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石山直司のフィンランド リポート (Vol.2)
Finland report from NAOJI ISHIYAMA - - - Fri, 4 Mar 2005
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 こんにちは、石山直司です。

 前回のリポートから随分とご無沙汰してしまいました。年が明けてから滞在延長や保険の手続きに追われていたのです。EUに所属していない外国人としてフィンランドに住むのは手続き上めんどうなことが多いのですが、なんとかクリアしました。
そうこう言っているうちにフィンランドも日が長くなってきてなんとなく春っぽい感じがしてきました。気温は相変わらずマイナス10度以下の日々ですが、晴れているときは日差しが強く、なんだか力が湧いてくるようです。はやく夏にならないかなあ。

 タイテーンポルッティも少しずつではありますが拡張を続けています。日本語ページもテーム・マキとタピオ・ニューッソネンのページがあらたに加わりました。ぜひご覧下さい。(日本語版サイト http://www2.odn.ne.jp/~ceq83450/taiteenportti/japanese.html )

 さて、今日はみなさんにご報告したいことがあります。

 私の住んでいるユヴァスキュラ市は中央フィンランドという地域に入るのですが、この地域の芸術文化を世界に向けて発信し、市場を開拓するルオヴァ・フォールミ (LUOVA FOORUMI) というプロジェクトグループがあります。そのグループが今回日本で開催される愛知万博で中央フィンランドの芸術家を紹介するプロジェクトを計画中で、そこからの依頼を受けて私が万博に派遣されることになりました。予定は 「5月13日から16日、北欧共同館」 となっています。
といっても、現地で展示などを行うわけではなく、ルオヴァ・フォールミのねらいはフィンランドの作家と日本の画廊とのつなぎをつくることで、そのつなぎ役として資料を抱えて万博に行くのが私の役目です。

 先日、紹介する作家 (約10人程度) を選抜する会合が開かれました。まだ確定するまでには時間がかかりそうですが、今のところ版画、写真、立体、インスタレーションの作家が候補に上がっています。ヘルシンキなどのメジャー (?) な作家とは一味違って、泥臭い個性の強い作家を選ぶことが出来そうで楽しみです。
この件については順次報告していきたいと思っています。もちろん、ご意見、ご提案、お助け情報などお知らせ頂けるととても助かります。(メールアドレス naoji@kolumbus.fi 石山直司までお願いします)

 話は変わりますが、みなさんは 「ネッピス」 ってご存知ですか?

 これ芸術とはまったく関係なく、私個人の趣味の話です。「ネッピス」 (NEPPIS) というのは50年代のF1マシンを模して作られた車のおもちゃです。フィンランドのおもちゃ会社 Hot Toys が作っているもので、全長約8センチ、プラスチック製、フィンランドでは1ユーロ (140円) ぐらいで手に入ります。

これがオリジナル。ラベルの裏には 「一番早いプラスチック」 と書いてある。

 私がはじめてこれを見つけたのは去年の夏のことで、娘 (当時6歳) の友達に送るなにかいいプレゼントがないかと探していたときです。一目見てなんだか気に入ってしまって、娘の友達用とは別に自分用にも買ってしまいました。あんまり気に入ったので制作をしている工房にまでもっていって友人にみせたところ、実はフィンランドでは由緒正しいおもちゃだということが判明しました。

 これは 「ネッパウス (NEPPAUS) 」 という遊びに使うもので、フィンランド人の男性はみんな子供のころに一度は親しんだことのある遊びだそうです。遊び方は、湖の岸などの砂地にコースを描いて、ネッピスを指ではじいて進めて競争するだけのシンプルなものです。一回に何回はじけるかとか、コースを出たらどうするかなどの細かなことについては色々とローカルルールがあるのですが、日本でスーパーカー消しゴムをノック式ボールペンではじいてやったあの遊びにそっくりだと思いませんか? フィンランドではいい年こいた大人の間でもブームが再燃していて、夏の気候のいい日に湖のほとりなどでビールを飲みながら遊ぶのがとてもよろしいのですよ。

右が筆者の愛車 「ムスタ・カミカゼ」 (黒いかみかぜ)

 フィンランドでは夏の休暇をゆっくりと楽しむための昔からのシンプルな遊びがいろいろとあるのです。(特に丸太を使ったボーリングに似た遊びはぜひ紹介したいのですが、これは次の機会にとっておきます) 6月にユヴァスキュラで行われるラリーの会場脇でもネッパウスの大会がこっそりと開かれていたりします。

右が筆者のもう一つの愛車 「ハラキリモーニング」

 レースだけではなくてネッピスを自分流に改造するのも楽しいものです。私の愛車もノーズ部分を丸めて障害物を越えやすいようにしてあるし、安定させるためにおもりを中に仕込んであったりもします。これは誰でもやる基本的な改造で、中には一からオリジナルで作る人や、後ろにロケットエンジン (花火) を仕込む人までいます。
僕の住んでいるユヴァスキュラのローカルルールでは、10cm以内だったらダイキャストのミニカーを使ってもいいことになっています。この場合、まっすぐ進むこととよいクッションがあることが良いネッピスカーとしての条件なのですが、フィンランドではそういうミニカーがなかなか手に入りません。日本のトミカなんかは最高だと思うのですが。

それではまた。

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フィンランドの美術関連のウェブサイトを紹介するリンクページ
TAITEEN PORTTI http://www2.odn.ne.jp/~ceq83450/taiteenportti/index.html

石山直司 関連情報 2005.3 2003.7 2001.10
作家HP http://www2.odn.ne.jp/~ceq83450/index.htm
gaden 作家紹介 http://www.gaden.jp/arts/ishiyama.html

(c) Photo - Report. NAOJI ISHIYAMA , gaden

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