| ・・・タイトルは 「陽はまた昇る」。白熊などの絶滅危惧種が画面の中に多数登場していて、その世界は人間が動物の上に君臨しているような優越的な考え方ではなく、対称性の中にすべて生きとし生けるものものが存在しているという思想的なものをとても強く感じます。
生態系は流動的に回っているわけですので、下とか上の区別はなく魚、鳥、動植物すべてが皆同じ立場で輪を構成している。偶々人間はいちばん上だと思っているだけで、その輪の中の一つにしかすぎない。 ・・・「陽はまた昇る-緑の星・D-」 は、サイズが100.5x260cmありシンメトリックな作品ですが、今展のイメージはこの作品に集約されているようにも・・・。 サイズ的には寄せ木で30cm角に作ってもらっています。12枚を別々に彫って順番に刷ると一枚出来上がり、これを鏡張りして裏から雁皮で刷ったものと表から刷ったものを裏打ちするとシンメトリーに展開する。 ・・・先ほどのお話の輪ではないですが、今回の展示は展示自体が輪廻として展開されているようにも思えますね。
小さい作品に 「楽園(エデン)」 とつけたのは、エデンの園のエデンとは微妙に違うんだけれど、楽園はパラダイスではないのでエデンの方が僕の意図に近いかなという思いはありました。 ・・・今回で今までの制作活動に一応の区切りをつけられるということをお聞きしたのですが・・・。 1987年から約20年間「蘇生の刻」というタイトルで大きい作品を作り続けて来ました。その都度画面空間のあり方の意識は変化してきましたけれど、本来のテーマは変わってはいません。仰々しくいえば集大成みたいなイメージになるんだけれども、そこまでのことではなく、大きい作品を制作することをひと休みしようかなという意味の区切りなんです。 ・・・ただ木口木版としては異例の巨大木版画を制作されるのが先生の作品の特徴のように思うのですけれど。 それは僕の特徴だけれどもね。木口木版は従来本の挿絵の印刷技術として発達したものだし版木の木口面のサイズがあるから大きい作品は無理だと言われています。 ・・・詩画集は具体的には。 詩を書いていただく詩人の方は決まっているのですが、二、三年の準備期間を経てからなので具体的な話はこれからです。言った以上はやらなければいけないからまずいなと思ってます(笑) ・・・どうもありがとうございました。 ~11日(土)まで。 シロタ画廊 http://gaden.jp/shirota.html 多摩美術大学 版画科 http://www.tamabi.ac.jp/hanga/ |
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