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島嵜りか 展 2008年10月6日(月)-11日(土) 11:00-19:00

 GALLERY b. TOKYO 東京都中央区京橋3-5-4第一吉井ビルB1 TEL 03-5524-1071
 http://www.dragonz.com/gallery_b/

・・・タイトルは 「妄想族」。

 タイトルは出来上がってからつけています。描こうと思った瞬間は衝動の方が強いので描いてから、「私はこの作品で何が言いたかったんだろう」 と、冷静になって考えて合う言葉をつけています。それに元々私の描いている絵はすべて自分の妄想だと思っていまして、ただ今回個展を初めてするにあたり、自分の描いたものを第三者の方に見てもらうことによって、初めてそれが妄想ではなくクリエーションに変わればいいなという希望を込めて「妄想族」とつけました。

・・・「妄想 Part1」 「妄想 Part2」 など、刺青をされた女性を金魚が取り囲んでいる構図にかなりインパクトを感じました。

 私の作品は自分が経験したり体験したことに基づいて構成しています。刺青の作品については、私自身が十代後半から二十代前半の頃に刺青を入れたいと思っていたところ、実際に友達が肩に桜吹雪の刺青を入れ献血に行きましたら断わられたんです。
それを見て世の中に出たら刺青をしているとこういうふうに扱われるんだという認識をもちました。そのことはそれで終わったんですが、最近人に良かれと思ってしたことが最悪の状態で自分に振り被って来たことがありまして、それが昔の刺青の記憶とリンクしてこのような作品になりました。

・・・何故金魚が。

 大阪から東京に上京してきた時に寂しくて金魚を買い始めまして、そこでは私と金魚だけの生活でしたので徐々に金魚を自己投影と言うか自己同一視し始め描いてみようと思うようになりました。
その時に金魚について調べましたら金魚は鑑賞を目的として人工的に作られたものなので自然に戻すと先祖帰りをしてしまうということを知りました。その人工的に作られた姿が例えば渋谷を歩いているデコラティブに着飾った人達に似ているように思えまして 「和蘭獅子頭」 などの作品を描きました。そのような理由から金魚をモチーフとして取り上げたんです。

・・・刺青は日本では江戸時代に刑罰の印としてつけられた名残があるし、現在も暴力団関係者の象徴とみなされ社会通念上排斥されている。金魚も本来自然界に存在すべきでないものを人間のエゴで品種改良が繰り返され、必要なくなると逆に自然界へ放流されて現在にいたっては生態系を崩すのではないかと危惧されている。
ただどちらも原点にあるのは、身体を改造することによってある意味呪術な美意識を呼び覚ますエネルギーがあるのではないかと思うこと。そういう意味で描かれているように思うのですが。

 そうですね。私が描いている刺青はアウトロー的な側面を描いているわけではなくて、精霊を宿すとか身を守るなどの願いや気持ちの籠もったものという意味なんです。
刺青の作品をご覧になった方で嫌悪感を示す人もおられましたが、わかりやすく言えば江戸時代の火消しが水の神様である龍神を背中に彫って火を消しに行ったという、願いみたいな気持ちが強いですね。

・・・少し話は変わりますが、今日は最終日。作品は完売に近い状況ですが何故売れたと思われますか。

 びっくりですよね。売れるとは全く思っていませんでした。初めての個展なので「まずは、人に見てもらおう」という気持ちで、展示をしてみたんです。サイズも大きいですしどうして売れたのかわかりません。

・・・ただ昨今若い作家の作品をオークションに掛けて転売するという話もよく聞きますが・・・。

 今回買って下さった方がそうだとは思いませんが、本音を言えば投機や転売目的で買われるのはすごく嫌です。作品は自分自身だと思っているので、そういうふうに扱われるのはすごく嫌だし作家は悲しむと思います。

・・・現在、多摩美術大学博士課程二年に在学中ということですが、これからについて少しお聞かせください。

 今回個展をして思ったのですけれど、自分が言いたいことや、やりたいことを明確に相手に言葉で伝える必要を強く感じました。絵を描くうえで、衝動や感覚は言葉以上に重要だと考えていますが、言葉を知らないとそれ以上の表現もできないと考えていますこれからはもっと言葉の表現について勉強したいと思っています。

・・・どうもありがとうございました。

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