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ニューヨークの秋、今が紅葉真っ盛り。
もう11月か。。。とため息が出るほど、私は忙しい。
忙しい理由は、10歳の娘のお受験。
こちらでは日本の6年生に相当する学年でミドルスクールに入る、来年9月から入学する学校を受験するわけです。
私立に入れる為に親子必死で準備するのが日本のお受験らしいが、こちらでは、公立のミドルスクールに入れるのに、地域の学校の選択に14校もある。
その他、地域以外の受験可能な公立優秀校が数校。
自宅のあるブルックリン15学区は、住宅が軽く1億円を超えるお値段なので、学費まで手が回らない、通常だったら子供を私立ヘ通わせる中流家庭の子供たちが、こぞって公立ヘ通うことになるので、優秀公立学校が5倍率という激戦区となっています。
学校訪問、友人知人からの情報集め、インタビュー・試験となんでこんなに忙しいの! と
ニューヨーク・アート・レポートどころか、ニューヨーク・ブルックリン15学区・ミドルスクール・レポートが書ける!
と威張ってしまいたくなるほどです。

Beacon, Main street
まあ、その忙しい合間を縫って、今秋は車で1時間半の街、Beacon へ通っています。
Beacon まで、Palisade という公園道路を使うので、紅葉の移り変わりを堪能でき、ストレス解消、息抜きできます。
彫刻家の旦那が、20年経って初めて、アメリカでブロンズの鋳造をしようかな? と云い始め、それではと何件かのブロンズ屋に電話で見積もりを取り、2件目の訪問で決めたのが、Beacon
にある Tallix 。
今まで、殆どの場合、ローマのブロンズ屋 Cavallari (付き合い30年の腐れ縁)、ピエトラサンタの Mariani とイタリアで鋳造していたのですが、ワックスやブロンズの仕上げ時には、イタリアヘ飛ばなくてはならないのに疲れたのかもしれません。
アメリカの鋳造はワックスの場合、殆どがセラミックシェル、ブロンズの厚みもイタリアの倍の厚みで重い。
(セラミックシェルは、セラミックを吹き付け塗装して固めてブロンズを流す新しい手法です。ピエトラサンタの Mariani も同じくセラミックシェルですが、ブロンズは薄く仕上げます。)
そんな印象が、今までアメリカで鋳造するのを躊躇わせていたのと、イタリアでは、アーティストを育てるという芸術の伝統があるので、支払いは出来る時払い的に割合緩やか。
アメリカは、きっちりはっきり支払わない事には仕事を受けてくれないと云う事も躊躇の一因でした。
Tallix は、ブロンズだけでなくあらゆる彫刻、建築に関わる仕事を受けています。
オフィシャルサイトは、下記。
http://www.tallix.com/index2.html
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Mr. Pater Ross
自称 Sales person |
工場ツアーも見学料をとってですが、8名以上で受け付けています。
2度目に行った時には、観光バスで来ていましたよ。
そのせいか、働いてる皆さんとっても親切、
質問に気持ちよく答えてくれて対応に慣れています。 初めて行った時に、僕のタイトルは Sales person だよ、と言う Pater Ross 氏に工場内を案内してもらったのですが、8万5千スクエア―フィートの工場内、とっても広い。
ちょっと目に付いただけでも、Louise Bourgeois, Tom Otterness, Joel Shapiro 等の作品が。。
ついつい作業に見とれて、はぐれて迷っていたら、工場内マネージャーの Tina Jeter さんが助けてくれました。
彼女は、勤続23年。ここで働きはじめる前は、歯科技師で義歯を作っていたのだそうですが、ここの仕事の方がずっと面白いわ、とのこと。
Tallix
といえば、有名アーティストが仕事を頼む、アーティストにとっては一種の憧れの会社。この仕事はどうやって探したのですか? と聞きましたら、私、この地で産まれて育ったのよ、地元なの、とからっと答えてくれました。

Ms. Tina Jeter |

今日は、Pater氏が居なくて、熱心に対応してくれた
Tinaさん。 |

Mold 型セクション
Mr. Kevin Finch |

Patina ブロンズ、着色セクション
Ms. Rosemary Rednour |

着色、色サンプル |

セラミックシェル・セクション ここは男性従業員のみ。 |
従業員は、総勢60名前後。
型セクションは、力仕事だけに男性のみですが、ワックスセクションは、全員女性。
女性従業員の内で頼もしいのが、着色セクションの Rosemary さん。専門家として16年勤務。質問には丁寧に答えてくれて、優しい。今日は手袋をしていて見えないけれど、両手にぎっしり指輪をしていて、仕事中も外さない。
私の息子は、昨夏、早稲田大学で勉強していたのよ〜、ととってもチャーミング。
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仕上げセクション Mr.
Unju Lee
入社4年目 韓国から、仕上げセクションの中では飛び切り若い。 |
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Ms Kim's sculpture
" Untitle " |
仕上げセクション
Ms Jnsun Kim |
もう一人、女性従業員紹介。
韓国から来た Jnsun さん、勤続22年。
今日は、仕上げセクションでグラインダーを握っていましたが、ワックスも着色等、全般の仕事をしてきたそうです。
私、従業員だけれど、彫刻家なの、これが私の作品よ、と3メーター近くある作品を見せてくれました。2000本の釘を使って制作。画像では見えませんが、枝先に着色が施されています。
タイトルは? まだ決めていないのだけれど、これは人間を表現しているの。
黄色が東洋人、赤がネイティブアメリカン、白は白人というようにね。
従業員という事ですけれど、何時仕事しているのですか? 昼休みとか、土曜日にしているの。
勤続22年だから、会社も目を瞑るのかな、う〜ん、がんばりますね。
時間は自分でつくりだすもの、短い時間が永遠に繋がっていく自己の世界を創りだす、その基本から今の私は、離れてしまっているかもしれない。
私もぐたぐた文句言ってないで、少しの時間しかなくても仕事頑張ろう。
Tallix の皆さん、今日はありがとう。 作品が判る画像をとっては駄目との制約がありましたので、工場内の全景等が紹介できませんでしたが、興味のある方は、グループを作って見学に行ってみて下さい。
小さなモデルから、コンピューター制御で拡大彫刻を造っているところ等など、
作品の可能性を広げてくれる場面に出会えます。 |