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オサルスのおすすめランチ 「ランチdeチュ」 その146 |
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● 村田朋泰展 −俺の路・東京モンタージュ 2006年2月11日-3月31日 目黒区美術館 東京都目黒区目黒2-4-36 TEL 03-3714-1201 10:00-18:00 http://www.mmat.jp |
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前菜、パスタ、デザートcaffeつき 1500円 OSTERIA La Luna Rossa |
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展覧会の担当学芸員の方にお話をお聞きする第4弾は 『村田朋泰展−俺の路・東京モンタージュ』 今回展覧されている村田朋泰さんは、パペットアニメーションを制作されている方。 ・・・こちらに展示されているパペット(人形)は、そのまま映像に使われたものですか。 そうです。素材は石粉粘土で作っているんですよ。今回上映している 「藍の路」 に、影だけ動く部分があるんですが、ほんの2,3秒なんですけれど、1コマ1コマ表情を変えて撮影しているので、動かすだけで1時間位かかっているんです。 ・・・重労働ですね。今回 「朱の路」、「白の路」、「藍の路」 を拝見しましたが、3作ともそれぞれイメージが違うような気がしました。
「白の路」 はミスターチルドレンのプロモーションビデオ用に制作したものなんです。 ・・・それは知りませんでした。「朱の路」 を拝見していて、人形のシーンの合間合間に空の映像が出てきますよね。 今回アニメーション映像をどうやって見せるかというのはかなり苦心しました。何度も話し合いを重ね構成していったのです。展示もただアニメーションで使用したセットをそのまま見せるのではなくて、「新世界 デロデロ横丁」 と名前をつけて、それだけでも世界観が見れるように構成し直し、映像と展示空間が入子になるような空間を作り上げたんです。 ・・・今回の展覧会の構想の発端はいつ頃からなんでしょうか。 2002年に村田さんに出会ったときから、展覧会をしたいという気持ちがありました。 ・・・本物のアパートのドアだったんですか。驚きました。 モノを真摯に作る姿勢は3人共に通じるものがあると思います。「ものを作ってなければ生きていけない。表現することができなくなったら、死んでしまうのではないか」
と思う人たちなんですよ。 ・・・展覧会タイトルに 「俺の路・東京モンタージュ」 とついていますが、「路」 と言うのは 「朱の路」、「白の路」、「藍の路」 。この他に 「東京モンタージュ」 という映像も見えるのでしょうか?
ええ。彼は今まではモニターの中の世界を作っていたんですが、今回はこの美術館の空間を使って映像を制作しました。 ・・・映像の真ん中に家のような形がありましたよね。 彼は今まで自分の家族とか家とかをテーマにしてきましたから、この家の形がみえたときに、これが核になると思いました。しかも実像ではなくて虚像。それを核に映像を作り込み始めたんです。 ・・・先ほど小学生の集団の方達が来ていましたが、もちろん大人もですが、子供が見るのにはとてもいい展覧会だと思いますね。村田さんの映像は「心」を教えてくれるような気がします。最近の子供達に一番伝えなければならないのは、その部分ではないかと思うんですよ。 「 ガチャガチャ」 があることもあるんですけど、学校が終わってから小学生が友達と見に来てくれたりしますね。映像に言葉がないから自分で考えなければいけないでしょ。子供には、難しいかなと思いましたが、そんなことは無いですね。自分なりにストーリーをくみたてています。「間」もちゃんとあるし、急かさずに語りかけてくれるからかもしれませんね。 ・・・そんなに急かさなくても、もっとゆっくりでもいいですよね。何かがわかることはすごく時間がかかることだから、じっくり染みてこないと駄目なような気がします。私は昭和30年代生まれなので、村田さんのつくる世界は 「見たことがある風景」 なんです。ただ懐かしいという感じよりも 「現在もあるであろう」 そんなリアリティーを感じます。 懐かしいというものではないですね。ノスタルジックじゃないからですよ。多分ノスタルジックという言葉で表されるようなものは、いつでもできるだろうし、今レトロが流行しているから振り返えるような時代であるけれども、それとも違っていて、現に自分が今生きて動いているその現実の時間というのが彼の映像にはある。彼は下町の生まれで周りにこういう情景が残っている。彼はその中で育っているから、そこから上野とか銀座に出ると都会の生活がある。「東京モンタージュ」 にもそういうリアリティーが、感じられると思います。 ・・・ところで村田さんとの出会いはどちらで? 銀座の松屋の裏にある画廊です。ピアを見て見に行きました。そのときは村田さんのことは全然知らなくて、映像の場合は時間がかかるからあまり見ないんですよね。