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RICA BANDOのニューヨークリポート (Vol.46)

NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Tue, 13 Sep 2005

 仕事場のあるブルックリン、ダンボー地区、凄まじい建築ブーム。
コンドミニアムにする為の古ビルの改修、新建設工事があらゆるところで進行中。
全て出来上がったら、人口が10年前の10倍以上に膨れ上がるのでしょう。
日本へ1か月、留守にしている間に、いつのまにか同じビルの1階にネイルサロンも出来ました。

 5年がかりだったマンハッタン橋のリノベーションが終わってやっと静かになったと思ったら、道路を挟んだ駐車場だったところに高層ビルが建つらしく、基礎の杭打ちが始まりました。
連日、朝から午後3時まで震度3の揺れに見舞われています。
工事が始る前に建物の状態を記録をする検証者が来ましたが、これほど酷い揺れを経験するとは思いもしませんでした。
これでこちらのビルにダメージがあれば、裁判になるのでその為の準備なのですね。
今月一杯、いえ、一日も早く杭打ちが終わる事をただ、ただ祈るのみです。

 さて、久し振りのレポート、秋一番は、
サマーフェスティバル “アート学生展覧会in NY” 2005 
ISE CULTURAL FOUNDATION
565 Broadway
New York, NY 1002
http://www.isefoundation.org/

後援:在ニューヨーク日本国総領事館/朝日新聞アメリカ社

サマーフェスティバル “アート学生展覧会in NY” 2005 インスタレーションビュー。
写真提供:イセカルチュラルファンデーションギャラリー

 知人のニュージャージー・シティ・ユニバーシティの美術教授をしている由本みどりさんの名前が、審査員のリストに載っていたので、受賞式に行って来ました。
彼女はいくつかの日本の美術雑誌に美術批評の記事を寄稿しているので、ご存じの方も多いと思います。

 PS1MOMA の Greater New York 2005 の日本版だと思い込み、出掛けたのですが、実際には、米、邦人を問わず、美術学生に限るという事で公募したのだそうで、選択は一切なし、送られて来た作品を全て展示したのだそうで、今年は第1回で総数120点。
これから毎年行うとの事で、作品数が増えたらどうするのですか? と聞きましたら、廊下、ロビーに作品を飾る事になるでしょう、とのこと。

 美術学生に限る、というだけでジャンルに制限無し。
日本人の方が多かったのですが、予備校でもがんがんと作品を制作させる国柄ですから、作品は、それぞれの制作方法の質が高くて、学生の作品とあなどれないなと思いました。
このような公募は、珍しいとおもったのですが、意外に作品数が少ないように思いました。
宣伝と有名度が行き届かない公募展の第1回はこんなものかしら、とも思うのですが、学生には、作品の輸送費の出費をしてまで、遠隔地の展覧会に参加するほど、ニューヨークにはもう魅力が無いのでしょうか?

 受賞審査員は、下記です。
メリッサ・チウ: アジアソサエティー美術館館長
ベンジャミン・ギノッキオ: ニューヨークタイムズ美術評論家
リン・ガンパート: ニューヨーク・ユニバシティー、グレイ・アート・ギャラリー ディレクター
ジョルダン・カンター: 前ニューヨーク近代美術館 ドローイング部門アシスタントキュレイター
              現カリフォルニアカレッジ・オブ・サンフランシスコ助教授
森 万里子: アーティスト
リチャード・バイン: アートマガジン ”アート・イン・アメリカ” マネージングエディター
由本 みどり: ニュージャージー市立大学ギャラリーディレクター、美術史学部助教授

在ニューヨーク総領事 安藤 裕康 氏 左から イセカルチュラルファンデーション会長 伊勢彦信氏、森万里子氏、由本みどり氏

 審査員は、全てボランティアとのこと、受賞も証書だけで、金品の受賞はないそうです。
やっぱり、賞金がないと応募が少ないのでしょうか。

 受賞式は、見ていて、清々しく心地よかったです。
受賞者は、一人の日本人男性とロシア人男性をのぞいて、12人が、若い日本人女性。(学生なので当然若いはずですが)皆ドレスアップして来ていて、とても幸せそうでした。
日本から受賞式の為に来た、という受賞者も数人いたようです。


 なんと賞を3つも受賞した、Mr. Yury Spektor、作品名は、"SELF PORTRAIT" セラミック製
ブルックリンカレッジを今年卒業、コニーアイランドの自分の仕事場で制作、10歳の時にロシアからアメリカヘ来たとのこと。
コニーアイランドは、ロシア移民コミュニティで有名なところ、安くて美味しいロシアンレストランが沢山あります。


 ハンターカレッジに在学中、古川文香氏
Hello! Kitty の問題点を指摘したデジタル作品、恐いですよね〜、このように具現化されると。。。

 来年以降、もっと沢山の美術学生の作品が集まって、コンペティション形式になるともっと見応えがあるかもしれませんね。
これからが楽しみの夏の展覧会です。


Mr. Gen Aihara‘s work / Untitle

 こちらは、サマーフェスティバル “アート学生展覧会in NY” 2005 とは、まるで関係なく、イセカルチュラルファンデーションギャラリーのビルのロビーと廊下を使った、ミニ展覧会。
GEN AIHARA氏の写真展。
9月10日から11月12日まで

 こちらの展覧会は、私の趣味にぴったり。
写真と水を封じ込めたアクリルの箱がセットになっていて、壁に掛けない時は、アルミニウムのケースに収まる工夫がされています。
水は蒸発してなくなってしまう事は無い?
密閉してあるのでそれはないです、けれど気温に左右されますね、寒いところの方が水滴になります、一度振って水滴の模様を作ってから、壁に掛けます。
タイトルを尋ねましたら、まだ決めてないんです。
お値段を確認したら、あ、それもまだ決めてません。。。
初日ですからね〜、4時の時点で展覧会タイトルを壁に張っていました。

 円形の作品は、ライトが中に仕込まれています。
本当は中に水を入れて作品完成なのだそうですが、これは試作品で、水を入れると漏れる心配があるので、止めたのだそう。
こちらは、リトグラフ用の現像フィルム(?)を使った作品との事です。

 Mr. Gen Aihara

 廊下が暗くて、本人の画像が良くなくてごめんなさい。
1階エントランスホールの方は、全く趣向の異なる連作、どうぞ出掛けてみて下さい、お勧めです。

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はニューヨーク市立図書館をはじめ、ハンタードン美術館ほか多数コレクションされている。
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