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RICA BANDOのニューヨークリポート (Vol.52)

NEW YORK report from RICA BANDO - - - - - Wed, 11 Mar 2009

先週末、25cmの積雪でニューヨーク市内の学校が休み。
子供たちは、公園で橇遊び、天からのプレゼントを十分に楽しんだ様です。
まだ、雪の残る市内から45分のドライブ、ロングアイランドの Hemstead、大学町に行って来ました。
Hofstra大学の美術館で友人のグループ展

"Ancient Echoes in Contemporary Printmaking"
Hofsta University Museum
Emily Lowe Gallry
January 27- March 20, 1009

Hofstra大学美術館前

展覧会メンバーは、キューレイターの Jessica Baker (エッチング、モノタイプ)を含む
Tomomi Ono(リトグラフ), Micheal Herstand(木版), Brian Lynch (リトグラフ、エッチング), Mery Pinto (C-プリント)の5人。

アシスタントディレクターの Karen Albert さんが、気持ちよく対応してくれました。
美術館は、小さいけれど気持ち良い広さ、昨年大学から予算が出て張り替えたばかりのハードウッド床、ご自慢のようで。。。奇麗です。
版画の種類を大きく網羅して、道具類や版の展示、説明もあり来館者に親切な展示。
カタログも31ページフルカラー、Olympia Lambert 氏の解説もあり、上等なカタログです。

この美術館以外にも David Filderman Gallery があり、大学のコレクションであるアフリカンアートコレクション展を同時開催。
ロングアイランド版ですが、ニューヨークタイムス紙、Benjamin Genocchio 氏の批評で、"It is also the perfect emblem for a stunning-looking show." と絶賛されていました。

この展覧会のうちで一番印象に残った作品は、小野知美氏のリトグラフ作品、”seed-kai" 2001 35 x 21" 。
残念ながら、画像は無し。繊細な色の作品で写真で撮る事が出来ませんでした。
カタログの画像も作品自体の全体像さえ撮れていなくて、実際に見るしかない作品です。
久し振りに。。。”気品” という言葉が心に浮かぶ作品でした。


Assistant Director Ms Karen Albert & "re-vibration 2" 2008 Tomomi Ono

2006年に Jessica Baker 氏からの企画を受けて、3年後の今年開催。
美術館側は、カタログや広告を手配、作家は、主にニューヨーク近郊に住んでいるので、各自搬入、輸送料や、Stipend といわれる作品貸出料は出していないとの事。

ある程度大きな規模の大学は、たいてい展示スペースや美術館を持っていて、独自にアートコレクションを持ち常設展、ディレクターが企画展示をする他に、展覧会企画を公募していて、アーティスト情報誌に公募が掲載されています。
(この大学は、大学のウェッブサイトで常時公募をしているそうです。)
企画によっては、キューレターがいろいろな団体や政府から補助金 (grant) を貰い、作家に作品貸出料、輸送料を払う事もあります。
キューレーターだけでなく、アーティスト自身が、個展を企画したりグループ展の企画を、この展覧会の様に企画持ち込みも可能です。


Lassica Baker works

Michael Herstand works

Tomomi Ono & Brian Lynch works

Mary Pinto & Brian Lynch works

ある友人は若い頃、具象の絵を描いていて、画廊は、具象絵画を扱ってくれないので、自分で具象絵画のグループ展企画をして、展覧会をしていたと言っていました。
現在彼女は、小学校の美術教師をしていますが、企画書を書くのは、この時の経験からか、お得意のようで、毎年いろいろなグラントを貰って、子供たちや、親の美術教育にいそしんでいます。

こちらのアーティストは、売り込み上手。
大学で自分の作品について説明する事、企画展示の訓練を受けているから。。。というだけでなく、それを受け入れるだけの受け皿が沢山ある、という事につきると思います。
この事は、いつか書きたいと思っていましたので、今回は良い機会でした。

先月、東京銀座のギャラリーで個展を終えましたが、ニューヨークで展覧会をするにはどうしたら良いですか?
とわざわざ聞きに来る人がやっぱり何人かいました。
こちらはニューヨークに住んでいるというだけの事なんですが。。。
以前は一生懸命に答える努力をしていたのですが、最近やっとその答えが見つかりました。
人それぞれの運があるから一概には言えないけれど、一番良いと思われるのは、TOFEL で最高得点を確保して、出来るだけ良い大学の大学院に行くこと。そこで、目一杯勉強して、自身を売り込むすべを獲得、そして人脈を作ること、ですね。私は、貧乏アーティストと結婚したので、そういう道を歩んでこなかったですけどね。
フルタイムアーティストとして生きて行けるので、運が良かったと思ってはいますけど、人生の価値は人それぞれ、何に価値を見いだすかを知る事が生きるということですものね、後悔は無いです。

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(c) Photo - Report. RICA BANDO , gaden

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RICA BANDO
1984年よりニューヨーク在住。その間、ニューヨークでのグループ展など多岐に渡る活躍。
作品はニューヨーク市立図書館をはじめ、ハンタードン美術館ほか多数コレクションされている。
関連情報 2009.2
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