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RICA BANDOのニューヨークリポート (Vol.43)

NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Fri, 25 Feb 2005

Christo and Jeanne-Claude の ”GATE”。

http://www.christojeanneclaude.net/tg.html

Feb. 23 2005 Fair 38゜F

Michael R. Bloomberg 市長が、2003年1月にセントラルパークに展示の許可を与えてから、ずっと話題になっていた、ニューヨーク市民にとってはビッグイベントの壮大なアートワーク。
マンハッタンの6%を占める、843エーカーの広大な公園全体に設置されています。
無類なアート好きと言われる現市長ですが、9/11以来、激減した観光客誘致に貢献するだろうという思惑もあり、期待感が高揚していました。

今週はオリンピック開催地選考委員会が、ニューヨークを訪れるという事で、2012年オリンピック大歓迎! の垂れ幕が目を引くマンハッタン。
ニューヨーク市の経済発展とイメージ塗り替えの為に必死という緊迫感があります。

その空気の中で開催された、”GATE”。
公園内の売店では売り上げが通常の3倍、冬期は閉めている湖畔のレストランもオープン、連日満員御礼で予約が必要なのだそうです。

このアートイベントは、全ての経費を Christo and Jeanne-Claude が負担、(記憶が曖昧です、12億ドルだったか? 24億ドルだったか?)
彼等のドローイングや版画等の売り上げ収入からの出費で、スポンサーはいません。
ですから、アート作品自体に広告は一切ありません。
作品撤去後のマテリアルはリサイクルになるという事で、売るという事もしないとのことです。
ただ、作品に使われた布サンプルは、早い物順、無料で見学者に配られたそうです。

私も娘と娘の友達親子と出掛けたセントラルパーク散歩。
沢山の人たちが皆、心から楽しそうに歩いていました。
ある意味では世紀のイベント、実際に目で見て、ゲートをくぐりながら歩いて、自分もイベントに参加しているという興奮感と幸福感。
見知らぬ人たちと、気軽に感想を語り合えて、セントラルパークに今、現在居る人たちが全てこのアートを媒介に繋がっているような感覚を味わいました。

岩場で出会った女性は、まるで9/11直後のニューヨーク中の人が、全ての他人に優しくなれたあの時と同じ同胞感をニューヨークの人々の心に再現していると思うわ、20年以上の歳月をかけた構想だけれど、9/11を乗り越えて来た今こそが、最適な時期よね、これを観れて私は本当に幸福だわ、と言っておりました。

同感です。
私も娘が、彼女の孫にこのイベントを語る、そういう時が来る事を願いました。
Christo and Jeanne-Claudeに、素敵な一日をありがとうと心から感謝しました。

開催期間は、たったの16日間、2月27日が最終日。
少ない日数で稀少感を大切にしていることもあるのでしょうが、あまり長い期間の展示は、汚れてイメージが悪くなる事も考慮に入れているという気がしました。

美しい芸術的画像、全体像は、Christo and Jeanne-Claudeのサイトで紹介されていますので、私は、銅像の下辺り、South e nd 地点で撮った300度景観をお送りいたします。
ぐるっと一回り、楽しんで下さい。

Christo and Jeanne-Claudeのサイト、インタビューページが興味深かったです。
非常に解りやすい言葉で自身を語れるのは、多くの人を説きながら、アート活動をして来たカップルだからなのでしょうね。
彼等のアート構想も壮大だからなのか、精神に畏縮したところがなくて、若々しさを感じました。

サイトのインタビュー記事からの抜粋です。
Christoの言葉
Every true artist does the same.
We create those works for ourselves and our friends,
and if the public enjoys it, that is only a bonus but that is not created for the public.

"GATE" guard employees

この棒で風で捲れてしまった布を元に戻します。
その為に雇われた人たち、彼等も心から楽しんでいる様子でした。

 

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はハンタードン美術館をはじめ多数コレクションされている。
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