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第31回 木村伊兵衛写真賞 受賞式 2006年4月19日

 「木村伊兵衛写真賞受賞おめでとう」 と先日ネットで書きましたら、オサルスの手元に、授賞式の御案内が朝日新聞社から、送られてきました。

 有楽町マリオンの11階で授賞式行がなわれたのですが、不思議なことに、写真賞の授賞式には美術関係者は来ないんですね。美術と写真とジャンルが違うからなのか解りませんけれど、オサルスは、鷹野さんの作品はアートだと思うんですけどね。

 それはともかく、木村伊兵衛写真賞は、「写真界の芥川賞」 と呼ばれる権威ある賞。日本のスナップ写真の草分け木村伊兵衛氏の業績をたたえるために、朝日新聞社によって、1975年に創設にされました。鷹野さんは37人目の受賞者になります。(賞金は100万円うらやましい)

 賞の選考は、「2005年中に、最も輝かしい活躍をした新進気鋭の写真家の写真集、並びに写真展」 を対象に、写真家、評論家、専門誌の編集者など400人にアンケートが実施され、5名の選考委員によって、最終審査に残った6人で争われました。
「審査は満場一致で、極めて集中的な、極めて深い議論が、極めて短時間に行われ、極めて短時間に結論が出ました」 と、選考委員談。

審査員のお一人の土田ヒロミ氏は選評で、

「審査員になって5年目ですが、極めてスムーズに満場一致で結論が出ました。ただ、『朝日新聞はあれでいいのか』 という疑問符を含めた意見があったのも事実です。
受賞の理由は、刑法第175条(猥褻物頒布等)に抵触する幾つかのタブーを乗り越えたことと、人間の性の問題を真っ向から見据えたこと。
受賞対象の 『IN MY ROOM』 では、本来のエロスを失った状況下にある現代の我々の性状況を、ドキュメントとして見事に表現している・・・」

・・・性器の部分で、人間の体を切断した目障り感がよかったんでしょうね。あの部分は必ず目がいくものね。

でも逆に、鷹野さんは受賞挨拶で・・・

「今年の賞が発表されたときに、日本の写真の関係者は、『こいつはだれだ』 と、きっと思ったと思うんですけど、僕はべつに隠れて活動していたわけではなく、単に発表していたら、いつの間にか裏街道に入ってしまって、皆まともに扱ってくれませんでしたので、皆さんに知っていただく機会がなかったんだと思います」

・・・裏街道にいたのでは、目につきにくかったんですね。

「いきなり裏から表に大転換をしたというのが僕の個人的な感想で、とても戸惑っているし驚いています。制作するのは、皆が右に歩いてる時に、一人で左に歩いていくような、そういう孤独感がつきまといます。
それを曲げて、皆と同じ 『右に行こう』 と思っている人たちに、賞を受賞したことで、『左に行き続けろ、いつかきっと何か、いいことがあるかもしれない』 そういう希望や力を与えることができたらいいなと思っています」

 ・・・いいこといいますね。受賞ならではのスピーチです。
元気をプレゼントされたように思いますね。鷹野さんありがとう。
ついでといってはなんですが、お寿司もごちそうさま。流石に朝日新聞、美味いウニ、イクラ、アワビに平貝だ。
いい仕事してますねぇ。

 

関連情報 2006.3 2005.3 2005.3_b 2004.12 2002.10
第31回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展 鷹野隆大 「IN MY ROOM」
2006年4月19日(水)〜4月28日(金)
コニカミノルタプラザ 東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F
10:00-18:00 Phone 03-3225-5001
http://konicaminolta.jp/about/plaza/

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