でもその会場は、4人ぐらいの人が掘りごたつ状態で見ていたんです(笑)。結局1時間以上かかって、最後まで見てしまいました。 ・・・掘りごたつとはすごいですね。 そのとき見たのは、「朱の路」、「睡蓮」 など学生時代の映像でした。とにかくその掘りごたつにぴったりの映像だったんです。それで作家に逢ってみたいなと思い逢いに行きました。そうしたら思っていたのと全然印象が違って、見た目は軟派でした。 今回ご紹介して頂くレストランはよく使われるのですか。 「お友達とよく食べに来ます。とてもゆっくりできるんですよ。目黒川の川沿いにあるので、桜のシーズンは全然予約が取れないんですよ」 ほぅ。桜を見ながらイタリアンですか。 ランチは1000円〜3400円まで幅があります。 「細身のパスタですよ」 と家村さん。 流石に博学です。
こちらの人参は富士山の裾の産。モツェレラ系チーズに生ハムがのってます。盛りつけも素敵ですが、人参とクリーミーなチーズと、生ハムの相性がバッチリ! 「センスがいいし、ちょっとした工夫がしてあって美味しんですよ」 普通人参は人参特有の青臭い味がするけれど、その味を無理に消さずに活かしている。食感もいいですね。 「一つ一つがとても丁寧ですよね。丁寧に仕事をしているのを見ると刺激されます。それは美術館の展示にも、言えることだと思うし、『それが美術の仕事だな』
と思う。 ホタルイカは今が旬。ニンニクの香が食欲を誘う。 「パスタに、春であれば菜の花とかホタルイカとか、季節のものを取り入れてくれるから、すごく季節感を感じるんです」 味はさっぱりした塩味系。パスタは細いけれどコシがある。とても丁寧な仕事に感服致しました。 「柔らかいものと、歯触りがしっかりしたものと、苦みみたいなものが、いつもセットで味わえるんです。イタリア料理もフランス料理も、ソースに凝ったりすることが多いけれど、このお店はそうではなくて、とてもシンプル。だけど美味しい。それは美術にも通じると思います」 本当に美味しいパスタです。桜の季節も新緑の季節も行きたいお店。超おすすめです。 ・・・もう何年ぐらい美術館の仕事されているんですか。 14年です。ちょうど大学院のときに美術館がオープンだったので、大学の先生の紹介でアルバイトをしたんです。それがきっかけですね。私は東京芸術大学芸術学科の美術教育が専攻だったので、教育普及を勉強していたんですが、この美術館に専任して 「戦後文化の軌跡展」 という展覧会の担当になってからは、戦後の美術を面白く感じて、「1953年ライトアップ」 展をはじめ、戦後から現代の美術までを企画をするようになりました。 ・・・美術館の展示の醍醐味というのは、どういうことだと思われますか。 展覧会を丁寧に作ると言うのが学芸員として必要なことだと思っています。今回の映像の場合でいえば、前に立つ時間をどれだけかけてもらえるかということですよね。 ・・・村田さんはインタビュービデオでの中で 「制作するのは面倒くさいことだ。でも面倒くさいことをやらないと、自分が成長しないんだよ」 と言っておられましたが、丁寧に作ると言うのはとても時間がかかるから、面倒くさいものだけれど。それを通過しないと見えて来ないものがありますね。
面倒くさいけれど彼はやる。そこから逃げてはいけない。「逃げていていけない」 と思い込んでやっていると、次の瞬間そこにはまり込んでいるんです。あのインタビュー映像 「生は荒川、名は村田朋泰」 は彼のスタッフが作ってるんですが、とても彼の人となりを表していると思います。 ・・・「路とは何ですか」 の問いに、1コマ1コマの 「間」 なんだという言葉がありましたね。その言葉に私はけっこうはまりました。記憶がスナップショットであるならば、「今ここ」 もスナップショットの一コマ。多分誰の人生に於いても 「今ここ」 と 「今ここ」 の間に路はあるような気がします。 村田さんが言われたんですが、今まで制作した作品を今回、客観的に振り返ってみたら ・・・「空気を作る」 ですか。ビデオインタビュー映像で 「風とかっていいきっかけだよな」 と村田さんがつぶやいた言葉がありましたよね。たとえば 「1コマ1コマの間に路がある」 としたら、そこに風が吹くんだと思うんです。路シリーズもそうだけれども、「東京モンタージュ」 でも風が吹いていた。パペットアニメーションから、「東京モンタージュ」 への移行でも、そこに風が吹いているような気がします。 映像の中でもそうだし展示の中でも、それをうまく組み合わすことができたのではないかと、思いますね。村田さんのパペットの表情を見ると
「常に何かを失ったまま、何かが止まって唖然としている」 私は、主人公の唖然とした顔が印象に残っています。唖然としたまま世の中は動いていく。瞼を閉じて瞼を開けると、何かが変わっていて次の展開が生まれる。 ・・・私もそう思います。でもあれだけの映像が600円で見えるのは安いですよね。 出血大サービスです(笑)。 お待たせしました。 一番下のクッキー地にエスプレッソが染み込ませてあり、マスカルポーネのムースの上に、カカオの豆を砕いて散らし、薄いクッキーが1枚ちょんとのっています。 今日はどうもありがとうございました。
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