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RICA BANDOのニューヨークリポート (Vol.51)

NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Thu, 1 Jan 2009

クリスマスプレゼントに新しいRICOHのカメラを貰いました。
RICOHのカメラは、2台目、初代は友人のカメラマンに便利ですよと勧められて買ったもの。
バッグの中に入れて持ち歩いているうちに、いつのまにか電源が入ってカバーが開いてレンズに傷ができ、ピントが合わなくなってしまいました。
一眼レフのオリンパスは優秀だけれど、大きく重くて毎日持っては歩けない。
一眼レフのキャノンも少し大きいだけで良かったらしいのですが、選んだ理由は、正方形の画面が撮れる事。
この3・4年、作品もも正方形が多い、無駄の無いキッリとした正方形画面に惹かれます。

早速、MOMAへ行って来ました。
旅行者大サービスなのか、目玉展覧会盛りだくさんのMOMA。

1階ロビー、人で一杯。

Van Gogh and the Color of the Night
11月の会員のみの日に観ました、それでも人でごった返して、期待したほどの作品も無くてがっかり展。

Marlene Dumas : Measuring Your Own Grave
日本でも展覧会があり、人気とか。。。今回のお目当て展覧会。
アメリカでは油絵を含めた本格的な展覧会は初めてとの事。
私もドローイングだけは、観た記憶があります。
非常に良かったです、感性に直接手で触られる感覚を久しぶりに味わいました。
作品集も展示作品以外の画像が多く、作家を知るにはとても良い画集です。

Artist's Choice :Vik Muniz, Rebus
こちらは始まったばかり、2月23日まで。これもお目当ての一つ。
MOMAのコレクションの中から作家が選んで展示、ウィットとユーモアたっぷり。


1階ロビーより-2

1階ロビーより-3

そして2階のDonald B.and Catherine C Marron Atrium のスペースを全て使ったインスタレーション。
スイス人アーティストのPipilotti Rist , Pour Your Body Out (7354 Cubic Meters)
大壁3面使ったビデオインスタレーション。
中央にドーナツ型の大きなソファ、靴を脱いで色彩の海と抑制の利いた音楽の空間でリラックス。
2月2日まで。円高で東京ーニューヨーク5万円台で旅行が出来るらしい、見られるチャンスあり。
1階ロビーまで色彩が届いて、見上げる風景もとても奇麗。

2階の会場内

2008年、良い展覧会が多かったです。私のニューヨーク展覧会番付け

番付け1位 Giorgio Morandi 展 Metropolitan Museum of Art 9/16~12/14
NewYork Times 9月19日のHolland Cotter のレビュー
"All That Life Contains, Contained"がとても良かった、
日曜画家の友人はこの記事を読んで自身を愛おしく思い泣いたそうです。
(NewYork Timesのサイトでサーチをかければ読めます。)

番付け2位 Marlene Dumas : Measuring Your Own Grave ~2/16 MOMA

番付け3位 Elizabeth Peyton : Live Forever 10/8~1/11 New Museum
初めての回顧展、15年間を総体的に観る事が出来、展示も空間の使い方のセンスが良く、継続して気持ち良く終わりにたどり着ける。
テキストに小さな宝石のようなポートレイトとあるけれど、観る人を痺れさせるような魅力と言ったらよいのか、観たら忘れられなくなる作品を創る作家。
初めてWhitney Biennial で観た2作品も心に焼き付いて離れない。
この2?3年作は、生きたモデルを見て描いているそうで、作品上のその魅力は半減していると感じました。
実際にモデルを見て描くのはやっぱり難しいということかもしれない。
彼女はまだまだ若いし、これからどう変わるかが楽しみ。

番付け4位  Nasreen Mohamedi : Important Drawing from the 1970s 9/20~11/15 Talwar Gallery
インド人の物故作家、Agnes Martin と並び評される作家ではあるけれど、小さな線のドローイングが造り出す空間には圧倒されます。イスラム建築から強い影響があるそうで、Agnes Martin の作品とは、丹念に線を引いていくという手法が似ているだけでまるで別物だと思いました。
展示方法も照明をぐっと落として落ち着いた、品格のある展示でした。
お値段を聞いたら、20cm角ほどの紙の作品で10万ドル!とのことでした。

番付け5位 Vik Muniz : Verso 9/6~10/11 Sikkema Jenkins & co.
今回は写真ではなく、超有名アート作品の額装の裏側を忠実に再現した作品。
例えば Van Gogh : Starry Night, Picasso 作品等々。
アートワールドの裏側を見るようで、ウィットが効いたタイトルも合わせて非常に楽しめました。
彼のアートの奇抜な発想、それでいて品の良いユーモア、これからも楽しませてくださいというところです。

番付け6位 Whitney Biennial 2008 3/6~6/1 Whitney Museum of Art
http://www.nytimes.com/2008/03/07/arts/design/07bien.html

今回は、Park Avenue Armony も使っての展示だけれど、80アーティストと小規模。
いつもはお祭りなのに、今回は low-key、
ビッグネーム作家もいないしと評判は良くなかったのですが。。。
私としては、作品群に作家の生活感があって身近に感じて面白かったです。
特に良かったのは、批評には出なかったけれど、
Lisa Sigal : "The Day before Yesterday and the Day after Tomorrow
http://whitney.org/www/2008biennial/www/?section=home&page=focus_sigal

彼女とはYMCAのプールで毎朝のように会う裸の付き合いの仲、だからという訳ではないけれど、ブルックリンを拠点にしたアーティストとして、生活の内から出てくる発想に共鳴出来るという事かもしてない、昨年のPS1 MOMAでの作品 や Frederieke Taylor Gallery での展覧会作品をぐっと洗練させて完成品を出品した事に敬意を払います。

番付け7位  Amy Ellingson : Recursions 9/2~10/4 Charles Cowles Gallery
油絵作品、このかたも Nasreen Mohamedi に近い作品かなと。。。
多色、またはグラディーションで文字のOの変形を重ねて重ねて空間を造っていく、どれだけの時間を消費するのか、頭の下がる作品群です。
特にドローイング作品の率直さに感銘を受けました。

新年、良い年となります様に!

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はニューヨーク市立図書館をはじめ、ハンタードン美術館ほか多数コレクションされている。
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