・・・タイトルは 「のばした手のさき」 。
手を伸ばして求めているというシリーズです。2007年に一点だけ描がいたんですがその時はシリーズ化するつもりもなく終わりました。でもある日見直していたら自分の今の思いと重なる部分がありましたのでシリーズ化しました。 ・・・今まで拝見しているユーモア溢れる作品とはかなり異質なイメージを感じたんですが。
このシリーズは、全てが捉まえられていないという気持ちで描きはじめました。遠いもの、遥かなものを手をのばしてさぐる、そういう絵です。でも最後に描いた 「その手のあいだに かこみとる I」 は結局手の間が埋まってくるというか・・・自分の中にある、求める空しさみたいなものが埋まって来るという感覚を自分が覚えて (完全に埋った) 充足したということで終わりました。今まで短期間に集中して同じテーマを描くということをしていなかったので、自分としてはとても新鮮な経験だったんです。以前であればシリーズ化した作品と作品との間に長いスパンがあったのですけれど、続けざまに描いたのは今回が初めてなんですよ。 ・・・異質に感じるのは目の中に黒眼がないからかもしれませんね。白目だからより虚無感を感じたといいますか。2005年にお話をお聞きしたときに「目は意志を表しています。目のない人は意志のほとんどない人として描いている」と言われたことが印象にあります。 目に瞳がないのは、ここで描かれている人物が求めている、というのが強く出しているからです。自分からの発信という目ではなく求めてやまない目として描いています。遠くをみるというようなことです。 ・・・来月ドイツに一年間留学されるということで続きはお帰りになったらお聞かせください。お元気でいってらっしゃい。 ~27日(土)まで。
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