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三田村光土里@YOKOHAMA  2008年9月13日(土)-11月30日(日)

 創造空間 9001(旧東横線桜木町駅舎) 10:00-19:00
横浜市中区桜木町1-1-75 JR桜木町駅となり Tel. 045-226-5511 http://9001.tv
※9月20日(土)19時より菅大祐氏のライブ予定。詳しくは創造空間9001のwebでご確認下さい。

・・・この場所(創造空間 9001)は旧東横線桜木町駅舎を改修し、展示・イベントスペースとしてオープンしたとお聞きしました。

 ええ。正面向かって左側にドトールがあったのですが、その跡地スペースと後側も展示空間になっていますし、向かって右側の切符売り場の裏側・・・今回ヴィデオ作品を展示した所ですが、縦長の展示スペースになっています。ですから今回はヴィデオ作品二点とインスタレーション作品二点が展示されています。

・・・インスタレーションの作品は、2006年に 「RAKETA Studio」 (スウェーデン、ストックホルム) に滞在された際に開始された 「Art & Breakfast」 プロジェクトに関連しているのでしょうか。

 「Art & Breakfast」 は2008年の4-7月に掛けて 「HIGIRE 17-15 cas」 (東京、西日暮里) でやりましたが、内容としては滞在型の展覧会で何も材料を準備せず二週間滞在するわけなんですけれど、最初の一週間は展示作品が徐々に出来上がっていく感じで、午前中は朝食タイムがあり朝食に参加したい人に来て頂いて、そこでのコミュニケーションから生まれたイメージや記憶をもとにその場にあるものを使って、午後からは制作という形で続きました。
2006年にストックホルムではじまった 「Art & Breakfast」 は、イギリスにある 「Bed & Breakfast」 という簡易宿泊施設にヒントを得て制作しているのでタイトルもそれをもじって作っています。今回は西日暮里の滞在制作で作ったシャンデリアと 「Rondon-n Bunny's Whisper 2008」 (ヴィデオ作品) を巡回させるような形で展示し、加えてこの場所を生かした新作のインスタレーションを展示しました。

・・・新作のインスタレーションについて少しご説明下さい。

 ドトールの跡地を照明やカラーを変えてカフェというか架空のバー風な雰囲気にしたものと廃線になる前の名残を残した切符売り場の裏側でヴィデオ作品が見られるようになっています。

・・・流れている音楽はイギリスの有名な童謡 「ロンドン橋落ちた(London Bridge is Falling Down)」 ですか。この曲を聴きながら 「Rondon-n Bunny's Whisper 2008」 を見ていると、三田村さんの個人的な記憶の断片と誰もが持ちうる記憶の断片が交差して詩的なメタファーとして浮上してくるようなイメージを感じました。

 基本的に作品のテーマはあまり変わってはいないのですが、今回は素材が自然に動画に置き換えられたといいますか。流れている曲は去年 Regreen Night Live でギター演奏者の菅大祐さんとコラボレーションをした時に使った曲で、もともと歌は入っていなくてオリジナルなんですよ。
今年の春にロンドンで滞在制作をしたのですが、その時に 「ロンドン橋落ちた (London Bridge is Falling Down)」 とコード進行がまったく同じだと気がついて、そういった偶然からヒントを得まして、PCを使って歌を後から入れました。たとえば出会ったウサギのぬいぐるみであったり、目に映ったものにシャッターを切っていたりして、そんな偶然みたいなことを頼りに制作したヴィデオなんです。
「ロンドン橋落ちた(London Bridge is Falling Down)」 の歌の最後のフレーズに、 「My fair lady」 という一節があるのはご存知ですか。 「My fair lady」 はロンドン橋を架け直す時に人柱になった処女の女性のことらしいんです。それを忍んで 「My fair lady」 と歌っている都市伝説みたいな云われがあることを聞いて、はっきりとわからないんだけれどもちょっとしたファンタジーが断片的に出てくるような構成にしてあります。

・・・都市伝説という言葉をお聞きして横浜には 「お三の人柱伝説」 というのがあるんですよ。
野毛山の下の中区、西区地域は江戸前期は海が大きく入り込む入海で1656年に材木商の吉田勘兵衛が埋め立て新田開発をした所なんです。かなり大変な開墾だったらしく海の荒れるのを鎮めるためにお三が人柱となり、その御霊が蒔田にある日枝神社に祀られていると横浜の子供は小学校時代に学習します。
昭和になり伊勢佐木町や真金町などは歓楽街となりましたが、今は寂れてしまって面影もありません。そういう町の持っている記憶みたいなものが、無意識の層からふっと立ち昇って来るように場の持っているエネルギーみたいなものを、ある意味美術は引き出す力があるのではないかと思うのですが・・・。

 インスタレーション自体がその場所の空気に合わせて変わっていくので、今回のバーもこの場所に合わせて通って来る内に出てきたプランなので、その場所を反映した空気になっていると思うんですけれども・・・。
桜木町はそんなに詳しくないんですが、このJRを挟んで、みなとみらいと野毛というか、こちら側とあちら側がまるで線路が国境のようになっていて雰囲気が違う。行き交う人も違うしお店の雰囲気も違う。物価も違うように思うので。東西ドイツの国境を渡るみたいな不思議な感覚を覚えます。

・・・なるほど、その指摘はすごくおもしろいですね。今日はどうもありがとうございました。

11月30日(日)まで~。


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