というところです。
その Earthday に因んでコンポストの作り方を Ms Jodie Colon が園内で教えていました。

Ms Jodie Colon

今回紹介するのは、以前紹介した Wave Hill House gallery ではなく、Glynder Gallery での展覧会。
タイトルは Reduce/Reuse/Reexamine でキューレターは Ms Jennifer Mcgregor、
15人の作家の作品を集めています。
以前紹介したブルックリンの The Rotunda Gallery と共同開催です。
こちらのキューレターは Ms Janet Riker & Ms Meridith Mcneal

建物のエントランスホールの飾り窪みに制作された作品4点の内1点、Mr. Ron Baron.
作品タイトルが何といっても良いですね。Unearthing the American Dream

Unearthing the American Dream, 2004

エントランスのテーマタイトルの下に置かれているのは駒鳥の巣、
Jenniferさんが1年前に木から落ちているのを拾って彼女のオフィスに置いてあった物なのだそうです。
よく見ると子供用ジュースのストローのセロファンラップらしき物や、鳩の羽、綿埃等を使って丁寧に作ってあります。
テーマはこの巣が全てを語ってくれています。

最初に1300ロール以上のトイレットペーパーの芯を集めて制作されたアーチと階段扉、
Ms Tamiko Kawata の作品。その数は一人20年分のトイレットペーパーに匹敵するそうです。

Toward the Light/Archway, 2004
Ms Tamiko Kawata

一番奥の部屋の一角を飾るゴミ群、DEvalue/REvalue
Gateway Academy と JFK Hight school の学生たちと数週間かけて集めたものを作家がスタジオで綺麗にし、
目録制作、オルガナイズしたのだそうです。
そして、パッケージに入っている品は販売しています。
一番値打ちのありそうな物はポケモンのゲームCDでした。
1ー200年後のアンティークショップ? 未来に行った気分でした。


DEvalue/REvalue, 2004
Mr. Steve Bradley

一番楽しい作品はこれに決まり。I'm Looking At You
ボトルキャップに描かれた瞳、ひとみ。。。
ボトルキャップの裏(表かな?)には磁石が付いていて、金属性のパネルに接着させています。
どんなアレンジも可能というところも気に入りました。
作家は東洋系なので色々な瞳の色に興味を持ったのでしょうか?
(私の経験では瞳の色で一番驚いたのがイタリアのブロンズ屋の主人、金色でした。
けれど、彼の姉上はそれを上回って、なんと銀色をしていました。
それまでは眩しくて目を見る事が出来ない人が存在する等と思いもしませんでした。)

階段にぎっしり泳いでいるスプーンオタマジャクシも壮観、同じ作家の Mr. Eung Ho Park


I'm Looking At You

Datail, I'm Looking At You

Sperm Spoons, 1999-2004

Mr. Eung Ho Park

これも傑作、表と裏を見て下さい。

Plastic Pan, 1990
Mr.Justen Ladda

このソファカバーの材料、何だと思いますか?
ニューヨークではお馴染み、ニューヨークタイムス紙が自宅に配達される時に入っている青いプラスティックバッグなのです。
このバッグは薄くて細長いし取手も付いていない、ショッピングバッグの様に再利用する事も出来ず、
そのままゴミ箱へ行く運命だけかと思ったら、編んでソファカバーになりました。
英語が母国語の娘と心の距離が出来るのが嫌で、彼女の読む本は全て読もうと決意、
大草原の小さな家シリーズを原語で最近再読しました。
100年前のアメリカ開拓時代、全ての物をリサイクルしていたのですね。
特に布はどんな切れ端でも捨てない、最後は切り裂いて編み上げて床敷きマットになる。
たった3世代前の生活習慣なのですけれど、もう無いのです。
それを再現してくれたのが、Ms Sarah Holis Perry、ほっそりとして、美しい白髪を襟足で切りそろえた品の良い女性でした。

At Home, 2000 Ms Sarah Holis Perry

子供に一番人気なのは Garbage Jacket、子供の好きなジャンクフード関係のゴミで作っている所為でしょうか?
床に敷いてあるラグは乾燥機のフィルターを集めたもの。

Garbage Jacket, 2000 Mr. Paul Rutkovsky

Mr. Bob Braine 自身がゴミカモフラージュボートで行くハーレムリバーの旅の記録。
う〜ん、ニューヨーク近辺の川は本当に汚い。
自宅近くのゴウナスキャナルも引き潮で川底がみえる時はショッピングカートから自転車まで粗大ゴミが山ほど、
それにとっても臭い。

Harlem River Duck Boat, 2000 Mr. Bob Braine

一人一人の人生をこんな風に整理整頓保管をしていったら人は迷わずに生きて行けるかもしれない、
と思うのは私だけではないはず。
Please Organize の文字が心地よく心に響きます。

Recollection, 2004
Ms Peggy Diggs

この4月からニューヨーク市では中止されていたガラス瓶の回収が再開、リサイクルが完全機能を始めました。
ポンポンと捨てていた方が楽だったけれど。。という気持ちをユーモラスに叩き直してくれるのがこの展覧会でした。

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はハンタードン美術館をはじめ多数コレクションされている。
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