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オサルスのおすすめランチ ランチdeチュ その136

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タイ風バジル炒飯 900円

亜州食道
東京都江東区佐賀1-1-6 アイアンクォータビル1F
03-5621-5811
 http://www.plick.co.jp

 先日、エアロビクスをやっていたら、ろっ骨が折れてしまって・・・バカだぁ〜。
すごく痛くて、連休中でもあり2週間ぐらい展覧会を見ないで過ごしました。
まぁ、最近とみに現代美術はこういうものだと、若干決めつけて考えがちになっていたから、しばらく休むことが必要だったんですよね。
休んだらふっと憑きものが落ちてしまって、ほっとできる絵を見てみたいなって・・・。

 今回ご紹介する富田有紀子さんは、1980年女子美術大学を卒業してから、1983年より発表を開始。「VOCA展'96」(上野の森美術館)では<VOCA奨励賞>を受賞。モチーフは花と果物など、とても心が癒される作風です。じつはこの富田さんのアトリエが、2002年に取りこわされた佐賀町エキジビット・スペースの近くにあるんですよ。

 佐賀町で食べるランチは、どんな味かな?

 おっとその前に、インタビューを忘れちゃいけない。

・・・富田さんの作品は、ご自身が楽しんで描かれているのがわかりますね。

 楽しいですよ。私が、絵を描くときに気をつけていることは、いい気分でいられること。環境も含めて、精神状態とかなるべくいい状態でいようと心がけています。

・・・作品は最初から油絵を?

 はじめの個展はインスタレーションでした。連続したパターンのインスタレーションをしたいと、でも描くのは大変だから版画だったら簡単だと思って(笑)、東京版画研究所で、銅版画を勉強したんです。このプレス機もそのときから使っています。その後は紙の素材から陶芸に移り、2回目の展覧会は、焼物を使ったインスタレーションだったんです。

・・・かなり変遷してるんですね。

 平面では表現したいことが、出来きれなくなっちゃったから・・・。でも1991年にギャラリーNWハウスで行われた、キュレーターの方達が、作家を推薦する連続企画展で、国立近代美術館にいらした近藤さんが私を推薦してくれて 「平面でやってごらん」 といわれました。それが私にとってすごく大きい切っ掛けになったんです。それまでは平面だけでは、いいたりないと思って、いろんな手法に挑戦してきたんだけれど・・・何故かそのとき自分ではとても上手にできたんですよ(笑)、それで焦点を絞ってやりだしたんです。

お待たせしました。
タイ風バジル炒飯(サラダ・スープ・ミニデザートつき 900円)、 激うま激太辛ヤキソバ(サラダ・スープ・ミニデザートつき 950円)でございます。

 こちらの亜州食道は、タイ・ベトナムを中心としたアジア料理のお店。
アジアの雑貨や小物も販売しています。因みにこのミニ自転車は、オーナーがタイの屋台で仕入れたもの。可愛い。

 では、いただきます。

 オサルスがタイ風バジル炒飯をパクリ。
うーん辛い。 タイの炒飯は、辛くないとメニューに書いてあるけど・・・結構辛いよ〜。

 あ! 見て。壁に唐辛子の絵を発見。唐辛子がシンボライズされてちゃ、辛いはずだよね。でも美味しい〜。癖になる辛さと旨味。スパイスがふんだんに使ってあって、奥が深い刺激的な味。スープとデザートの杏仁豆腐も美味ですぞ。このお店は超お薦めかもしれない。

 激うま激太辛ヤキソバは、『ヤキソバ界の王者が定番で登場! 珠玉の1品』 とメニューに書いてありますが、お味はいかがですか?

 「麺が太くてきしめんみたいだけれど、辛くてすごく美味しいです。ここのお店は、エキジビット・スペースがある頃からやっていて、小山登美夫ギャラリーの小山さんSHUGOARTSの佐谷さんに、連れて来てもらったんですよ。2002年に佐賀町エキジビット・スペースを閉めるときに、私の借りているアトリエを画廊にすればいいのにと勧められたこともありました。でも結局電気のアンペアーがたりなかったりして、あのビルは事務所にも画廊にも不向きなんです。昭和7年に建てられて、戦争のときにも焼けないで残ったんですけどね」

