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  あけましておめでとうございます

さて、今年から不定期ですが海外リポートに仲間が増えます。フィンランド在住の版画家・石山直司さんのフィンランドリポートです。人気のRICA BANDOさんのリポートともどもお楽しみに・・・。

 遅ればせながら・・・今年も GADEN をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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石山直司のフィンランド リポート (Vol.1)
Finland report from NAOJI ISHIYAMA - - - Fri, 7 Jan 2005
 
 こんにちは、はじめまして。私はフィンランド在住の版画家、石山直司と申します。
フィンランドの美術関連のウェブサイトを紹介するリンクページ
TAITEEN PORTTI http://www2.odn.ne.jp/~ceq83450/taiteenportti/index.html
をオープンしました。
 フィンランドの美術けっこう面白いぞ、みんなもっと見てくれよ、というスタンスで作っています。
 今回はガデンさんのご好意でこの場をお借りしてアピールに参った次第です。

 TAITEEN PORTTI (タイテーン・ポルッティ) というのはフィンランド語で 「美術の玄関」 という意味です。たいそうな名前をつけてしまいましたが、フィンランドの芸術の世界への一つの導入口になればという願いを込めています。
 現在のところ (2005年1月) 約250の個人アーティスト、約60の美術館、約20の美術家連盟そして3つの日本語のページへのリンクを集め、さらに拡張中です。タイテーン・ポルッティでは基本的にページの選抜はしていません。バリバリのプロフェッショナルからフワフワのアマチュアまで酸いも甘いも一緒くたにして掲載しています。その大半がフィンランド語と英語のページですが、イメージからでもフィンランドの美術の今を感じ取っていただけるのではないかと考えています。

 私の住んでいるアパートの裏庭。すぐ向こうは森になっています。

さてページの宣伝はこれくらいにしておいて・・・

 今年のフィンランドの冬は暖冬のようで、時折雪ではなく雨が降るくらいです。
それでもクリスマスは見事なホワイトクリスマスになり、新年も連日雪が降り続いています。

 フィンランド人のクリスマスの過ごし方は日本人のお正月の過ごし方に似ているようです。
伝統的なフィンランドのクリスマス料理というのはどれも日持ちのするもので、それを前もって山のように用意して、24、25、26日とひたすら飲んで食べてのんびりと家族で過ごすのです。

  25日には教会に行き、26日は友人を招いたりするのが普通で、まるで日本のお正月三が日みたいでしょ? 大晦日はフィンランドでは唯一市民が打ち上げ花火を上げることが許される日で、あちらこちらで新年の到来を祝う花火があげられています。街中ではよっぱらいが花火を持ってうろうろしているので少し危険です。
 今年はインドネシアの災害を受けて、大晦日に市が上げるひときわ盛大な花火は自粛されていました。正月を祝う国旗も半旗に、テレビで放映される大統領の年始の挨拶も、災害で犠牲になった人々を気遣ったものになりました。フィンランドでは普通の人たちもこういった災害や事故の被害者に対してとても真摯な反応を示します。これもフィンランド人気質のひとつでしょうか。

 これは私の家ではなく、作品の制作をしている工房、ユヴァスキュラ版画センターです。

 ところで、フィンランドでは秋から冬にかけて日照時間がとても短くなります。そのせいか、日常的にロウソクをとてもよく使います。遊びに来ないかと誘われて友人の家に行ってみると、庭中にロウソクを入れたビンがこれでもかというくらい雪の中に埋めてあったり木の枝につるしてあったり。玄関には大きな野外用ロウソクが灯っているし、食卓も無数のロウソクが電灯がわりになっています。ロウソクをつけるというのは歓迎の意味をもっているようで、そういえば個展や展覧会のオープニングの日にも入り口にはロウソクや松明を灯しています。

 私達は最初この習慣に少し抵抗がありました。とくに部屋の中でロウソクをつけるというのは、なんだか火事になりそうで怖かったものです。ためしに食卓にロウソクを置いてみたものの、馴れていないので醤油を採ろうとロウソクの上から手を伸ばして火傷しそうになったりして。でも、一度慣れてしまうと、これがいいのですよ。特別な日でなくてもロウソクの火をつけるだけで、暖かくてなんだかいい感じになるんです。
 この 「いい感じ」 というのをフィンランド人はとても大切にしているようです。また、その感じを作り出すのがとてもうまいのです。

 よく、フィンランド人の生活というとスローライフのお手本みたいに紹介されることが多いようだけれど、実際は彼らも現代人として生活していて、日本とそう大きくは変わらないようです。でも、休日など、時間があるときには自分のリズムを取り戻すことの大切さを良く知っているようです。その証拠に、週明け仕事場などでフィンランド人に会うと 「週末はどうだった?」 と必ず聞かれます。そっちはどうだったと聞き返すと、どれだけいい感じの週末を過ごせたか延々と説明してくれます。

 フィンランド人の人生の最終目標は 「いい感じの人生だった」 といいながら笑って死ぬことかもしれません。ちょっと昔の日本人のようでしょう?

 自宅の台所で。

 フィンランド人気質というのは知れば知るほどおもしろいものです。正直、勤勉、寡黙、おしゃべり、いいかげん、てきとう、のんべえ、すべて当てはまります。フィンランド人の面白さがそのままフィンランド美術の面白さになっているような気がします。
また改めてフィンランドとフィンランド人の様子をお伝えできたらと思っています。

 それでは皆様、良いお年を。タイテーン・ポルッティもどうぞよろしく。

石山直司

フィンランドの美術関連のウェブサイトを紹介するリンクページ
TAITEEN PORTTI http://www2.odn.ne.jp/~ceq83450/taiteenportti/index.html

石山直司 関連情報 2003.7 2001.10
作家HP http://www2.odn.ne.jp/~ceq83450/index.htm
gaden 作家紹介 http://www.gaden.jp/arts/ishiyama.html

(c) Photo - Report. NAOJI ISHIYAMA , gaden

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