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液晶絵画 STILL / MOTION
  2008年8月23日(土)-10月13日(月・祝)

  東京都写真美術館
  東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  TEL 03-3280-0099
  http://www.syabi.com/

 液晶絵画展は東京都写真美術館、三重県立美術館、国立国際美術館の共同企画展です。
三重県立美術館と国立国際美術館は概に展示を終え、今回が観覧することができる最後の機会になります。

参加アーティスト
サム・テイラー = ウッド、小島千雪、ミロスワフ・バウカ、ドミニク・レイマン、ビル・ヴィオラ、森村泰昌、ジュリアン・オピー、チウ・アンション、千住博、ブライアン・イーノ、イヴ・サスマン、ヤン・フードン、やなぎみわ、鷹野隆大の14名

 発案者は国立国際美術館館長建畠哲氏。
液晶プロジェクターの存在がヒントに!
テクノロジーの進化によって液晶ディスプレーがより平板になり、それによって壁にかけて絵を見るという絵画の概念を映像に持ち込むことができるようになりました。
今展は絵画と映像また写真の関わり方にスポットを置き、その境界を模索するという主旨の展覧会です。

 様々な歴史背景の中に堆積された metaphor や metonymy 。
 積層する時間の層に圧巻を感じたのは、日本のアーティストの作品よりもヨーロッパのアーティストの作品のように思った。
 例えば2004年に制作されたミロスワフ・バウカの 「BlueGasEyes」 は、ナチスによってガス室で殺された記憶を、日常使用しているガスバーナーの炎の中に潜ませている。何層にも解釈できる作品なので、例えその歴史的背景に思いを馳せなくてもカチカチという音に不安を感じる人は多いのではないだろうか。また、ドミニク・レイマンのYO LO VI(ゴヤ『異端審問』に倣って)は、遅延装置を使うことによって、作品を見ている自分を絵画の中に見ることができる。作家は見る側の人間が異端審問裁判を受けている男を裁いているかのように意図したようだが、私には突然未知の空間に迷い込んで何故か分からぬまま裁かれているような錯覚を覚えぞっとした。
 鷹野さんの 「電動ぱらぱら」 もそうだが、見る側の人間が作品の中に突然参加させられるというのは、はじめて経験する者にとってはとても新鮮な感覚を覚えた。

 このように映像を軸にした作品は時間軸をモチーフにしている。
 展示作品の共通項として水が登場する。
 人間の眼球はたえず振動しているそうだから動くものの方が見やすいのかもしれない。
 絵画や写真では水が流れることはできないから新鮮なイメージを感じるが、ただ流れたからといって面白いと言えるのかどうか分からない。個人的な意見だが、人は今この瞬間しか感じることはできない生き物、通常の時間の概念を作品に取り入れるよりも積層する時間の層を見てみたい気持ちが強く残った。それは映像、絵画、写真というジャンルに拘ることなく。

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