・・・歴史という時間の流れが堆積した建物は、味わい深い感じだけれど、夜になると恐くないですか。

 私は結構平気なんです。でもいっしょに借りてる友達は、私が「もう帰るよ」というと、慌てて自分も帰るというんですよ(笑)。

・・・話を戻しますが、富田さんの作品は、花が咲く瞬間を捉えていますよね。実際に咲く瞬間の、エネルギーが放出し始める姿は美しいし、誕生というすごく神秘的な瞬間を描かれている。

 そう。こういう手の感じ。何かをそう〜と持つときの手の印象かな・・・。それは景色でもあるんです。

・・・?。

 この風景を見てもらえばわかるかな。

・・・なるほど。すべてがこの手の印象なんですね。

 違うものに思われるからまだまだなんです。花も風景も同じものなんですけどね。なのに何処の風景を描いたんですかとか、この葉っぱは、何の葉っぱとかいわれてしまう。

・・・具体的なものやタイトルが書いてあると、それに引きずられちゃうのかな・・・。

 今の作品になる前は、架空の形を頭の中で想像して描いていたんだけれど、たとえば旅行に行って写真を撮るでしょ。私は気にいった場所では結構シャッターを押してしまうんです。
その写真を整理しているときに、見た目は全然違うけれど、自分の頭の中のイマジネーションから形を作っているときと、アットランダムに撮った風景写真は、同じ気分のものなんだと気がついたんです。それから試しに風景を描き始めて・・・。最初は景色の中に抽象的な形をいれてみたりしていたんだけれど、そのうちすごく素直に、私がいたその場の空気のことだけを考えて描いたら、とても気分がいいんですよ。
だから頭の中であんまり考えないで、外に出かけて、この花の形が好きだなぁとか、そういうことをひたすら素直に見逃さないようにしているんです。あれこれいろんなことばかり考えていると、そういう些細なことは見逃しちゃうじゃないですか。

・・・確かに花が咲いたときは、嬉しいですよね。日常生活に追われて、ふと気づいたときに道端に花が咲いていた。まじまじと見つめていると、そんなに急がなくてもいいかなと思えてきますよね。

 そう。最近は、自分を取り巻く環境も、朝起きてからアトリエに行くだけですから、ちょっと寄り道しても、回り道しても誰にも迷惑じゃないし、そういう生活を手にいれてるんですよ。

・・・うらやましいですね。

 当てにされない人になることは大変ですよ(笑)。当てにされたり、帰りを待たれたりすると、見逃すんです。

・・・そういえば果物をクローズアップして描かれてますよね。果物のお尻とか。

 果物は木になっているから見上げたらお尻でしょ。以前は、枝も葉っぱも描いていたことがあるんですけど、説明ぽい気がして描きたいところだけ描けばいいかなって・・・。

・・・なるほど。そういう無垢な視線好きだなぁ。今日はアトリエにお邪魔して本当によかったです。この外に置いてあるサボテンを見ていると、思わず with smile してしまう。富田さんは人との触れ合いを・・・花でもサボテンでもそうだけど、大切にしてる方だなって・・・。

 そういう気持ちをわかり合えるというのは、いっしょにごはん食べたってことが結構大きいじゃないかな。オフィスで話すよりも近寄り具合がいいというか。美味しいものをいっしょに食べたからね。

・・・お互いに心の交流ができたってことですね。

 外にあるサボテンはね。一度誰かに持ってかれてしまったことがあって、返してくださいと張り紙を出しておいたら、戻ってきたんです。

・・・いいですねその話。最後に5月23日から開かれる韓国国際アートフェアーKIAFに参加されるんですよね。

 ええ、ギャラリー椿さんのブースで紹介されます。韓国へ行ったら美味しいものをいっぱい食べようと思ってるんです。

・・・いいなぁ。オサルスも連れてって欲しい。今日はどうもありがとうございました。

 2002年に佐賀町エキジビット・スペースが閉鎖されてからまだ3年なのに、あの場所にはもうマンションが建っています。周囲の方達が反対して出来るだけ思い出を残してくれと頼んだようですが、全く様がわりしてしまって、思い出はこのテンプレートのみ。
時代はどんどん先に進んでいきます。急いでもろくなことはないのにね・・・急がば廻れです。でもオサルスの人生は廻り道だらけ、これはこれでまたつらい。トホホホ・・・。

富田有紀子 関連情報 2005.5 2004.11

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