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鷹野隆大作品展 「男の乗り方」 2006年10月13日 - 11月16日

  ZEIT-FOTO SALON
  東京都中央区京橋1-10-5 松本ビル4F TEL 03-3535-7188 日・月・祝日休
  http://www.zeit-foto.com/
  http://www.gaden.jp/zeit-foto.html

・・・タイトルは「男の乗り方」。今回の作品は第31回木村伊兵衛写真賞を受賞されてから撮影されたのでしょうか。

 構想は去年の秋位からスタートしています。5年ぐらい前に (今回の作品と直接関係はないけれども)、電車の吊広告で○○に乗るというフレーズを見て、「乗る」 という言葉に触発されて考えはじめました。

・・・モデルがイケメンばかりなので、女性の方が受け入れやすいように思うのですが、ある意味見る側の対称を絞り込んだということではないんでしょうか。

 見る側の設定は全くしていません。それは考えていないです。

・・・作品を見たときに男性と女性では、反応が分かれるような気がします。また、ペニスが見えていると一瞬ドキッとしますね。

 男性器に対しては僕自身もドキッとします。何故かといえば、男性のペニスというのはひ弱な部分があって、勃起するしないというのは結構微妙で、機能として壊れやすい脆いものだということを、僕自身すごく感じているからです。ただどちらかといいますと、イメージとしては自分と同じ男性に受け入れてほしいという気持ちはありますね。

・・・2005年 『common sense -in and out-』 よりも、今回の作品の方が、目線が濃厚に絡んでいるように見えてしまって、蜜月バージョンというか。撮る側と対称の距離がすごく近いように感じるんです。

 どのモデルも結構お気に入りなんですよ。
 2005年の 「common sense -in and out-」 は存在そのものを問わないという設定でした。ある種フェティッシュな関わり方というか。ただ今回展示されている作品は、平面における架空の像ですけれども、実際にいるであろう本人と、見る側とが関われるような間合いにしています。そういう違いはあると思いますね。

・・・存在がハッキリあるから、イメージは拡散しないですよね。でも逆にモデルの属性がリアリティーを伴って見て取れるから、イメージに操作されてある種の妄想を掻き立てるようにも思いますが・・・。

 操作しているつもりはありません。自分の好きに見てもらえれば、いいんじゃないですか。僕の中では、映像の中で性欲に結びつく発想で選んでいますから、「だからポルノと言われても仕方がない」と言ったんです。

・・・性欲に結びつく発想であるならば、距離感をもっと縮めて内部に入り込むような感覚は考えませんでしたか。

 その辺は見解の違いですね。中に入り込んでしまうと、撮影者の個人的な欲望というイメージが見えるだけですから、どちらかというと、撮影者がどうこうというのではなくて、写ってる人の像の中に欲望を見たいんです。

・・・でも見る側は、他者の欲望を欲望するというか。その関係性から妄想を生み出してしまうといいますか。

 そういう話でいえば、僕自身は妄想というものをなるべく排除しようとしたのが、 「ヨコたわるラフ」 のシリーズで、そこから少しずつ妄想を加える段階で今日まできています。前回の 「common sense -in and out-」 は別ですけれども、カラーのシリーズでは、今回は一番妄想の量が多いと思いますね。

・・・多種多様な欲望が引き金になって、多種多様な妄想を形づくり、ある意味人はその妄想の中でしか生きられない。そこの中で永劫回帰していて、妄想は実体を伴うかのようにより肥大化し、そこから外に出ることはできないのではないかと思うんです。

 僕は出たいと思います。僕自身思うのは、カメラというのは妄想の外を写せる、垣間見させてくれる道具だなと、その辺を基本に考えていますので。

関連情報 2006.4 2006.3 2005.3 2005.3_b 2004.12 2002.10

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