
4月28日にオープンする横須賀美術館の内覧会へ行ってきました。
県立観音崎公園内に位置する美術館の前は海という絶景のロケーション。
ただ、馬堀海岸駅からバスで15分かかるのが、ちときつい。
「駅からかなり遠いですが、入館者数は見込めると思いますか」
と某美術雑誌の記者に質問をすると、
「近代洋画のコレクションが凄いから、かなりの入館者数は見込めるのではないかと思います。靉光(生誕100年
靉光展/東京国立近代美術館)や鶴岡政男(生誕100年
鶴岡政男展/群馬県立館林美術館)もこの美術館から貸し出しているし、収集に携わった学芸員の目は確かだと思いますよ。ただ展示が回遊式なので若干見づらい部分はあるかもしれません」
一般の美術館の展示に慣れてしまうと、四角くなければ落ち着かないのかもしれません。そういえば窓も丸だ。
でも美術館の中が明るいというのはいいですね。開放的な気分になります。
収蔵作品は4500点。そのうち4000点余は寄贈され、436点は購入されたそうです。(今展示はその一部が公開されています)
しかしレセプションに画廊主が多数来ているけれど・・・。
「購入時にかかわった画廊が多いのでしょう。コレクションは15年余り前から収集され始めているんですよ。美術館というのは絵を見せる場所ですから、館のコレクションがどのように評価されるのかは重要だと思います。それにコレクションの基本は、お金よりもまず時間。優先順位をつけるとしたら、時間・お金・情熱じゃないかと思いますね」 と某画廊主。
美術の評価は時代とともに変わります。時代の目が一番厳しいのは確か、生前人気作家でも亡くなれば評価が下がる人もいる。作為的につくられた評価は通用しません。
余談ですが、いま美術業界は偏ったバブル期らしい? 若い作家の値段が実質価格よりも何倍にも高騰しているようです。絵がお札に見える人もいるのかな。でも結局時間が経てば評価は落ち着くのでしょう。

「《生きる》展 現代作家9人のリアリティ」 の9人の方の評価はどうかといえば、個々の作家はそれぞれ高い評価を受けているけれど、テーマは生きるでも展示自体は生きてない。
何かインパクトに欠ける気がして、あまりリアリティは感じられませんでした。因みに私がリアリティを感じた作品は、石内都さんの 「INNOCENCE」
が良かったけれど、靉光の 「グラジオラス」 は凄い。生きることは茫漠とした不安(混沌)に常に包まれているのだと再認識致しました。それがリアリティということなのでは・・・。
ともかく、ゴールデンウィークは天気の良い日に恵まれるとか、青い海と新設美術館を見に横須賀へ出かけてみませんか。ちなみに、美術館内のレストランはイタリアン
(http://www.acquapazza.co.jp/)
らしい・・・。